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2008年2月

チェコ共和国/Czech Republic

 シェレフテオには外国からも視察団が来ることが時々あります。最近では中国、ウガンダなど、そして今日はチェコ共和国(→ウィキ)からの視察がありました。シェレフテオの姉妹都市は5つあるのですが、その1つPardubice(バルドゥビツェ市→ウィキ、→市HP)の市役所から数名のお客さんが来ました。その中には色んな担当の人がいるのですけど、日本でいう国際課のような担当の人も含まれていて、シェレフテオと秩父のことについて1時間ほど話してくれというので、担当の人とお話をすることに。
 よく考えたら今までチェコの人と話をしたことなんてなかったなあと思いつつ、まあ1時間くらいなら何とか会話ももつだろうと腹をくくり、話をすることに。マネージャーとかそれくらいのポストの人が来るのかと思っていたら、意外に若い女性の方。僕よりすこし若いくらいの人かなあと見た目で判断していたら、歳も聞かないのに彼女曰く25歳だという。まあ、大体外国の人は年上に見えるので、まあそんなものか。姉妹都市や観光を担当しているのだという。
 チェコも小さい国だし、日本にはそれほど馴染みがある国でもないので、意外に知らないことも多いのですよね。事前に職場の人からチェコの情報も仕入れていたのですが、2004年にチェコがEUに加盟してから、安い人件費を武器に外国企業の参入も盛んなのだそうだ。彼女に聞いてみると、バルドゥビツェ市は人口が10万人ほどで、職員数は300人ほどだという。なので、シェレフテオの職員が8千人近くいると聞くと、「クレイジー」だと言うのですよね。でもよく聞いてみるとチェコの地方自治のシステムは、日本で言う県レベルの組織が大きいらしく、学校建設なども県の仕事で、市では維持管理だけなのだそうだ。きっと、市レベルの自治が発達してないのでしょうね。だから必ずしも300人が小さいとも言えないのですけれどね。チェコでも公務員のイメージはあまり良くないらしく、働かないというイメージが市民にはあるらしいのですよ。ま、その辺のイメージはどの国も大して変わらないのだねなどと話しつつ、彼女も実際に市役所で仕事をしてみると意外と大変なのよね~とポツリ。
 姉妹都市の仕事、日本だと文化交流とか青少年交流みたいのが中心ですが、バルドゥビツェ市では他にも色々やっているのだそうだ。今回もそうだけれども、行政の組織のことや政策的なことも他のヨーロッパの国に学んでいるのだという。日本だと姉妹都市といえども、担当者同士で直接意見交換したりだとか、細かな仕事の話とかはとかあんまりないですもんね。ヨーロッパ内に10の姉妹都市があるのだそうだが、文化交流やスポーツ交流、それと競馬が盛んな土地柄なので競馬交流があったりするのだそうだ。
 中欧や東欧の人に会ったら聞いてみたいと思っていた「家族観」みたいなことも聞いてみた。チェコでは女性が子供を産むとだいたい3年くらいは育児休業をとるのだそうだ。休業補償もあるのだが、1年目から3年目まで傾斜配分で段々少なくなっていくので、大体は3年以内には仕事に復帰するのだとか。ドイツなどもそうらしいが、3年というのはあの辺りでは意外と一般的な期間なのだろうか、日本の「3歳児神話」のようなものでもあるのだろうか。あと、ヨーロッパでは文化面が色々と盛んだなあと感じるのですが、話を聞く限りチェコでも芸術は盛んらしいですね。彼女は観光も担当しているというので、その話も聞いてみると、最近は農家滞在みたいのが人気だそうだ。日本でもグリーンツーリズムが流行りつつあるよ~と言ったのだが、都会の人がお金を出して農作業を体験して癒されて帰るのは他の国でも同じなんですね。お土産代わりに、秩父の観光パンフとDVDも渡しておきましたよ~。
 まあ、色々と面白い話も聞けたし、意外に中欧の価値観も日本に近いものがあるな~と感じつつ彼女を見送る。もしかしたら、スウェーデンよりも日本の感覚に近いかもですね。

