年越し/New Year

 ナルヴィク駅に到着すると、日本人の旅行者の方と出会いました。一人でオスロからスカンレイルパスで旅をされているようです。そういえば以前に来たときも、駅の近くで日本人の方に会ったのですよね。ここって日本人に人気なのかなあ。
 駅から歩いてホテルに着くと、大晦日なのに(だから?)閑散とした感じです。お店も大晦日で休業していたり、早く閉店してしまう店が多いようです。夕飯を食べる店を見つけるのさえ、一苦労でした。実は、電車やバスも運休する便があり、ホテルも休業のところが多く、大晦日は旅行にはあまりいい時期ではなさそうですね。年末年始に旅行される方、交通機関の運休にはご注意を。何組かの家族が、バスの運休を知って大慌てでした。夕飯を済ませると、外ではあちこちで花火が上がっていました。大晦日の晩には、ヨーロッパでは花火を上げて新年を祝うようです。そういえば、僕も海外で新年を迎えるのなんて初めての経験です。
 空は晴れていてオーロラでも見えたらいいなあと、ホテル6階の部屋の窓から何度か見ていました。街の明かりが少し明るいのですが、ホテルの人の話によると街中でも十分見えるとの情報を得ていたので、期待して待つことに。すると、夜9時頃、北の空を見上げるとなんとオーロラが・・・。急いで外に出てみると、頭上に2、3本オーロラの帯が見え、見る見るうちに形と色を変えながら動いています。ときにはかなりの明るい光を放ち、カーテンの下の部分がゆらゆらと激しく動きます。3度目のオーロラでしたが、これまでは最高のものでした。下には花火が上がっていて、オーロラと花火の不思議なコンビネーションでした。ホテルに戻っても、まだ見えており2時間くらいは見えていたでしょうか。キルナで見えなかった分、ここで見られてラッキーでした。でも写真に撮るのは難しいですね、何枚も撮ってみましたが、なかなか肉眼で見るようには写らないですね。
 そして、23時半くらいからは新年を迎える花火の嵐が。何しろ大量の花火です。1つずつの規模は大きくないですが、街のあちこちで花火が上がってお祭り騒ぎです。ヨーロッパの新年を迎える雰囲気が何となくわかりました。
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ナルヴィクへ/To Narvik

 前日の不運にめげずに、大晦日の日にキルナを出発し、マルムバナンでナルヴィクへ向かいました。ナルヴィクと言えば、キルナからの鉄鉱石を運び出すための港で、冬でも凍らない不登校いや不凍港です。また、キルナもナルヴィクも北極圏より200キロ以上北に位置し、この時期は全く太陽が地平線から顔を出さない「極夜」です。夏の白夜は経験しましたが、その逆の極夜ってどんなんだろうと密かに楽しみにしていました。
 太陽が出ないと聞くと、ずっと真っ暗なのかなと想像するところですが、太陽が出ないと言っても地平線近くまで来ているので、11時近くになると南側の空は朝焼けのようなオレンジの空になります。極夜は思ったより明るかった・・・。もっと暗いものだと想像していました。それよりも印象的だったのは、北側の空です。北側の空は地平線の辺りはグレーっぽい色なのですが、その少し上の部分がピンクがかった何とも柔らかな光の色で、その状態が長く続いています。このピンク色のようなオレンジ色のような柔らかい光がとても印象的なのです。しかも空はブルー、そして一面の雪景色。極夜がこんなに美しいものだとは知りませんでした。
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 電車は樹氷の原野の中を走っていきます。そのうちに、右側に大きな湖が見えてきました。夏には真っ青に見えた湖です。さすがに冬は雪と氷で白いです。アビスコを過ぎ、「ラップランドの入り口」という意味のLapporten(→リンク)が見えてきます。この谷はサーメ人の聖地とされているそうで、独特の形をしているので遠くからも目立ちます。そして、電車はノルウェー国境付近の山岳地帯を走ります。今年は暖冬で雪が少ないせいもあるかもしれませんが、思ったほど雪もありません。国境を越えて少し走ると、右手にはフィヨルドが見え始めます。やはりノルウェー側に来ると、雪の量が少ないのです。フィヨルドの水も凍っていません。さすがにメキシコ湾流のおかげの不凍港。しかし、夏とは明るさが全く違います。夏と冬の同じ時間の景色を比べてみてください。左が今回の冬のフィヨルド、右が6月のフィヨルド。ほぼ同じ場所、同じ時間に撮りました。極夜と白夜の時期では、明るさがなんといっても違う。これが北欧のコントラストなんでしょう。このフィヨルドが見えるとナルヴィクまではわずか。そして世界最北の駅ナルヴィクへ到着です。
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↓↓車窓の動画です↓↓

