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2008年9月

炭酸水禁止/Kolsyrat vatten förbjuds

 スウェーデン語が十分でない僕くらいのレベルでも読めるレットレスト(lättläst)と呼ばれる平易なスウェーデン語で書かれた本やウェブページがあるのですが、「8 SIDOR」というニュースサイトは割と有名です。スウェーデン語を忘れないために僕もたまに見ているのですが、この前、面白いニュースを見つけました。
 政治家が会議している映像がテレビで流れると、かならず机にはミネラルウォーターのボトルが置いてあったりしますが、これをやめようという取組がヨーテボリ市で始まったというのです(→リンク)。ニュースの見出しは「ヨーテボリ市で炭酸水が禁止に」というものですが、スウェーデンで一般的なミネラルウォーターというと「LOKA」や「Ramlösa」が一般的ですが、ほとんどが炭酸入りです。なので、「炭酸水」というより「ボトル入りミネラルウォーター」を公用会議などで使うことが禁止になったという意味なのです。
 この記事によると、ヨーテボリ市は昨年中に39,000リットルのミネラルウォーターを購入しており、342,000クローナ(約580万円)もかかっているそうです。水質もよく、水資源が豊富なスウェーデンの水道水を使わずに、ボトル入りのミネラルウォーターを買っているのは、二酸化炭素を排出し環境にも良くないため、これを水道水に切り替えるというものらしいです。この規則は10月1日から施行されるのだという。ヨーテボリ市にあるScandinaviumという多目的ホールでコンサートを行うアーティストもその例外ではなく、水道水がふるまわれるようです。
 これには事業者側などからは反対意見も出るでしょうが、環境という2文字を宣言してしまうと反論がむずかしいご時世ですもんね。僕もこの手のミネラルウォーターでフレバー入りのは好きだったりします。もともとミネラルウォーターには、水を輸送して二酸化炭素を排出し、環境にやさしくないという意見も多かったので、その流れに乗ったものなんでしょう。日本でも同じようなことを始める自治体がでてきてもおかしくないですね。

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野外教育/Outdoor Education

 久々にスウェーデン大使館へ行ってみた。というのも、スウェーデンのリンショーピン大学の教授が来日していて、環境教育(野外教育)についての講演会があるというのだ。2人の先生方が講演をしたのだが、1人は小児科医の先生で、もう1人は生物学者(たぶん)で、野外教育を受けた子供がどのような効果があるのかというのを、科学的に研究しているらしい。
 初めに話をした小児科医の先生が言うには、現代社会はストレスを感じる人が増加しており、長く続くストレスによって心身が健康でなくなり、情緒が不安定になったり、肥満や糖尿病、高血圧、睡眠障害、免疫障害が起こりうるのだという。特に子供のころにストレスが多かったり、愛情を受けて育たないと心身の成長に悪影響を及ぼすのだそうだ。ストレスが高まるとコルチゾール(→ウィキペディア)という物質が分泌されて、その量でストレスの度合いがわかるらしく、野外教育を受けた子供はコルチゾールの濃度が低下する(ストレスが緩和される)という効果があり、子供の情緒安定などに効果があるのだそうだ。
 もう一人の先生も、野外教育には好奇心、創造性、協調性を養う効果があり、未就学の子供のうちから始めることが良いと言っていた。小さいときに自然に触れておくと、大人になってから環境を大事にするようになると言っていた。実はこれは、スウェーデンにいるときにある人から言われたことと一緒だった。野外教育には特別の道具を必要とせず、自然の中にあるもの(植物とか)を使えば良いのだそうだ。そして、野外での学習(自然体験)と教室内での学習(調査など)を組み合わせるのが効果的なのだそうだ。
 終わったあとに、先生が日本では野外教育はどのような状況なのかと質問してきたが、参加者の一人は、日本では小学校の体験学習などで環境学習を取り入れようとしているが、教育する先生方がどのように教えてよいのかわからないのだという。やはり、どこでも似たような問題を抱えているんだなあ。でも、最近はスウェーデンでもそういう問題はあるそうで、大人自身が自然体験が豊富ではないので、教え方をテキストにして出版しているのだという。
 まあ、今回はいろんな意味で収穫がありましたが、つまるところ
・野外教育は心にも体にも良いことが、医学的にもある程度証明されている。
・野外教育は子供が小さいうち(未就学児)から始めた方が良い。
・野外教育は自然にあるものを使って、手で触れたり、体を使ってやるとよい。
・野外教育をやるには大人自身も教え方を学ばなければならない。
こんなとこでしょうか。