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トルコ式/Turkish

 つい2週間ほど前、このアパートの隣に新しい美容院がオープンしました。店の前を通るたびに店内を見るのですが、オープンして間もないということもあり、お客が入っているのを見たことがありませんでした。特に目立つ美容院でもないのですけど、店の前の看板に「カット 250クローナ(約4,500円)」の表示が・・・。この辺りの美容院のカットの相場は、スウェーデン人美容師の店だと450クローナ(8,000円程度)なので、その値段はあまりにも魅力的で、仕事帰りにその美容院に行ってみることに。
 店に入ると男性の美容師の方が1人、どうみてもスウェーデン人ではない移民の方のようです。相変わらず、店内には客は誰もいません。他の美容院では1週間待ちというのもザラなのですが、すぐに切ってもらえるとはちょっと嬉しい。世間話をしながらカットが始まりました。彼に出身国はどこかと訪ねると、トルコから8年前にシェレフテオにやってきたのだとのこと。トルコ語の通訳をしていたというスウェーデン人のガールフレンドと一緒に住み始めたのですが、ある日突然彼女が家を出て行ってしまったというのです。そのことを恨んでいるのか、切っている間じゅうスウェーデン人女性の悪口と愚痴ばかり・・・。「ふーん」と聞いているしかないのですが、さんざんその話ばかり聞かされたので話題を変え、「いつから美容師をやっているの?」と聞いてみると、トルコで9歳のときに美容師を始めたのだと彼は言うのです。「まじか~」と思いつつも、確かに他のスウェーデンの美容師だとハサミはほとんど1種類しか使わないし、ひどい場合には大部分をバリカンで切られますが、一見怪しげなこの美容師は何種類かのハサミを使い分け、手先は意外に器用です。
 カットも終わりに近づいた頃、トルコ式のスペシャルなサービスがあるのだけれども試してみないかと聞いてくるのです。「値段はカット料金に含まれているから心配するな」とか、「シェレフテオでこのサービスをやっているのかココだけだ」とか、妙に薦めてくるので恐る恐る「とりあえず試してみるよ」と伝えました。彼は鏡の前に置いてあった大型の綿棒のような道具を取り出してきて、おもむろにライターで綿棒に火をつけました。綿の部分にはメタノールが染み込ませてあるようで、綿が巻いてあるところからは炎が・・・。燃え盛る炎を見て、「えっ、何するの?」と彼に尋ねると、「熱くないから大丈夫だから心配するな・・・」と一言。不安は募るばかり。そして、それを耳のそばに近づけてくるのです・・・ピンチ。心配になって「これは何だ?」と聞いてみると、これはトルコ式のうぶ毛処理なのだそうだ。日本の床屋さんでやるようなカミソリでの処理ではなく、耳たぶや耳の周りにその火を近づけて、炎でうぶ毛を燃やすのだとか。実際、炎が耳元に近づいてくると、「うぉ~」とびっくりするのですが、意外にも大した熱さは感じなくて、むしろ心地良い熱さが耳元に残りましたね。でも耳を焼かれなくて良かった~。
 ということで、トルコ式うぶ毛処理付きの美容院、今まで行ったシェレフテオの美容院の中ではコストパフォーマンスは最高でした。シェレフテオで一番安い美容院だと店主も言っておりました。ぜひお試しを。

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ターニングポイント(2)/Turning point vol.2

 「高見さんに聞く」の第二弾です。もう1つのターニングポイント、環境について書いてみます。
 スウェーデンが先進的な環境政策を持っていることは有名ですが、周りのスウェーデン人の生活ぶりを見ていると、環境意識の高さについては日本人と大して変わらないのではと思うこともしばしばあります。特に節電などの「もったいない」意識は日本人の方が上ではないかと感じます。その辺の環境意識の違いを高見さんに聞いてみたのですけれども、高見さんも日本人の環境意識はそれほど低くはないと感じておられるようです。しかし、特に温暖化ガスの削減においては、なぜこれほど両国で差がついてしまったのかというと、やはり環境税制の差だと高見さんは語っていました。
 スウェーデンで温暖化ガス削減に効果をあげているのが「二酸化炭素税」といわれています。これは1991年から施行された税制で、主にガソリンなどの化石燃料に課される税です。ここでは詳しくかけませんが、ここ(→リンク)を見ていくと炭素税の概要が書かれています。京都議定書の日本の削減目標は-6%(1990年比)ですが、既に2006年には90年比約6%も逆に増加しているそうですから-12%を達成しなければなりません。高見さんによるとスウェーデンでは90年比で-9%になっているそうで、仮に炭素税が導入されていなかったら20%程度増加していただろうとの推測もあるそうです。それくらい炭素税が二酸化炭素排出削減に果たした役割が大きいというわけです。
 スウェーデン人がいくら環境意識が高いといっても、目の前に「環境に優しいが値段の高い商品」と、「値段は安いが環境への配慮がない商品」が並んでいた場合には、8割方の人は値段の安い方を選ぶ傾向があるそうです。やはり、いくら意識が高いといっても、人間の経済観念には勝てないのですね。その意味でも、環境に優しくないものには政策的に値段を上げていくという方法以外に、現実に効果をあげられるやり方はないのかもしれませんね。ここでも誘導政策が上手いのがスウェーデンのやり方なのだと高見さんは語っておられました。日本とスウェーデンの二酸化炭素削減の明暗を分けたターニングポイントは、1991年だったのかもしれませんね。日本が本気で京都議定書の目標を達成しようとするなら、スウェーデンの経験から見ても、環境税制以外にないのではないでしょうか。
 しかし、新税などとというと産業界はもちろん一般市民からの反発が予想されるでしょうが、スウェーデンの考え方で面白いのは、炭素税創設は所得税減税とセットで行われたことです。炭素税を導入する代わり所得税減税を行うという税制中立の考え方です。なので、化石燃料を使わない生活を送っている人にとっては、所得税が減る分は実質減税なのです。したがって、この炭素税は目的税ではなく所得税と同じ一般税です。僕にとってはこのやり方が興味深いです。日本で環境税が語られる際には、目的税(増税?)として議論されることが多いですから。かならずしも環境税導入=家計の負担増とも言い切れないのです。産業面でも法人税の減税など他で減税効果がある方法をとれば、プラスマイナス0になるのではないかと素人考えながら思ってしまいます。
 長くなりますが最後にもう1つ。石油資源を持たないスウェーデンでの環境政策、その背景には中東が持つ石油に依存しないという戦略的な考え方(アメリカにも多分に同様の流れがあるようです)があります。例えば、オイルショック後から地域暖房を積極的に整備してきたのもその流れのようです。また、環境技術を環境ビジネスに結びつけようとするしたたかな考え方もあり、こちらも見逃せない部分なのです。
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※環境税制のことについては、Yoshiさんも詳しく書かれています。→ココココ
※産業界の反対意見もよく見ておかないとですね。→経団連の反対意見