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キルナへ/To Kiruna

 スウェーデンではクリスマス休暇も終わり、日本より一足早く1月2日が御用始めでした。年末年始の休みに北の方に行って来たので、その話を書いてみますね。
 白夜の時期にノルウェーのナルヴィク(Narvik)まで鉄道で旅したことは、以前に書き込みました(→参照)。あのときに見た景色は、この数ヶ月スカンジナビアで見た景色の中でも屈指のものでした。沈まない太陽と、荒涼とした北の大地、氷河湖、そしてフィヨルド・・・。今度は太陽が全く昇らない極夜の時期に、再び同じルートを旅することにしました。しかし、今度は厳冬期。キルナの天気予報を見ると、-20度近くまで冷え込むようです。
 くどいようですが、ルレオからナルヴィクまでのこの路線(→路線図)は、世界最北の旅客鉄道、また世界最北の電化されている鉄道です。ルレオからナルヴィクまでの全線をマルムバナン(鉱石鉄道)と呼ぶようです(→ウィキペディア)。その中でも、RiksgränsenからNarvikまでの国境からノルウェー側の区間はオーフォート鉄道(Ofotbanen)(→ウィキペディア)と呼ばれていて有名です。
 今回はキルナで1泊してオーロラツアーに参加してみることに。朝9時過ぎにシェレフテオのバスステーションを出発し、バースツトレスク駅から電車に乗り、ボーデンで乗り換え、16時頃にキルナ駅に到着。そして徒歩で駅前のホテルRallaren(→リンク)に到着。気温は-12度でした。(写真は翌朝のものです)
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 そして、18時から予約しておいたオーロラツアーに参加することに。このツアーはキルナの市街から少し離れたオーロラ観測スポットまでスノーモービルで移動し、オーロラ観察をして、サーメ式の山小屋でラップランド料理を食べるというものです(→リンク)。頭から足元まで完全防備の服装をレンタルして、車庫まで車で移動し、スノーモービルの運転の説明を受けた後、5歳の娘を後ろに乗せてスノーモービルでいざ出発。何しろ夜で真っ暗な中で、丘陵地帯の森の中を十数台が一列に連なって移動するため、スピードはせいぜい時速20キロ位とゆっくりでしたが、スノーモービル初体験は意外に楽しいものでした。660CCのヤマハ製のマシンは、エンジン音も心地よく力強いです。運転も右手の親指がアクセル、左にブレーキといたってシンプル。
 しかし、あいにくの雪が舞う天候で、空は晴れませんでした。したがって、肝心のオーロラはというと、雲の上からうっすらとオーロラらしき緑の光が見えただけで、本格的なオーロラは見えずに終了。しかも夜が更けてきて、後ろのシートに座ってた娘がうとうと寝始めてしまい、左手で子供を落ちないように押さえながら片手運転するはめに。これが辛かった・・・。結局、トータル2時間くらいスノーモービルで散策した後、森の中の小さな山小屋に到着。小屋にはもちろん電気はなく、中央のかまどには薪に火が焚かれていました。ディナーと呼ぶのにはちょっと寂しい食事が用意されていました。リンゴン(苔桃)ジュース、牛丼のような肉とライスのメインディッシュ、デザートにスポンジケージと生クリームとクラウドベリーのジャムのでした。暖かいものが何もなかったのはちょっと残念でしたね。オーロラが不発だったので、食事に少し期待を抱いていただけに余計に残念。どちらにせよ、オーロラは次の機会におあずけですね。最近オーロラに嫌われている気がする・・・。
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ロフォーテン紀行(その4)/Trip to Lofoten #4

