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シェレフテオの音楽(2)/Music in Skellefteå vol.2

 そろそろ帰国の準備を始めようと、本棚の整理などを始めてみた。自分の悪い癖なのだが、どんな本だったかとページをパラパラとめくっているうちに読みふけってしまい、片付けが進まない場合が多い。やはり今日もそうだった。
 というのも、夏にシェレフテオミュージアムに行ったときに、入場料と引き換えに無料でもらった本「Hela Hjartat Mitt(心の真ん中)」~シェレフテオのポップの歴史~という本を読み始めてしまったのだ。これをもらったときは、全部スウェーデン語で書かれているため解読不能で即本棚行きだったのだが、今になって読み返してみるとけっこう面白い。
 シェレフフテオで音楽が盛んなことは以前にも書いたし(→リンク)、音楽学校という組織についても書いたのだが(→リンク)、この本には1965年からのシェレフテオのポップの歴史が紹介してあった。Wannadiesなどのシェレフテオ出身のバンドの話、夏に行われるトレーストックフェスティバルという野外コンサートの話、A West Side Fabrication(→リンク)という地元のレコード会社の創業者の話など、色々なエピソードが紹介してある。その中でも印象に残った話が1つあった。1960年代に当時のコミューンの文化部長がここを音楽の盛んな街にしようと音楽学校を創設して、音楽教師を雇い、楽器も無料で貸し出すなどの環境を整えて、クラシック音楽は順調に浸透していった。しかし、ポップバンドで活動する若者達にとっては、練習環境も十分ではなく、ガレージや地下室を練習場所にしていて、「地下室バンド」と呼ばれていたそうだ。それを見かねた地元紙ノラ・ヴェステルボッテン紙や音楽連盟がコミューンに働きかけ、行政としても「地下室バンド・プロジェクト」と名付けた彼らへの支援策を実施することになったという。例えば、ノルダノ地区にあった学校(現・シェレフテオ博物館)の空き部屋の壁に卵ケースを防音材として貼り付け、練習スタジオとして無料で貸し出したりしたのだという。彼らはそのような支援の下で自信を付け、活動を活発にしていったのだそうだ。
 他にも、A West Side Fabricationが地元の音楽振興に果たした業績についても触れてあった。小さなレコード会社だが、地元のミュージシャンを売り出すのに貢献し、グラミー賞も受賞したことがある。ノラ・ヴェステルボッテン紙も地元バンドの演奏機会を増やそうと、ボップフェスティバルを企画したりと音楽振興に貢献している。音楽連盟や行政側もいうまでもなく、色々な音楽イベントを支援して重要な役割を果たしている。ふ~ん、色々な組織が噛み合っていかないと、事は進まないんだなぁと感心・・・。
 それにしても、片付けの方はちっとも進まなかった一日だった。

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コメント

スウェーデンポップってどんなんでしょう?

KINTAさんは日本からは何かCD持って行きましたか?私は長渕と浜省を持って彼らにはずいぶん寂しさを癒してもらったものです。

ところでスウェーデンではCDっていくら位するのですか?

投稿: ドラ吉 | 2008年3月 4日 (火) 00時35分

僕がスウェーデンポップを語るのは20年早いと思いますので、左にリンクが張ってあるatpalysさんや、まこっちゃんさんに聞くと、とめどなくアーティストの名前が出てきますよ~。

長渕と浜省ですか。心に響きそうですね。僕は最近はもっぱらmp3派になってしまって、CDを買うことはなくなってしまいましたね。たぶん、日本で輸入版を買うより高いと思いますよ。

投稿: kinta | 2008年3月 4日 (火) 08時22分

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