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皇帝の新しい服/Kejsarens nya kläder

 今日は本当に暖かい春のような一日でした。プラス4~5度くらいあったかもしれません。あれほど暗い時期があったのが嘘のようで、12月ころは9時ころにならないと明るくならなかったのですけど、今では6時半に起きるともう明るかったりします。本当に日が伸びるのが早い。
 ところで、今日の午前中、SFI(移民のためのスウェーデン語教育)のNationellt prov(国家試験)を受けて来たのですが、かなり苦戦しましたね。これはスウェーデンの学校庁が作成する移民向けのスウェーデン語テストで、合格すればD-betygという証明がもらえ晴れてSFIは卒業できるのですが、結果を見てみないと微妙なところです。といっても、今日はリーディング、リスニング、ライティングのテストで、これで合格ラインに達していれば次のスピーキング試験に進めるというものなのです。
 試験内容はというと、いろいろな文章が出題されるのですが、例えば新聞記事、広告、洗濯物の表示、テレビ番組欄、物語・・・などなど。今日の1問目は物語からの出題でした。題名は「Kejsarens nya kläder(皇帝の新しい服)」。とりあえず文章を読んでいると、なんか難しい単語ばっかりだなあと思いました。皇帝が出てきて、新しい服を新調するとかで・・・・と読み進むと、なんだこれは「裸の王様」ではないかと、途中で気付く始末。もっと早くわかっていれば想像もできたのに。この話、ご存知のとおりデンマークのアンデルセン童話。北欧らしいっていえばらしいのですよね。試験が終わった後、恥ずかし気もなくクラスメートに「Naked King(裸の王様)の話じゃなかった?」と尋ねると、「The Emperor's New Clothes(皇帝の新しい服)じゃない?」と一言。バッサリ斬られたって感じです。でも、邦題と原題がなんでこんなに違うの?調べてみると、この題名は日本が例外みたいですね。

Kejsarens nya kläder(スウェーデン語=皇帝の新しい服)
Kejserens nye klæder(デンマーク語・原題=皇帝の新しい服)
Keiserens nye klær(ノルウェー語=皇帝の新しい服)
Des Kaisers neue Kleider(ドイツ語=皇帝の新しい服)
The Emperor's New Clothes(英語=皇帝の新しい服)
國王的新衣(中国語=国王の新しい服?)

 どれも似たような意味ですよね。しかもこれを見ると、北欧語やドイツ語の単語はよく似てますよね。そして、どれも「~の新しい服」という表現です。さらに、ウィキペディアを見てみると面白い記述が(→リンク)。邦訳で原題どおりの「皇帝」にしなかったのは「皇帝」が「天皇」を連想させてしまうからだと考えられているそうなのです。ん~意外に奥が深い話でした。
 裸の王様は別として、SFIの卒業試験に関心のある方は、ココ(→リンク)で過去問が見られますのでご覧ください。文法の問題こそありませんが、形式はTOEICにちょっと似た感じの実用的な問題ですね。TOEICと違ってライティング問題があり、これはかなり辛いですが。

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ターニングポイント(1)/Turning point vol.1

 先日、国際NGOナチュラル・ステップ・インターナショナル日本支部代表の高見幸子さん(→リンク)にお会いして、スウェーデンのことや、環境関係の話題など貴重なお話を聞く機会がありました。ご本人のご了解もいただいたので、何度かに分けて書いてみたいと思います。
 高見さんは30年以上スウェーデンにお住まいになっている方なので、環境面だけでなくスウェーデン事情にとてもお詳しいので、少子化の話なども聞いてみました。その中で、ちょっとヒントをいただいたので今回はそれを書いてみます。
 かなり前に日本にもスウェーデンにも「団塊の世代(ベビーブーマー)」があることを紹介した(→リンク)のですが、それ以降の出生率は日本もスウェーデンも抜きつ抜かれつの時代が続いていました。しかし、1985年頃に日本がスウェーデンに出生率で抜かれて以来は、追いつきそうな勢いがなくなってしまいました(→合計特殊出生率の推移)。人口7万2千人と同規模のシェレフテオ市と秩父市を比較しても、1990年前後に生まれた15~19歳の人口に著しい差が見られます(下のグラフ参照)。1980年代後半から90年代初頭といえば、日本ではバブル景気の時代。実はスウェーデンでも景気が良かった時代です。景気(雇用)と出生率に関連があることは一般的に考えられることですが、同じように景気が上向きの中、なぜこの時期に明らかな差がでてしまったのか、ちょっと疑問ではあったのです。どう見ても、その時期がターニングポイントだったように感じるのですよね。
 この時期にスウェーデンで何があったのかというと、「両親保険」という制度の拡充があったのだそうです。両親保険という制度、要は育児休業中の親の収入補償の制度なのですが、国の保険制度により出産前の収入の8割を育児休業中に補償してもらえるというものです。しかし、例えば1子を出産したあとに、母親が休業中だったりパートタイムで働いている場合には収入減になっているため、第2子の育児休業の際には減った収入の8割という額しか受け取れず、第2子の出産の際には意外に不利な状況があったようです。それを避けるために、スピードプレミアムとよばれる特例があって、一定期間内に次の子供(例えば2子目)を産むと、遡って第1子の出産前の収入額の8割を受け取れるというルールがあるのですが、その一定期間を1980年に「2年以内」に、1986年に「2年半以内」に延長したのだそうです。2子目の駆け込み出産が増えたのかどうかはわかりませんが、このスピードプレミアムの延長が出生率向上に一定の効果があったことは一般的に認められているようです。この時期に両国の差がぐっと開いてしまったのでしょうね。しかし、今ではスピードプレミアムの出生率向上に対する効果も薄れてきているらしいですけれど、2子目を生むなら2年半以内が経済的には有利なことは変わりありませんね。そういったインセンティブの与え方が上手なのはスウェーデンの特徴なのだそうです。
Population