 折角の機会なので、クルーザーで1時間かけてレイネフィヨルド(→Map)を1周するツアーに参加しました。観光客で意外に混んでいて、クルーザーはほぼ一杯の状態です。レイネの船着場を出発し、島を結ぶ橋の下をくぐり、船はフィヨルドへ向かいます。夏と言えども、ここの気温は低く、12,3度くらいだったでしょうか。船首部に乗っていると風をかなり受けるので、体感温度はかなり低いです。途中で停留所がいくつかあり、乗客が降りたり、また乗ってくる人がいます。停留所からはトレッキングコースがあり、登山の装備があればさらなる絶景が楽しめそうです。
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 フィヨルドツアーを堪能し、ホテルへ戻りました。今回予約したホテルは、その名も古いホテル「Det Gamle Hotellet」。聞くところによると、この建物は築100年くらいだとか。場所はレイネの集落の中心にあります。なんとかここを予約できたのですが、空いている部屋は屋根裏のシングルの部屋でした。急な木の階段を登り、屋根裏にいくと決して広いとはいえませんが、なんとも雰囲気のある部屋でした。しかし、窓からはレイネフィヨルドが見え、ラッキーな気分になりました。バス・トイレは共同なのですが、家族経営らしきオーナーも気さくな方でアットホームな雰囲気でもてなしてくれました。
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 翌日の午後、モスケネスの港を出発し、行きと同じボードーから約500キロを走り、無事シェレフテオに戻ったのでした。今回の旅は天候にも恵まれ、予定どおりに行程をこなすことができました。ロフォーテンでの滞在は実質1日半でしたが、景色の美しさは期待を裏切らなかったです。物価が高いのだけがつらいところです。ノルウェーの通貨はクローナなのですが、対円の換算レートもスウェーデンクローナに比べると1割ほど高いですね。ノルウェーはEUに加盟していないため、物価も高止まりしているそうです。ジュース類のペットボトル1本が450円くらいだった気がします。なにしろ高いです。
 ロフォーテン諸島に旅行する方のために、いくつか参考になるリンクを張っておきますのでご参考に。

・ロフォーテン情報(全般的な情報が網羅されています。宿の情報あり)→リンク
・レイネロルブー(再び行く機会があったらここに泊まりたいです)→リンク
・ロフォーテンへの交通情報など(フェリー・バス時刻表あり)→リンク
・レイネフィヨルドのボートの時刻表→リンク
・Hurtigruten社の運行するフェリーの予約(夏は予約必須です)→リンク
・地球の歩き方のページ→リンク
 

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ロフォーテン紀行(その3)/Trip to Lofoten #3

