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トラスマッタ/Trasmatta

 スウェーデンではどの家庭にも1枚くらいはキッチンやリビングにラグマットが敷いてあるのですが、その伝統的なトラスマッタ(→ウィキ)(複数形でトラスマットル=Trasmattor)などのスウェーデン織りをやっている教室を見る機会がありました。
 訪れたのはシェレフテオの郊外の小さな集落にある建物。ここは昔の村役場だった建物だったとかで、現在は織物教室のアトリエとして使われているようです。夜19時近くなると、ご近所の奥様方が集まってきてマットなどの織物をしていました。現在のメンバーは17人。トラスマッタは日本でいう「裂き織り」のやりかたで、ざっくりとしたマットを織っていきます。トラスとは「裂いた布」の意味だそうで、トラスマッタを直訳すれば「裂いた布のマット」ということなのでしょう。そのまんまですね。驚くのは日本で見るのと同じような織機を使っていること。この織物を織る光景は、日本で見たことのある光景そのものです。やはり、この織機も中国から数百年前に伝わってきたようですね。なので、日本の織機とそっくりなのは当然のことなのでしょう。
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 この「裂き織り」は、スウェーデンが貧しかった19世紀頃から、古着などを1~2センチ幅に裂いて織物の横糸として使ったそうで、人々の生活の知恵なのでしょう。割いた布をよく見ると、デニムだったり、シーツなどの古布を裂いたものだったりします。冬の間、長く暗い夜を使って女性達が織物をしていそうで、スウェーデンでもこのような手芸が盛んなのだそうです。
 マット以外にも、綿や麻、ウールの横糸を使ってタペストリーやショールのようなものを織っていました。織物はスウェーデンの南部の方で特に盛んなようですが、日本同様、地域独特の柄もあるそうです。南部柄とか、ダーラナ柄とか北部柄といった地域性があるようです。秩父にも秩父銘仙があることを宣伝してきましたよ。現物を見せたりすれば、彼女達もきっと興味を持つと思います。オペラ「ミカド」のエピソードにもあるように、秩父の絹織物は19世紀には西ヨーロッパにも輸出されていたらしいですからね(→ウィキ)。それにしてもこの中にいると、なんか日本にいるような錯覚を覚えてしまうのが不思議ですね。
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コメント

いつもいつも大変勉強になります。
伝統を守るって本当に大切な事だと思います。
日本の絹は19世紀の日本の主要輸出物だったんですよね。ところで日本の和服なんてそちらの方にはどのように映るでしょうか?

投稿: ドラ吉 | 2008年3月 4日 (火) 23時32分

ドラ吉さん

キモノというと間違いなく通じますので、日本の民族衣装として承知しているのでしょうね。まあ、エキゾチックなイメージは受けるのでしょうが、他の国の民族衣装と大して変わらない印象かもしれませんね(笑)。僕もこちらでサーメの衣装や、中東の人たちの民族衣装も見ましたが、あまりのエキゾチックさにカメラを構えてしまうくらいですので・・・。

投稿: kinta | 2008年3月 5日 (水) 07時44分

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