※参考に以前の環境教育の書き込み(→

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H&M Japan vol.2

 平日の夕方17時半ころ、銀座のH&M日本1号店前を通りかかる。
 むっ、もしやこの行列は・・・。近くにいた警備員に尋ねてみる。H&Mの入店待ちの行列だとか。40分から1時間待ちだとのこと。警備員が言うには、休日は2~3時間待ちだとのこと。
 いや~、僕はそこまで待って買い物したくはないなぁ。どこかのTV局の取材班まで来ていて、買い物が終わった女性客にインタビュー取材をしていました。タレントの川村ひかるさんも入店待ちの行列を見てあきらめたとか(→リンク)。他の人のブログ見ても、現時点では平日でも40分から1時間待ちというのがあたりまえのようですね。思ったより大騒ぎなんですね。客足が落ち着くまで少し様子見ですね、こりゃ。

Hm

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H&M Japan

 先週末に銀座にオープンしたH&M日本1号店(→リンク)。オープン数日前から新聞にも「来るぞ、来るぞ」みたいな記事が載っていたのですが、オープン当日の行列を見る限り、予想以上の人気だったのじゃないでしょうか。新聞によって違いますが、5000人とか3000人とかの行列で入店までに2時間以上待ったとか…。徹夜組まで出たらしいので、iPhone3G、いやWindows95発売時並みの大騒ぎですよね。実は週末に店を見に行ってみようかと思ってたのですが、そこまで待って買い物したくはないですよね。
 H&Mといえば、スウェーデン人の同僚に「エイチ・アンド・エム」と何度言っても通じなかったのですよ。通じさせるためには、「ホー・エム」(スウェーデン語でHはホー、Mはエム)とか「ヘネス・アンド・モーリッツ」とか言わないとなんですよ。スウェーデン流に、エイチ・アンド・エムって呼ばないで「ホー・エム」で通してみるのもいんでないですか。呼び方はどっちでもいいにしても、ホー・エムはIKEAに続くスウェーデン系企業の日本でのヒット例になるかもですね。
 でも、値段の割に高級感のあるトレンド系というイメージで宣伝し始めてますが、スウェーデンでのイメージとちと違いますね。あっちではどの街に行っても見かけるごくありきたりの店っていうイメージでしたが・・・(→以前の書き込み)。日本向けのイメージ戦略ですかね。値段と品質じゃ、ユニクロに勝つのは難しいですもんね。でもデザインは明らかにユニクロより上だと思いますけど。ともかく、今度銀座に行ってみよ。

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民か官か/Private or Public?

 日本に戻ってから再認識するようになったのは、日本人は「民は良くて官はダメ」みたいな意識が非常に強いなあと。お役所のイメージが「働かない」というのは、万国共通みたいですが、スウェーデンでの官のイメージは日本での官のイメージよりずっといい気がします。投票率が80%の国で、マスコミやオンブズマンのチェックが機能しているから官への信頼もあるのでしょうが、日本ではマスコミが官を叩けば国民は興味を持って見る割に、選挙とか政治に参加する人は思うように増えない。
 民はどうしても利益で動く部分があるし、どんな人に対しても公平かっていうとそうではないし、民だけでは社会に偏りができちゃうと思うんですよ。とくに田舎は。またそれが悪循環で、いろんな事が不便になる。都会では官がサービスを提供しなくても、民間の企業がやってくれる部分も、利益が見込めない田舎では、企業さえ参入してこない。医療にしても、福祉にしても、商業にしても、みんなその延長線上っていう気がします。
 市民病院の廃止をテーマにしたドラマもあったようですけど、医療はとくにそうじゃないかなあ。もっと上の組織が全体を公平に見て、ある程度田舎にも配置しなくちゃ、田舎の街には医者も来ないし厳しいですよ。その点、スウェーデンのランスティング(広域自治体)は参考になると思いますよ。コミューン(市)の介護サービスにしたって、民営化を渋っているのはそれなりの理由があるし、アメリカ人やイギリス人や日本人が考えると、役所の仕事から切り離して民営化しちゃえばって考えが真っ先に出ると思うのだけれども、彼らはそうじゃない。彼らなりの持論があるし、それが間違っているという気もしないのです。
 もうひとつ。日本では、ボランティアやNPOは、役所では手が回らないパブリックな仕事もやってますが、経費節減の手段という側面もあると思うんですよ。スウェーデン人の考えを聞くとそうじゃない。ボランティアやNPOの無報酬・低報酬で責任のある仕事ができるの?って考える人が多い気がします。それはあくまで補完的なもので、本筋はきちんとした報酬をもらってやる官や民だろうと。正規職員が増えることで、雇用が増えて、消費も増え、税収も増えて循環している、そんな感じがするのです。
 スウェーデン人が考えるパブリックの境界線は僕らとは違うのかもしれないけど、それが僕にとっては新鮮な目線なんですよ。都会と田舎じゃ、官も違っていいのですよね。