 翌朝6時のフェリーでボードーからロフォーテンを目指しました。ロフォーテンのモスケネスという港に向かいます。(実はロフォーテンに行くメジャーなコースは、ナルヴィクからスボルバーというロフォーテン最大の町に行くフェリーなのですが、一番の目的地であるレイネに行くのにはモスケネス港の方が便利なのです。)フェリーが出発すると、ノルウェーの複雑な海岸線が見えてきました。船は岩山の島を抜け、約3時間半かけてモスケネスへ到着します。ロフォーテンに近づくにつれ、頂が雲に覆われた岩ばかりの山が見えてきました。ここは「アルプスの頂を海に浮かべたよう」と形容されるのですが、まさにそのとおりです。
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 フェリーがモスケネス港(→Map)に到着し、上方を見上げると絶壁の岩山ばかりです。うちの娘はあまり見たことのない風景に戸惑い気味で、怖がってさえいました。この港から宿のあるレイネまでは車で10分ほどの距離でした。車を運転しながらもその景色のすごさに圧倒されるばかりで、絶景また絶景でした。急に視界が開け、半島のように張り出したレイネの村が見えてきました(→Map)。ここはかつてノルウェーで最も美しい村に選ばれたそうです。透き通って底まで見える海と、遠くにはフィヨルド、わずかな平らなところにロルブーと呼ばれる漁師の家だった赤いコテージが見えます。
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 まだ時間が早いので、ちょっと足を伸ばしてその先の島まで行ってみます。道路は海岸沿いの岩山の脇を抜け、島を結ぶアーチ型が架かっています。橋を渡ってさらに進むと、こんな景色が広がっていました。
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 島の反対側の方へ行くと、そこには白い砂浜のビーチがありました(→Map)。一見すると、南の島のビーチのようですが、遠くにはフィヨルドが見えています。島々のあらゆる地形が素晴らしいので、思わずシャッターを押す回数が増えてしまいます。
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 この島の産業は漁業と観光。島の海岸沿いには、タラを干すための物干しのような木組みがいたるところにありました。この辺りは漁村特有の魚の香りがします。ちなみに、ロフォーテンの干タラは最高級品だとか。値段もかなりのものです。しかし、食べてみると、懐かしい日本の味がしました。多少塩気が少なめでしたが、おつまみでおなじみの「干しタラ」の味でした。もう一つ「魚ハンバーグ」を試してみましたが、これまた懐かしい味。こういうのを何と呼ぶのでしたっけ?はんぺんのようなタラのねりものと同じです。おでんとか、煮物などでよく使うやつです。こんな北欧の果てで懐かしい味に出会うとは・・・。あまりに不思議な感じがして、訳もわからず笑いが止まりませんでした。レストランに入っても魚料理ばかりです。焼いた白身の魚に、スモークサーモン、魚介類のスープなど、日本人の口には間違いなく合う味です。ただし、ノルウェーの物価は異常に高いです。だいたい、子供と二人での食事なんて大した量でもないのに、飲み物まで入れると1万円近くかかってしまいます。世界一物価が高いとも言われる国ですので仕方ないか。(つづく)
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ロフォーテン紀行(その2)/Trip to Lofoten #2

 シェレフテオからまずはボードーを目指します。ボードーまでは約510キロの道のり。東京~大阪間とほぼ同じ距離です。シェレフテオからボードーまでは95号線という道路を北西に向かって走ります。スウェーデンには有料道路はほとんどなく、この道路も一般道路なのですが、制限速度はほとんどの区間で110キロです。そして、出発してから100キロくらい走ったところで第一トナカイ発見。伐採された森林で1頭がえさを探しているようでした。それからしばらく走ると、トナカイに頻繁に出くわすようになります。車を恐れる気配もなく、道路上をきままに歩くトナカイ。サファリワールド並みです。スウェーデンの人から野生動物には気をつけるよう普段から言われているので、トナカイが見えると最徐行で走ります。彼らの動きは本当に気まぐれで、道路から離れるかと思いきや、またUターンして車に近づいてきたりします。乗っている子供は大喜びなのですが、運転している方はあまりうれしくないのが本当のところです。
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 そして100キロ以上続いたトナカイ出没区間を過ぎると、景色が次第に変わってきて湖だらけの風景に。このラップランドと呼ばれている地域は、本当に湖が多いのです。しかも大きな湖が多く、地図を見ても湖だらけ(→Map)。湖を横目に見ながら車を走らせると、景色は高山のような低木だけの風景に変わってきます。遠くにはまだ雪の残る山々が見えてきました(→Map)。
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 休憩をとりながら車を走らせること5時間弱で、ノルウェー国境にやってきました(→Map)。国境にはやはり税関の小さな建物があるだけで、特に白線があるわけではありません。その辺りからは、遠くにU字谷とマッターホルンを小さくしたような格好の良い山が見えてきました。
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 ノルウェーに入ると、山がちの地形に変わり、長野あたりをドライブしているような懐かしい気になります。しばらく走ると、左側にはフィヨルドの景色が見えてきました。空が曇っていたせいもあり、ここはそれほど素晴らしいという感じは受けませんでしたが、良い天気ならきっときれいなのでしょう(→Map)。ひたすらドライブを続け、約6時間半でついに港町ボードーへ到着。割と近代的な建物が多い小さな町なのですが、やはりこの町も第二次大戦時にドイツ軍に破壊され、古い建物はあまり残っていないようです。潮の香りのする町でした。いよいよ翌朝一番のフェリーでロフォーテンを目指します。

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ロフォーテン紀行(その1)/Trip to Lofoten #1