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フィーカ(2)/Fika vol.2

 ずーっと前にフィーカ(fika)という生活文化は紹介したのですけれども(→リンク)、やはりこのフィーカは今になっても興味深い文化です。だいたいどこの職場でも職員はそれぞれの個室なのですけれども、午前1回・午後1回のフィーカの時間にはそれぞれのカップを持って、フィーカ用のソファーのところに集まってきます。民間企業や行政機関も色々訪問してみて、カフェテリアみたいなところだったり、ソファーが置いてあるスペースだったり多少のバリエーションはあるのですが、フィーカスペースがない職場はないと言ってよいでしょう。労働法か何かでフィーカをするスペースを設けなければいけないと決められているのだとか。そういえば、コミューンの中にも労働環境を整備する部署がありました。それくらいスウェーデンでは労働環境を大事にするのでしょうし、フィーカという文化も大事にしているのだろうなあと感じますね。
 Fikaとい単語、名詞にも動詞にも使うのですけど、スウェーデン語→英語の辞書を見ると、coffee(名詞)とか、drink coffee(動詞)という訳が載っています。「Ska vi fika?」(フィーカにしない?)とか「Fika nu!」、「Coffee time!」などと同僚たちに声をかけられて、自分のカップを持って皆が集まっているスペースに向かうわけです。実際にはコーヒーブレイク以上の意味があり、日本でいうとカジュアルな形式の朝礼、とか打合わせという感じですね。今日は誰が出張で外出してるだとか、ニュースの話だとか、雑談だったりしますが、時には重要な会話がなされることもあります。先日もこんな会話が・・・
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上司: 来月の市議会で最後のプレゼンをやってくれないかな?
僕: 何分くらいですか?
上司: 1時間くらいで・・・
僕: (できれば避けたいが、このシチュエーションで断るわけにもいかないので)は、はい・・・
上司: じゃ、よろしく頼むね。
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同僚: もうすぐ日本に帰る日が近づいてきたね。
僕: ほんと、もう1ヶ月しか残ってないね。
同僚: コミューンのヨーロピアンオフィス(EUとの調整業務)で1人募集があるんだけど、やってみない?
僕: ん~、面白そう。だけど諸般の事情でそういうわけには・・・・
同僚: It's your life!!
僕: そうは言うけどね~、なかなか難しいんだよ~。
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ま、こんな風に仕事の話をすることもあるし、チャンスも転がってたりするんですよね。なので、フィーカの場に参加するっていうのはとっても大事なことなんです・・・。

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ダンス教室/Dance lessons

 シェレフテオの音楽学校(musikskola)のことは以前にも紹介したのですが(→リンク)、その中でも人気が高いというダンス教室の様子を見る機会がありました。今回見学したのは、6歳児のダンスレッスン。聞くところによると、このダンス教室は女の子の習い事では特に人気が高く、習いたくても空きがなくてなかなか入れないのだそうです。
 夕方5時から始まったレッスンは6歳児が十数名、インストラクター2名のクラス編成です。ダンスといってもまだ本格的なものではなく、音楽に合わせて体を動かしたり、リズム感を養う内容だったりと、楽しみながらダンスの基礎を習う微笑ましいレッスン内容でした。レッスンの始まる前の生徒たちの服装を見ると、クラシックバレエのレッスンでも始まるのかと思ったのですが、ちょっと違いましたね。廊下では送迎をする父兄の姿があり、これは日本と同じような風景です。それでは、レッスン風景の動画をどうぞ。