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クネッケ求む/Knäckebröd Wanted

 そういえば、最近なぜか「クネッケ」で検索して、ここにたどり着く人がいるみたいです(→リンク)。僕も日本でクネッケが手に入るのなら、買ってみたいなあと思っているのですが、なかなか見つかりません。先日イケアに行ったときも、残念ながら見つかりませんでした。できればスウェーデン製、少なくとも日本製でないのが手に入らないかなあと、贅沢なことを思ってます。ネットで検索する限り、紀伊国屋のは日本製っぽいですが、輸入ものも置いてありますかね?ヴェステルボッテン・チーズは無理にしても、クネッケはどっかで売ってそうなんだけどなあ。どっちにしてもニッチなマーケットですよね。
 良い情報求む。よろしくお願いしまっす。

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バイオガスの値段/Price of Biogas

 またまたバイオガスの話題です。前にも何度か、バイオガスについては触れていますが(→リンク)、もう一度おさらいを・・・。スウェーデンでは公共バスなどの燃料にバイオガスが利用されているのですが、スウェーデン国内にある100か所以上のバイオガス製造施設は下水道処理施設の汚泥を利用しているものが多いのです。それに加え最近は、家庭から出る生ゴミや、と殺場から出る家畜の内臓などの廃棄物などをメタンガスにして燃料に使うという取組も増えています。もともと、生ゴミはごみ焼却場で燃やしていたので、きちんと分別してもらえばバイオ燃料として再利用されるだけでなく、焼却するごみも減るので一石二鳥なのです。
 シェレフテオ市のバイオガス施設も、生ゴミを使ったものなのですが、燃料の販売価格は石油の時価を参考にして、それより安くなるように戦略的な値付けが行われているそうです。シェレフテオ市のHPを見たら、バイオガスの販売価格が改定されたとの記事が出てました(→リンク)。ガスっていうくらいなのでもともとは気体なのですが、それを加圧して液化したものを自動車のタンクに給油ならぬ給ガスするようになっています。ガス1立方メートルの単価が12.14クローナなのですが、これをガソリン1リットルと同じエネルギーに換算すると10.93クローナなのだそうだ。10.93クローナ・・・1クローナを17円で換算して約185円程度・・・、結構割安ですね。ガソリンの時価がちょっと分からないですが、今の日本のガソリン価格と比べても悪くない値段です。(スウェーデンでは炭素税がかかるので、ガソリン価格は日本より高いです。)
 スウェーデンでもバスや公用車にはバイオガスで走る車は普及しているものの、自家用車はまだ少ないと思うので、燃料が売れまくるということではないでしょうが、スウェーデンでさえバイオエタノールの大部分はフランスはブラジルなどからの輸入に頼っているのですから、自給できるバイオガスはバイオエタノールよりエコ度が高いはずですよね。供給量の課題はあるでしょうが、石油代替燃料の一端を担うバイオガス・・・悪くないっすよ。

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iPhone その2

 前から欲しいと言っていたiPhoneなのですが、実は1か月ほど前に購入して使ってます。スウェーデンにいたとき使ってた携帯はNokia E61(→リンク)というスマートフォンなんですが、これと比べると使用感とか満足度は高いです。E61ってかなり高機能な端末だったのですけど、処理スピードがあまり早くなかったので、それに比べると、このiPhoneの方が全般的によく出来てるなあという気がしてます。自宅で無線LANに繋がるのも強みで、高速通信も手軽にできます。やっぱ、appleは裏切らないです。ipodを買ったときにもそう思ったのですが、満足度が高いんです。
 まあ、たまに不安定になるとか、電池のもちが悪いとか、ソフトバンクの通信エリアとか、いくつか不満なところもありますが、それを差し引いても魅力はありますね。
 iPhoneを使ってみて改めて思うのは、日本の携帯の独自性。いい意味でも、悪い意味でも世界から見たら独特なんでしょう。メールのシステムひとつとっても、僕らにはあのプッシュ型のメールは当たり前なんですけど、iPhoneをはじめ、他の国の携帯ではそうではない。SMSが主流でしょうし、インターネットのメールを使いたければ、通常のグローバルなメルアドを使うケースが多いのでしょう。あとはiモードの普及でしょうね。外国のサイトでモバイル用のものを用意しているものは少ないですが、日本では携帯用サイトって当然のようになってますもんね。携帯用に最適化されているので、データ量も少なくてサクサク動いて快適です。しかし、日本の携帯でモバイル版が用意されていないページを見ようと思うと大変です。PCサイトビューアのようなブラウザが用意されてはいるものの、実際に使ってみるとレイアウトとかめちゃくちゃになってしまい、決して十分とは言えません。その点、このiPhoneのsafariというブラウザはすごいです。ほとんどPCのブラウザと同じで、レイアウトの崩れもなくPCと同じように閲覧できます。モバイル用サイトがあるものは日本の携帯の方が使いやすいし、それ以外はiPhoneの方が上です。一長一短ですね。
 そうそう、iPhoneは多言語対応なのでスウェーデン語のサイトや、メールも文字化けなしで見られますし、スウェーデン語文字も入力できるので、スウェーデンバージョンにできるかも。↓こんな感じなら、少しはスウェーデン風でしょうか。
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