 北欧の夏の思い出にと、再びノルウェーを目指すことにしました。前回訪れたナルビックへの旅では、鉄道から見える山岳風景とフィヨルドにすっかり魅了されてしまいました。スウェーデンとフィンランドは同じように、森と湖の静的な風景で魅力があるのですが、ノルウェーのダイナミックな景色には心を刺激する何かがあるのです。今回目指したのは、ノルウェー北部のローフォーテン諸島(→ウィキ)(→Map)というところです。北欧自体がイタリアやフランスなどの陰で観光地としては印象が薄いかもしれませんが、この島は日本から旅行する場合だと交通アクセス良くないため、さらにマニアックな場所でしょう。しかし、この島は「世界でも最も美しい景色の一つ」と評されるほど、氷河地形の景色の美しさで有名です。
 なぜ、このロフォーテン行きを計画したかというと、私の周りのスウェーデン人が皆、あそこは美しいと薦めてくれたからです。もう一つ、ある日本人の方からこう言われたのです。「ロフォーテンはノルウェーの中でも格別に美しい所なので、他のフィヨルドに行った後に行かないと、他の印象が薄れてしまう.。それほど美しい所だ。」と。こう言われてから、「いつかはロフォーテン」という気持ちに駆られてしまったのです。
 しかしながら、シェレフテオから個人旅行で行くにしても、計画を立てるのに少々厄介な場所でした。その理由の一つは、日本語の情報があまりないこと。バイブル「地球の歩き方(北欧編)」でもわずかなページしか割いておらず、これだけでは旅をするには不十分であること。2つ目は、宿を予約するにしても個人経営の小さな所が多く、ホテル予約サイトなどで扱っていないことが多く、宿の当たりをつけて直接電話で予約をしなくてはならないこと。3つ目は、島に行くまでには必ずフェリーに乗らなければならず、また島内の公共交通機関の便が悪く車が必須であること。4つ目は、今はハイシーズンであるため、旅行者で混み合うこと。そして最後は、子連れの旅であること。これらを総合すると、旅行の計画に当たっては、ネットで情報収集をし、綿密に計画を練る必要がありました。
 そして、電車やバスの旅などいくつかの選択肢がある中で、次のような選択をしました。シェレフテオからフェリーの出るボードー(Bodo)という港町まで、車でスカンジナビア半島を横断する。ボードーからフェリーに車ごと乗り、ロフォーテンに渡る。ロフォーテンでは、レイネ(→写真家マイケルさんのサイト)という特に美しいといわれる場所に宿を確保する。このように心を決め、フェリーを予約し、宿の予約をして、天候をこまめにチェックし、体調と身支度を万全に調えていざ出発。(つづく)