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インネバンディ/Innebandy

 シェレフテオ市内のGrundskola(基礎学校)の高学年(7~9年生)を訪問しました。日本でいう中学校課程です。校舎に入ると廊下のベンチで男子生徒が携帯電話とにらめっこで何やらやっています。こっちの中学生は背が高くて体格もいいし、とても中学生に見えないのですよ。
 まず校長室に挨拶にいくと、女性の校長先生が出迎えてくれました。スウェーデンでは女性の校長先生は珍しくもなく、数もかなり多いとのこと。さすがスウェーデン。日本のような立派な校長室というのはなく、パソコンと書類棚が置いてある程度の広くない部屋で、ごく普通の事務室といった感じです。歴代校長先生の写真が壁に飾ってある・・・ということあり得ないみたいですね。
 日本の中学校はどうなの?などと質問され、「高校入試があって塾に通っている生徒が多いですよ」などと答えると、「あら、大変ね~」と校長先生。「スウェーデンでは宿題をたくさん出したりすると不評だわよ」とも。やはりここでもスウェーデンの通知表の話を聞かずにはいられませんでした。前にも書きましたが(→リンク)、スウェーデンでは小学校に通知表がない国としても知られていて、8年生(日本の中学2年生)から通知表がつけられるのです。評価も「優」、「良」、「可」、「不可」の4種類。しかも、「不可」というのは通常ありえないので、実際には3段階の評価なのだそうです。しかし、この通知表については、現在、国の政府で評価を2010年から6段階評価にする改正が協議されているのです。スウェーデンでは評価は絶対評価なので、生徒が自分の到達度を把握できるようにするのがメリットなのだとか。きっと先生にも生徒にとっても、現状より大変になるのでしょうね。
 その後、見せてもらったのが体育の授業。体育館の中ではインネバンディ(→ウィキ)をやっていました。このスポーツはスウェーデンが発祥なのですが、日本ではフロアボール(→ウィキ)と呼ばれているみたいですね。アイスホッケーによく似た、室内で行うスポーツです。実はこのインネバンディ、1970年代の終わりに始まった比較的新しいスポーツなのだそうです。しかし、今ではクラブチームもあるほどの人気があるスポーツなのだとか。中学校の体育の授業では、夏はサッカー、冬はインネバンディやスケートなどをするのだそうです。これもスウェーデンらしいです。意外にも女子にも人気があるのだとか。体育の先生も女性だったのですが、「私も妊娠する前はキーパーをやってたのよ」と。そう言われお腹を見ると、ふむなるほど・・・。アイスホッケーと違い、キーパーはスティックを持たず、ボールもプラスチックの軽いものなので、キーパーはヘルメットと手袋と膝のあたりに簡単なプロテクターを身に着けるだけなのだとか。実際にゲームを見るのは初めてでした。
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プレスクール(2)/Förskola vol.2

 フォーシュコーラ(→ウィキ)と呼ばれるスウェーデンの保育システムについては前に書いたのですが(→リンク)、今回は別のフォーシュコーラ(保育学校)にお邪魔しました。スウェーデン人にはダーギスと言った方がわかってもらえる場合が多いです。というのも、幼保一元化の前には、日本でいう幼稚園はlekskola(通称レーキス)、保育園はdaghem(通称ダーギス)と分かれていたので、保育園の通称をそのまま使っているみたいですね。
 この保育学校も、20人未満のクラスが2つある小規模なものでした。異年齢児が一緒のクラス編成、1クラスに保育士が3人体制は前回同様です。お邪魔したときはちょうど外遊びの時間でした。この建物のすぐ隣がソリ滑りにちょうどいい斜面になっていて、子どもたちも先生も坂を滑って遊んでいました。ソリを使ってすべるのかと思いきや、つなぎの防寒着のまま腹這いになったり、仰向けになったりしながら、そのまま雪の上を滑り下りていて意外とたくましいのですよね。しかし、ヘルメットは必須。その辺の安全に対する感覚はやはりスウェーデンです。保育士の方に聞いてみると、冬でも天気がいい日は午前午後の2回は外遊びをすると話していました。気温が-10度以下に下がっても、たとえ短時間でも子どもたちを外に連れ出すようにしていると話していました。外遊びの時間は日本より長い気がしますね。それと、4・5歳児の場合には午後に教育的なクラスがあるのですが、日本の幼稚園と比べると、文字を習ったり、数字を習ったりという教育的なことをする時間は短い気がします。フォーシュコーラのベースはダーギス(保育園)なのでしょうね。
 前から気になっていた朝食のことを尋ねてみました。ここでは、半分以上の子どもは自宅で朝ご飯を食べずに、登園後(8時頃)に食べるのだそうです。スウェーデンの家庭は共働きが基本で朝はどこの家庭も忙しいから、親は自宅で食べたとしても子どもは園で食べるのだと話していました。その方が親にとってもストレスにならないし・・・とも。「早寝・早起き・朝ご飯」を推奨する国から来た僕としては、この辺は興味深いというか疑問に思うところなのですよ。その辺の考え方は個人差とか家庭環境とか国民性もありますけどね。
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サービスハウス/Servicehus

 続いて訪れたのが、サービスヒュース(Servicehus)という高齢者福祉施設です。これは日本語では「ケア付き住宅」とでも言うべきもので、日本的なカテゴリーでいくと「ケアハウス」と同じものでしょう。基本的には自分の身の回りのことはだいたいできる程度の高齢者の方が住んでいるタイプの住宅です。外観は言われなければ普通のアパートとしか見えない建物です。
 訪問したときには1階にある集会室で、ここの居住者が集まってビンゴゲームが行われていました。高齢者の介護予防や痴呆防止のために、日替わりでイベントが行われているそうです。よく見るとビンゴといっても、日本のそれとは若干違いますね。集まった人たちは真剣に数字の書かれたプレートから読み上げる数字を探し、マークしていきます。ビンゴになると日用雑貨などの賞品がもらえるというルールです。
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 その後、独りでこの施設に入居している80歳前後の女性の部屋にお邪魔しました。彼女は歩行に若干の支障があり、歩行補助器を使っていました。室内はバリアフリー仕様にはなっているものの、普通のアパートとそう変わらない、2部屋+キッチン+シャワー・トイレの間取りです。1階にはレストランが完備されていて、そこで昼食と夕食は食べられるのですが、朝食だけはキッチンで自炊するとのことです。室内には緊急通報用の電話と、腕時計型の通報装置があり、1階に24時間体制で待機しているヘルパーや看護師と連絡がとれるようになっています。週に1度は医師がこの施設を巡回するのだとか。また、必要に応じて、通常の在宅介護と同様にホームヘルプサービスが利用できるのだそうです。室内の家具やインテリアは全て自前のもので、自分の使い慣れたものを持ち込むようになっています。子どもや孫、生前のご主人と一緒に撮ったポートレート写真が室内のいたるところに飾られていました。
 実は先日の新聞にも記事が載っていたのですが、ストックホルム地区では在宅でホームヘルパーに来てもらうというスタイルから、施設に入りたいと希望する高齢者が増えているとのこと。シェレフテオでも同様の傾向があり、このような施設へ入所希望の高齢者が多いのだとのこと。しかし、施設の数にも限りがあるので、何ヶ月も待たないと入れないのが現実のようです。やはり、すぐ近くに頼れる介護職員が待機しているというのは心強いのでしょう。シェレフテオでは先日紹介したSkebo(→リンク)という公益住宅公社がこの種の住宅を建設・管理しているのですが、需要に対して供給が追いついていないようです。公的福祉の進んでいるスウェーデンでも、課題は少なくないようです。
 職員の方と話をしてみると、入居者の間にも孤独感や不安感を抱く人が多いとのこと。それらを解決するために、ゲームなどのイベントを行って、入居者間の交流を図っているのだとか。親族も普通のアパートのように入居者を訪問できるのですが、近親者が近くに住んでいる人は週に何度も訪問するケースもありますが、年に1、2度しか親族が面会に来ない入居者もいるとのこと。
 このタイプの施設のほかにも、日本のカテゴリーでいう「特別養護老人ホーム」のような施設もあるのですが、ここで人生の最期を迎える入居者も現実には少なくないとのことでした。在宅介護でホームヘルパーを利用するようなスタイルの延長なのでしょうね。日本でも今後、この種の施設の需要が増えていくのでしょうか。
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サイン/Autograph

