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住宅 or 施設?/Housing or Facility?

 福祉の話をまた少し。先日、シェレフテオの福祉施設を見せてもらう機会がありました。施設という呼び方が適切かどうがわからないのですけど・・・。というのも、スウェーデンの福祉施設を見て感じるのが、日本とは少し思想が違うなあと思うのです。日本でいう指定介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)や介護老人保健施設などの「介護保険施設」と呼ばれる施設は、スウェーデンのカテゴリーでいうと「Särsilt boende(特別住宅)」という呼ばれ方をするのです。その中には、要介護度が高い人が入居する所やグループホームみたいな所も含まれるのですが、「社会サービス法」の下では日本のように細かいカテゴリーに分けた呼び名は存在せず、すべて「特別住宅」と呼ばれているようです。ただし、現場や一般の人は「äldre boende(高齢者住宅)」と呼んでいるようですが。ちなみに、シェレフテオ市内に特別住宅は950戸(「室」でも「床」でもない「戸」です)があります(→リンク)。これでも不足気味で増設中なんだとか。
 中に入ってみて思うのが、これらの施設の中で暮らす高齢者の要介護度がまちまちだということ。日本の特養に入る位の要介護度の人もいるし、あまり重度でない人もいるし、本当にまちまちのような気がします。施設内の部屋は当然バリアフリー仕様になっていますが、間取りは1DK~3DKくらいの普通のアパートと同様でそこに単身高齢者や高齢者夫婦が住んでいて、「施設」と呼ぶよりは「住宅」と呼ぶのがふさわしいのです。「施設」と「住宅」の違いは、名前だけの差ではなく、高齢者福祉に対する思想の差なのかもしれないです。日本の特養は僕の個人的なイメージの中では、ちょっと「病室」に近いイメージがあるのですが、スウェーデンでは普通の住宅と同じ感じで、かなり重度な人もそういう中で暮らしています。
 以前にサービスハウスについて書きましたが(→リンク)、実はこれも特別住宅の1種で、要介護認定がないと入居できない施設なんだそうです。しかし、サービスハウスという呼び名自体は現在は正式にはないのだそうで(かつての呼び名)、便宜上そう呼んでいるだけのようなことを聞きました。特別住宅はどこも似たようなもので、介護スタッフが建物内に24時間常駐しています。看護師がいる看護ステーションも完備しています。それから共同の食堂、フットボードと呼ばれる足のケアをする設備があったりします。このようにスウェーデンの高齢者施設は「住居」+「介護・看護etc.」という組み合わせの、あくまで「特別な形の住居」であって「施設」と呼ぶのにはばかられるものなのですね。
 それと、要介護認定がない55歳以上の高齢者用の住居もあって、こちらは「Senior boende(高齢者住宅)」と呼ばれています。「特別住宅」も「高齢者住宅」も、シェレフテオでは公益住宅公社(Skebo→リンク)が建設・管理していて民間の施設は存在しないのですが、スウェーデンで高齢者用住宅のハード整備のレベルが高いのは、この公益住宅公社の役割も非常に大きいのかもしれないですね。(下の写真は、1枚目が特別住宅の外観、2枚目が足のケアをするフットボード、3枚目は入居者の食事風景です。この施設は重度の方も何人も見受けられました。)
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コメント

この場合、Anderstorpのような建物はなんとよばれるんでしょうか?
あそこも大きなマンション見たいのがありますよね?

投稿: へい | 2008年3月19日 (水) 20時06分

Hejsan!

アンダーシュトルプの白いマンション風の建物は「Seniorboende(高齢者住宅)」の方だと思いますよ。あの外観はかなりモダンな造りですよね。

投稿: kinta | 2008年3月20日 (木) 06時29分

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