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ロバニエミ/Rovaniemi

 フィンランドのロバニエミという街に「サンタクロース村」(→リンク)があり、ここでは本物の?サンタクロースに会えるというのでそこに行ってみることにしました(→Map)。シェレフテオから片道約400キロの距離なのですが、スウェーデンとフィンランドの間には鉄道が通じておらず、バスはあるものの接続があまりよくないので、レンタカーでフィンランドを目指すことにしました。400キロの距離というのは、東京からでいうと東名高速の名古屋より向こうの関ヶ原くらいの距離です。
 シェレフテオからE4という幹線道路をボスニア湾に沿って走り、ハパランダという国境の街を過ぎフィンランドに入り、そこからさらに北へ走りロバニエミへ。車での国境越えは初めてだったのですが、国境には税関の建物があるものの特にパスポートチェックがあるわけでも、車を止められるわけもなく、どこが国境線だかわからぬ間にフィンランド国内へ。
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 フィンランドのケミという街からロバニエミまでも、森林の中のE75という一本道をひたすら走るのですが、途中は牧歌的なスカンジナビアの田舎の風景が続きます。フィンランドもスウェーデンと同じようにあまり起伏のない平らな地形です。そしてついにサンタクロース村に到着。そこは北緯66度33分という北極圏の線上にあります。サンタクロースがいる部屋がまさにその線上なのです。(写真に写っている白線がそれです)
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 サンタクロース村に入りスタッフの人に聞いてみると、ここには入場料というものがないのです。ずいぶんと良心的な施設だあと思いつつサンタクロースとご対面。サンタクロースは十数ヶ国語を話すそうで、「こんにちは」とか「お名前は?」とあいさつされました。サンタの部屋では個人のカメラでの撮影は禁止です。写真撮影は専属のカメラマンがしてくれるとのこと。そうなのです、この写真撮影料金が収入源のようです。しかも、その値段がなかなかの金額で、写真の大きさや枚数が3パターンあり、最も安いものでも5,000円くらいです。安くないかも。
 村内には土産店のほか、サンタクロース郵便局というのがあり、ここから絵葉書などを送ることができます。切手はもちろんサンタの絵柄、ここから送ると特別なスタンプが押されるとか。ポストが2種類あり、1つは通常のもので、もう1つが次のクリスマスに配達される特別なポストです。村内にはあちこちに各国の言葉でかかれた案内があります。もちろん日本語もありましたが、北欧にしては珍しく観光地化された雰囲気は、正直なところちょっとがっかりする点も。クリスマスの時期には日本人観光客も多く訪れるとスタッフの人が言っていました。ビジネスだからしかたないですね。
 ともかく、シェレフテオから1泊2日のフィンランドの旅、フィンランドという国の雰囲気は少しながらわかりました。ちなみに、フィンランドの公用語はフィンランド語で、通貨はユーロです。北欧のスウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語はかなり似ているのですが、フィンランド語だけは全くの別物。看板も理解不能です。しかし、北欧の他の国と同様にフィンランド人も英語は上手で、どこに行っても英語は通じるのでそれほど困ることはないでしょう。

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世界の電車窓から(ウプサラ編)/Uppsala

 私のスカンレイルパスも2ヶ月の有効期限が残り少なくなってきたので、週末を利用してウプサラに行きました。(→地図)前回同様、シェレフテオからバスに乗り、さらに夜行列車に乗り継ぎ約12時間の長旅です。ウプサラは首都ストックホルムから1時間足らずの距離にある大学で有名な歴史ある街です。そして、この街は分類学の父リンネ(→参照)ゆかりの地なのです。しかも今年は天皇がスウェーデンを訪問したようにリンネ生誕300年の記念すべき年だったので、どうしてもここを訪れたかったのです(→参照)。
 この白夜の時期の夜行列車もなかなかよい体験でした。列車はひたすら南下するのですが、景色はずっと森林の中を走り、ときおり見える湖が夕焼けのように照 らす夜中の明かりに写り、なんとも幻想的なのでした。しかし、白夜といってもここは北極圏ではないので、南下するにつれて夜らしきものがやってきます。 シェレフテオに比べると、南下するに従い夜の暗さが増しますね。

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 朝7時にウプサラ駅に到着し、まず訪れたのはリンネ博物館とリンネ庭園。この博物館にはリンネのゆかりの品が展示してあります。リンネ庭園には1300種類もの植物が栽培されているそうです。次に、リンネの研究の舞台となったウプサラ大学。ここはスウェーデンで最も古い大学で、ヨーロッパ内でも屈指の伝統校だそうです。次にウプサラのシンボル、大聖堂を訪れました。この教会は北欧最大だとか。確かにゴシック建築のそびえる塔が街のいたるところから見えます。中に入っても厳かな雰囲気が漂っています。そして、この教会の中にはリンネの墓があるのです。花で囲まれたところがリンネの墓だそうです。
 ウプサラという街は小さいながらも、中世の雰囲気を漂わせる街でした。特に細い路地を入った景色がヨーロッパ的な雰囲気でたまらなく良いです。街を歩くと、あちこちでリンネの本や肖像画を見かけ、短い時間ではありましたがリンネの生涯に少し触れることができました。

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I took a train going south to visit Uppsala. That is why I have a Scanrail pass and the rest of valid term is getting less and less. Actually I wanted to visit Uppsala because this is 300th anniversay year since Linne was born as you know. I left Shelleftea in the evening and took a train from Bastutrask. It takes about 12 hours to get to Uppsala in total. This season has blight nights in Scandinavia, so I could see the beautiful scenery through the window. Most of the way to Uppsala, the train ran through forest. But sometimes I saw lakes shined by Sun set.