 今日は公共施設をいくつか見る機会があったので、少し紹介してみます。
 まず初めに訪問したのは、シェレフテオ市内にある小学校。前にも紹介しましたが、スウェーデンの義務教育(Grundskola、基礎学校の意)は9年間で、基本的には7歳から15歳までが学ぶことになっています。今回訪問したのはその中でも低学年(1~3年生)の学校。このように、1~3年、4~6年、7~9年生と建物が別だったり、別の場所に校舎があることが多いようです。
 学校の入り口に近づくと、スパルク(→リンク)がたくさん置いてあるではありませんか。北部スウェーデンらしく、スパルクで登校する児童も多いようです。入口から校舎内に入ると、ちょうど給食の時間でした。学校の1階にカフェテリア形式の食堂があります。他の学校を訪問したときにも感じたのですが、スウェーデンでは教室で給食を食べる習慣がないのかもしれませんね。給食当番というのはなくて、高校や大学の学食のように厨房の中に配膳してくれる女性の方がいます。メニューは2種類の中から好きな方を児童が選択できるようです(児童の給食費はもちろん無料です)。今日のメニューは、「ピュッティパンナ(→ウィキ)」と「マカロニプティング(→ウィキ)」でした。子どもたちは友達と好きな席に座り、思い思いに食べています。1人の男の子に「給食のメニューで何が一番好き?」と訪ねると、「ピザだよ」と答えてくれました。給食後のお昼休みには校庭に出て、(スケートなしの)ホッケーが始まりました。P1040978 P1040982
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 そして午後の授業が始まりました。お邪魔したのは1年生のクラス(7歳)です。いつも感じますが、スウェーデンでは少人数学級が徹底しています。このクラスも16人でした。授業は算数の時間でした。先生が「このクラスには女子は何人いるかな」と生徒に質問し、日本でいう「正」の字、スウェーデンでは「////」に左側から斜めの線を引いて5画にして数えて、「こうすると数が数えやすいでしょう」と教えていました。その後は棒グラフを使って、女子と男子の差(引き算)を教えているのですが、やっぱり計算の教え方が日本とは違うのですよね。買物のときのお釣りもそうですが、数え上げていく感じなのですよね。たとえば、11と6の差を出すときには、7・8・9・10・11と数えて5という答えを出すようなイメージでしょうか。今の日本の小学校ではどう教えているか知りませんが、僕らが教わったときとは違う感じがしましたね。
 面白かったのは、僕が日本人だということを知って、子どもたちはよっぽど物珍しかったのか興味を持ってくれるのですよ。「日本人だ、日本人だ~」と言って、「サインちょうだい」と子どもたちが紙切れと鉛筆を持って来るので、こちらもサービスしようと1人ずつ名前を聞いてカタカナで名前を書いてあげて、その下に漢字でサインをしてあげると大喜び。初めは2、3人だったのが、次第に増えてきて一時は20人くらいに取り囲まれるはめに。職員室の中で先生方と話している間も、出入口で「出待ち」行列ができるほどになってしまいました。50人以上はサインしちゃいましたね。最後の方には名前だけでなく、地元のアイスホッケーチームの「AIK」と「MODO」を日本語で書いてくれとせがまれて、「アイコー」、「モードー」と何度書いたことか・・・。芸能人の気持ちがよくわかった一日でした。
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魔女宅/Kikis Expressbud

 「魔女の宅急便」のシーンの主なモデルとなっているのがストックホルムとヴィスビーだということを書いたのですが、実はこの映画がスウェーデンで劇場公開されたのが2007年11月だというのです。つい最近ですね。日本のオリジナルの公開から20年近く経ってから、スウェーデンで公開されるとは・・・相当な時差ですね。2008年3月にはスウェーデン語版のDVDが発売されるのだとか。
 それはさておき、ストックホルムにクングスガータン(Kungsgatan) という通りがあるのですが、その通りをまたぐ橋があり、映画のシーンにあった風景がここをモデルにしているのではないかという話を聞きました。どうぞ、下の写真とこのシーン(→リンク)の両方を見比べてみてください。かなり似てませんか?
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ヴィスビー(2)/Visby vol.2

