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テレ朝スウェーデン特集(その2)

 先日、テレビ朝日の「スーパーモーニング」の番組内で、3日連続で「開局50周年企画・閉塞日本の問題を北欧に探る」と題し、スウェーデンを現地取材した内容を放送しました。このブログにも「スーパーモーニング」や「スウェーデン特集」というキーワードで検索して来た方が多いので、それなりの反響があったのだろうと想像しています。そこで、見逃した方のためにも3日間のあらすじをまとめてみました。

1日目(2月4日)
 ~消費税25%なのになぜ満足度が高いのか~

 OECDの国際的な調査では、生活満足度の調べにおいてスウェーデンは世界9位、日本は21位だという。消費税率はスウェーデン25%、日本は5%と桁違いに高いのになぜ国民は満足しているのだろうか。テレ朝の玉川レポーターがストックホルムを取材した。
 そこはストックホルムに住む日本人を妻に持つ夫婦の家である。毎週土曜日には娘の習い事である乗馬に送っていく。スウェーデンでは女の子に人気の習い事で、クラスの20人のうち3人くらいは習っているという。スーパーマーケットでの買い物にも同行するが、消費税25%(食料品12%、新聞など6%)という高い税率に、「なぜこの税率で国民は満足しているのか」とレポーターは尋ねる。「満足しているというより、納得はしている。その分は還元されていると感じているから」と女性は答える。具体例として、子供の医療費無料や大学まで学費無料の話を挙げる。
 その後、小学校を取材するが、女性教師は「政府は無料で国民に教育することは、良質の投資であると考えている」と説明する。教育と所得格差を切り離すことで、所得水準とは関係なく全体の教育レベルを上げられるという。
 このような増税路線はかつてのエランデル首相の時代に始まった。その後も路線は引き継がれ、1960年に4.2%だった税率は90年には25%になった。30年かかって、少しずつ税率は引き上げられたのである。その後、レポーターは国税庁を取材し、なぜこのような税率の引き上げが可能だったかを質問する。国税庁の官僚は「多くの国民はより良い政府のサービスを求めて増税に同意し、税金の引き上げが可能だった。税金は何度か引き上げられたが、増税は少しずつだった。税率の高い税金を一度に導入することは難しいのだ。」という。増税した分で国民により良いサービスを提供し、国民が増税に見合う分のサービスを実感し増税にその都度理解を示したきた。また、「国民が政府を信頼しているから」だともいう。「日本では国民が税金を取られるという感覚があるが」と尋ねると、彼は「国民は進んでつまり税金を払うことを受け入れている。国民は見返りがあれば政府に自発的に税金を払う。」という。
 レポーターは元財務大臣のペール・ヌーデル議員を取材する。スウェーデンの国会議員の給料は約863万円、日本は約2200万円だという。「スウェーデンではもし国会議員が一般のスウェーデン人と違う行動をしたら、その人は選挙で選ばれないでしょう。私たちには運転手つき公用車はないし、スタッフも限られているのです。」と議員が特別な待遇でないことを示唆する。また、「スウェーデンでは何かを隠すのは不可能です」と話し、公費から支出した議員のタクシーやホテルの領収書などは国民のだれもが閲覧することができ、政治の透明性を指摘する。「社会が開かれてもっと見通しがよくなれば、人々はより民主主義を信頼するでしょう。議員は普通の人の手の届かない場所に行ってはいけないのです」という彼の一言は印象的だった。
 鳥越俊太郎氏は「日本はアメリカ型の競争社会に行こうとしているが、ヨーロッパ型に切り替えた方がいいんじゃないかと思いますね。」とコメントした。

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コメント

>「日本はアメリカ型の競争社会に行こうとしているが、ヨーロッパ型に切り替えた方がいいんじゃないかと思いますね。」

私も同感です。少し前にこちらのニュース番組で、「アメリカと日本のCEOの違い」としてJALの社長を取材していました。彼は世界的な航空会社のトップでありながら都バスで通勤し、社員食堂で昼食をとり、ちょくちょく仕事場(オフィスや航空機内)に顔を出すなどして社員が彼に話しかけやすい環境を作っているそうです。また、収益が落ち込んだ昨年は彼自身ボーナスを見送って奥さんに驚かれたそうです。

対するアメリカのCEOは政府から援助金をもらったあとも幹部社員に何億円ものボーナスを払い、大衆から不満の声が上がるまで社用ジェット機を保有・使用するなど反省の色がぜんぜん見えてません。リゾートホテルでのビジネス会議とか。

アメリカ人は自分たちのやり方が世界一だと思ってますが、だいぶボロが出始めてますよね。アメリカは政治・経済構造の変化を真剣に考えないとそのうちインドあたりに覇権を奪われるんじゃないでしょうか。このレポートは英語に翻訳してぜひオバマ大統領に見せたいですね。

(長々と失礼しました。他のレポートも順次読みます)

投稿: ぴーなっつ | 2009年2月13日 (金) 00時10分

アメリカにいるぴーなっつさんもそう感じますか?

アメリカの富裕層の人たちの給料は尋常じゃないですからね。なんか日本人には日本的な経営が合ってたのかなって思っちゃいますね。

オバマさんに伝えといてください(笑)。

投稿: kinta | 2009年2月14日 (土) 10時27分

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