It was almost 7 o'clock when I arrived at Uppsala station. After that I visited Linne's museum, Linne's garden, Uppsala University and the parish church. I saw Linne's grave in the church, which is the biggest church in nothern Europe. It was a trip which I could touch the life of Linne.

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世界の電車窓から・ナルヴィク編/Train to Narvik

 週末の天気予報を調べると良い天気になるというので、電車でノルウェーのナルヴィクにミッドナイトサンを見に行こうと思いシェレフテオからバスに乗りました。バスに1時間弱、電車に乗り換えて9時間、片道で計10時間の旅です。日本で買ってきたスカンレイスパスの出番です(→HP)。この鉄道は世界最北の旅客鉄道と言われているのですが、本来の目的はキルナで産出される鉄鉱石を運ぶために建設された鉄道なのです。キルナはスウェーデンの北極圏内にある街ですが、ノルウェーのナルビヴィクの港が暖流の影響で冬でも凍らないため、国境を越えたナルヴィクから主に輸出されています。(→Google map
 バーストトレスク(Bastutrask)という駅から電車に乗り、初めの数時間はいつもの見慣れた針葉樹林の中を列車は北上します。ボーデン(Boden)という駅で乗り換え、列車は北西に進行方向を変え、鉄鋼石で有名なキルナ(Kiruna)の手前で北極圏に入ると、窓から見える景色が少しずつ変わってきます。線路の両側は低木と湿地帯のツンドラになってきました。キルナを過ぎたあたりからは右側に大きな湖が広がり、それが段々と氷に覆われてきます。この景色が素晴らしかったです。この辺りは国立公園に指定されているそうです。遠くに見える山々は真っ白な雪山で、その山の向こうはノルウェーです。(→Google map
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 アビスコ(Abisko)という村に近づくと、地理の授業で習ったU字谷が見えてきました。ノルウェーとの国境線付近は岩山ばかりでアルプスのような雰囲気です。国境を越えノルウェーに入ると景色は一変し、氷河地形の深いU字谷に変わります。しばらく進むとフィヨルドが見えてきました。その神秘的でダイナミックな風景は、今までみてきたどんな風景とも違う、言葉には言い表せないほど感動的なものでした。気付いたらその1、2時間で百回以上シャッターを押していました。スカンジナビア半島の東側と西側とでは、こんなにも地形が違うのだと感心しました。(→Google map
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 ナルヴィクの手前では視界がさらに広がり、景色に見とれてるうちにナルヴィク駅に着きました。ちなみにナルヴィクの街でのミッドナイトサンは、夜中の12時に海辺に行ってみたのですが山の陰に隠れてしまい太陽自体は見えませんでした、でも山の上のほうには日が当たっており、街中もかなり明るかったです。(最初の2枚は夜12時のナルヴィクの街、後の2枚は昼間です。最後の写真の右端に鉄鉱石の積出所が見えます。)
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 シェレフテオから1泊2日のこの鉄道旅行は絶対にオススメです。本当はもっとゆっくりできるとよかったのですが。乗っている時間は長いですが、タイガからツンドラになり氷河湖やU字谷の脇を通過してフィヨルドに通じるという変化に富んだ景色に決して飽きることはありません。
ヨーテボリ・ストックホルム~キルナ・アビスコ・ナルヴィクの列車時刻表(Connex)
ナルヴィクの情報
※ノルウェーの夏は雨が多く、なかなか良い天気の日がないそうです。ノルウェーの人たちは、夏の太陽を求めてスウェーデンに大挙して来るそうです。また、ノルウェーの物価はスカンジナビアでも最も高いです。ちなみにハンバーガー1個千円くらいしますので、ご承知おきを。
※スカンレイルパスを使う予定の方へ。注意書きには使用を始める際にスタンプをもらってヴァリデートしてくれと書いてありますが、心配になって車掌に何度も尋ねましたが、スタンプは必要ないと言われます。スタンプなしでも、使用開始日や使用日さえ自分で記入して検札の際に提示すれば大丈夫だと思われます。

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