 次の日はどんよりとした曇り。あまりいい天気ではないが、再び街中を散策してみることにしました。とりあえずはサンタ・マリア大聖堂という大きな教会に行ってみることに。中では地元の人が集まり、日曜日のミサが行われていました。邪魔になっては申し訳ないと思い、中を少しだけ覗いて、足早に退出することに。それから、点在する教会の廃墟を訪ねながら、小さな路地もくまなく歩いてみました。ヨーロッパの街並みに見られる、通りの上をまたいで立てられた風情のある建物がたまらなくいいです。
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 このトンネル状になっているところの近くまで行ってみると、トンネルの中になにやら怪しげなドアが・・・。よく見るとゴットランド市庁舎ではないか。しかもアルコール中毒、ニコチン中毒者の担当の事務所らしい。なんともスウェーデンらしい。こんな市庁舎なら、ぜひ働いてみたいものだと思ってしまいます。
 そして、ゴッドランドの写真でよく見る小径、「漁師小路」というところにも行ってみることに。夏にはこの小径の両側には、バラが咲き乱れるようだ。花は咲いていないが、バラの枝がたくさんあるのが見えた。夏にはとてもきれいなのだろう。
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 それにしても、ヴィスビーの路地は風情がありますね。どこを見ても絵になるし、車のCMにでも出てきそうな景色です。ヨーロッパの街並みが美しいのは、建築確認が厳しいことがあるのでしょう。スウェーデンでは、耐震構造計算はどうだかわかりませんが、壁の色を決めるときなども近隣の同意を得なくてはいけないようです。なので、ちぐはぐな色やデザインの建物が建たずに、調和のとれた景観になるのかなあと感じますね。そんなこと考えながら歩いたヴィスビーの街でした。
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ヴィスビー(1)/Visby vol.1

 この週末、ゴットランド島のヴィスビーに行きました(→ウィキ)。ゴットランド島というのは、ストックホルム沖のバルト海に浮かぶ島です。この島、夏のリゾート地として有名なほか、ヴィスビーは城壁に囲まれた中世のハンザ同盟都市(→ウィキ)として古い街並みが残る風情ある街です。ユネスコの世界遺産にも登録されており、「バラと廃墟の街」との別名があります。ほかにも「魔女の宅急便」のモデルにもなった街(→リンク)、「長靴下のピッピ」実写版のロケが行われた地としても知られています。いわゆる観光地なんですね。
 ストックホルムから小さなプロペラ機で45分ほどの距離なのですが、今回はちょっとハプニングが・・・。予定していた飛行機に乗り遅れてしまったのです。幸いなことに、受付のおばちゃんが親切な人で、無料で次の便に替えてくれたので、ラッキーでした。そんなハプニングもあり、出鼻をくじかれたのですが、よくあることですので気にせず、Visby空港からタクシーで市街を目指すことに。タクシーの運転手さんが、いろいろ説明してくれて、昨日雪が降ったばかりなんだよとか、旧市街を囲む城壁は3.5キロあるんだよとか、親切でした。城壁の中で下ろしてもらうと、やっぱりシーズンオフと週末のせいもあり、通りは閑散としていました。この時期観光に来る人なんて、あんまりいないのでしょうね。ホテルもシーズンオフ料金なのか割安でした。
 とりあえず、荷物を置いてから街を散策することに。丘の上の見晴らしいのいいところを見つけ街を見渡すと、ん~、なかなか雰囲気のいい街です。赤褐色の瓦屋根の家が、傾斜地に立ち並んでいて、その向こうにはバルト海が。ドイツの影響を受けているせいもあるのか、南ドイツの城壁都市を思い出しました。通りはどこも石畳で、細い路地がまた雰囲気がいいのですよ。ヨーロッパの街並といった感じで。ストックホルムのガムラスタンも良いですが、ここはまた少し違った雰囲気です。実際に宮崎駿監督もここを訪れているそうで、"魔女宅"のコリコの街並を描くときにもかなり参考にしたのでしょう。
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 そして、海の近くまで下りてみることに。海の近くの公園から見上げる旧市街もなかなかのものです。斜面に建つ赤い屋根の家々の間に、崩れかけた廃墟や教会が点在してます。城壁のところどころには砦のようなものが築かれています。
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 日が傾いてきたので、火薬庫に使われていたという塔の脇を通り、ホテルまで戻ることに。週末のヨーロッパはお店がほとんど閉まっていて、観光客には辛いですね。やっと見つけたピザ屋で夕飯を食べ、外へ出ると空はもう暗くなりかけていました。でもこの時間帯、やはりここでもブルーモーメントが・・・。大広場とその脇にある崩れかけた教会の廃墟もいいムードに。シーズンオフのヴィスビーも捨てたもんじゃないですよ。(観光施設のほとんどは、夏の間しかオープンしないのが辛いですが・・・)
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少子化/Decreacing children

