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2010年3月

Stigs

 11月のシェレフテオ訪問の話の続きです。
 今回の訪問はシェレフテオ市内の企業や公共施設を2日間で見て回るという、スケジュール的にかなりハードなものでした。朝早くから夕方暗くなるまで予定がびっしり。ただでさえ日本と比べると日照時間が短く、天気も曇りがちで暗いので、想像以上に疲れたのでした。
 そんな中で、視察の合間に立ち寄ったのが、シェレフテオでは人気のカフェ「Stigs(スティーグス)」。同行者にお菓子屋さんもいたので、スウェーデンのケーキを色々と試食したのでした。久々に食べたスウェーデンのお菓子。緑色の外観がおいしそうでもあり、安っぽそうでもある伝統的な「プリンセスケーキ」や、材料はよくわからないけど黒いケーキなどなど、見た目だけでは味が想像できないものも結構あります。僕の送別会のときに振舞ってもらったシェレフテオのアイスホッケーチーム「アイコー」のエンブレムのケーキもあります(→リンク)。スウェーデンのケーキでただ一つ言えるのは、日本のケーキに慣れていると、「甘いっ」っていう感覚があること。メンバーそれぞれ違う種類のケーキを食べてみましたが、感想は今一つ。秩父のお菓子屋さんに言わせると、「昔食べたようなお菓子の味」だとの感想。ん~、褒め言葉ではないのかも。僕らの舌には、日本のお菓子の方が美味しく感じますね。
 このスティーグス、店内は落ち着いた雰囲気で、ケーキを買ってお持ち帰りの人も結構いるようです。もちろん、コーヒーはスウェーデン的な濃いめの味、美味しいですよ。
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木造立体駐車場

 前回紹介した木造高層住宅の隣には、スウェーデン国内初の試みとなる木造立体駐車場が建設されていました。地下2階・地上4階の構造となっていて、シェレフテオ市が全額出資する不動産会社「ポラリス」が所有する駐車場です。地上部分は商店街への買物客用で、地下部分は隣接の集合住宅の入居者用に使われます。外観は木材を格子状にした造りになっていて、一見頑丈そうな感じでもないですが、中に入ってみるとやはり太い構造材を使った武骨な構造になっています。柱・梁など構造部分は大断面集成材による建築となっており、駐車場の路面はコンクリート舗装されています。
 ちょうど私たちの滞在中に、この駐車場のオープニング式典があったのでした。地元の木材会社マーティンソンズや、設計者、シェレフテオ市執行委員長、ヴェステルボッテン県知事らがスピーチをした後に、バイオガスで走るフォルクスワーゲンで渡り初めならぬ入庫初めの儀が、マスコミも多数参加して賑やかに行われたのでした。知事らも、シェレフテオは林業が盛んなだけでなく、大規模な木造建物を積極的に活用する「木材の首都」だと盛んにアピールしていました。
 技術的にはそれほど難しくないのかもしれませんが、立体駐車場を木造で造ってしまうという発想は面白いですよね。日本じゃ造りたがらないですよね。

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シェレフテオの木造高層住宅

 もう4か月も前のことですが、11月に出張でシェレフテオに行った時のことを思い出して書いてみようと思います。実は、これまで書く気が起らなかった一番の原因は、カメラを失くして来てしまったことなんです。訪問先を色々探してもらったのですけど、結局見つからずじまい。色々な写真を撮ったのですけど、そのデータが全部なくなってしまったのは大ショックでした。なので、写真は同行していた方からの借り物です。
 今回のシェレフテオ訪問の目的はいくつかあったのですけど、一番の目的は「木」の使われ方を見ることでした。私の勤める某市の市長はじめ行政のメンバーと、民間企業の方々との合同視察団を結成し、いざ北スウェーデンへ。
 成田からスカンジナビア航空の飛行機に乗り、コペンハーゲンとストックホルムで乗り継いで、夜中に到着したシェレフテオ。1年半ぶりの訪問でした。やっぱり、北スウェーデンは遠いです。ただし、気温は+4度くらいとそれほど寒くないのは幸いでした。
 到着した翌日はいよいよ、シェレフテオ市役所の元同僚たちとの再会がありました。まぁたった1年半なので、皆それほど変わったこともなかったのですけど、オフィスが新しいフロアに移転していて、北欧インテリアに囲まれた心地よさそうなオフィスに変わっていました。再会を果たすと、さっそく日本から持参した和菓子を食べながらのフィーカが始まりました。なつかしいこのフィーカタイム・・・。これこそ日本に持ち込みたい・・・(やっぱり無理なんだよな)。ただし、お世話になったボスは職が変わっており、新任のボスになっていたのでした。
 シェレフテオ市をはじめ、木材関連企業は数年前から木造高層住宅の普及に力を入れています。NHKの特番でも取り上げられ、このブログでも以前にも紹介した(→リンク)建物のほかにも建設中の木造高層建築がありました。市街地のEkorren(エコーレン)という一角に建設中の現場を案内してもらいました。スウェーデンでは、建築法規がEUの基準になったことから、以前は不可能だった木造高層建築が可能となり、法律上は階に上限はないのです。
 建築中の建物は、地上5階建ての木造高層住宅が2棟あり、どちらもモジュールと呼ばれる1戸ごとのブロック状のものをクレーンで積み上げていき、建設するのだそうだ(→パンフ参照)。モジュールはスウェーデン中部にある工場で製造されているが、材木は北部スウェーデンのものを利用している。工場内でモジュールはほぼ完成されており、工事現場ではモジュールの外側に給排水は電気などの接続を行なうのみで、現場での作業量は少ない。この工法での上限は地上6階建てだという。3重の壁で支える構造であり、モジュール自体の強度が強いので、転がしても壊れることはないという。住宅の室内は木が多く使われており、木のよい香りが漂っていました。間取りはバリエーションがありますが、3部屋+DK+ユニットバスのタイプで、入居時に居住権料として約2千万円を支払い、毎月の共益費(暖房費、水道料)が約6万円、電気料金のみ各自で負担するのだそうです。(つづく)
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