 昨日インターネットでニュースを見てたら、気になった記事が2つありました。1つは岩手県の「子ども新税断念」の話題、もう1つは民主党の「高校無償化法案」の話題。どちらも興味深い話ではあるのですよね。少子化対策をしようとすると、財源はどうするの?という話がでてきますが、普通に考えて別の経費を少子化対策に回すか、税率を上げてその経費を確保しなくちゃならないわけですよね。
 ちなみに、スウェーデンでは小学校から大学まで無償なのですが、大学は原則的に国立なのでそれは別として、小学校から高校まではコミューン(市)の財源で賄っているわけです。その財源というのは主に「地方所得税」です。税率は約30%なのですけど、それをコミューンが約20%、ランスティング(県のような広域自治体)が約10%で、この税収がコミューンの歳入の7割以上を占めています。日本とは大違いですね。しかも面白いのは、この税率は自治体によって違うのです。税率の決め方は、歳出に対して税率を決めるという、柔軟性のあるやり方です。
 本題の少子化の話に戻りますが、今日たまたま出生数の統計を見ていたら、2006年のシェレフテオの出生数は721人だったのですけど、人口がほぼ同じ秩父市を見ると575人。約150人の差があるのですよね。20歳から40歳くらいの女性の数を比較しても両者でそれほど違いはないので、この150人という差、これがスウェーデンと日本の出生率の差を物語っているのかなあと感じましたね。ちなみに死亡数はというと、両者とも約830人でほとんど一緒。決定的に差があるのは出生数なのですよね。人口が減っていくわけですよね。
 少子化に苦しんでいるのは日本だけではありません。ヨーロッパでも南欧、中欧などは日本とさほど変わらず低出生率です。ここ10~20年で改善されたのは、北欧とベネルクスが目立っているのじゃないでしょうか(→リンク)。福祉国家レジーム論(→ウィキ)という国の形態の分け方があるのですけど、これを見ると少子化現象と伝統的な家族観が残る国の関連性が見られるのですよね。

伝統的な家族観 → ????? → 少子化

この????には福祉制度や子育て支援制度や経済状況やライフスタイルなど複雑な要素があるのでしょうけど、子どもや高齢者は家族だけが面倒を見るという考え方があると、それが結果として色々なところに波及しているのかなあと、こちらで生活してみて感じますね。子どものため使われるなら増税も納得できるくらいの社会連帯の風潮がなければ、少子化は克服できないのかなぁ。
 また今日もまとまらない話になってしまいました。

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ウィスキー(2)/Wisky vol.2

 今日は一日中強い風が吹いていました。気温は低くないのですけど、風が吹いて体感温度は低く感じましたね。どうも、今日の風は西よりの風のようで、いつもこの時期には北よりの風が吹くわけなのにおかしいと地元の人が言っていました。暖冬と関係があるのでしょうね。
 先日、のどが痛いときにスウェーデン人の人から「ウィスキーを飲めば」と言われたことを書き込みました。あれ以来、適当な答えが見つからなかったので、今日のSFIの授業のときに勇気を出して聞いてみました。そうすると、いくつか面白い回答が・・・。

僕: 「この前、喉が痛くなったときにスウェーデン人にウィスキーを飲んだ方がいいって言われたのですけど、なんでスウェーデンの人はそう言うのですか?」
先生: 「ん~、アルコールで喉のバクテリアが殺菌できるからじゃないかな。少量のウィスキーを飲むのがいいんじゃない?」(ほんとかな~)
生徒A: 「温かい牛乳とはちみつを混ぜて飲むと良いってよく聞くね」(うん、効きそう)
生徒B: 「うちの方じゃ、ウォッカに唐辛子を入れて飲むといいって言うよ」(うへ~)
先生: 「あとは、スウェーデンでは塩水でうがいをするといいって言うよ」(これは日本と同じか)

ふ~ん、お国柄でいろいろあるものなのですね。アルコールで殺菌というのは、効果があるのかは別として、わからなくもないです。具合が悪い人を飲み会に誘うときの常套句ですもんね。そういえば最近、アルコール消毒が足りてないのが喉が痛くなった原因だったのかな?

それともう1つ。

先生: 「日本のホテルでは部屋番号に4と9の数字がないって聞いたけど、本当の話なの?」
僕: 「一般的にはそうですね」
先生: 「一体どうしてなの?」
僕: 「日本では4=死、9=苦で縁起が悪いからですよ。西洋の13と同じじゃないかな?」
先生: 「フロント係りの人も死の部屋の鍵をどうぞ~とか言えないものね」(と妙に納得)

何となくそんな世間話もスウェーデン語でできるようになってきたので、スウェーデンに来たときより大分ましになってきましたね。

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シェレフテオの歩き方(5)

 ちょっと間があいてしまいましたが、続編を。今回は持ち物編です。
 海外旅行の際の持ち物リストはガイドブックやネット(→参考)にも情報があります。そちらを参考にしていただくとして、その他の気づいたことを書いてみます。まず、スウェーデン北部を旅行するとなると、服装についてが一番気になるところでしょう。特に冬は-20度以下になることもある地域ですから、周到に準備をしましょう。まずは靴。これは冬にシェレフテオに旅行するなら、靴底のしっかりした靴を選びましょう。11月~3月には歩道にも雪がある可能性が高いです。日本のつもりで靴底が平らな靴ですと、滑りやすく危険です。かといって長靴は荷物になりますので、足首までの長さがあるトレッキングシューズのようなものが良いでしょう。他にも厚手の手袋、ニットキャップ、マフラーは必需品です。ボトムはジーンズでも平気ですが、その下にはスキー用のタイツが必須です。トップスは重ね着が基本。ダウンジャケット(フード付きのものがおすすめ)など防寒性の高いものがおすすめです。注意しなくてはならないのは、外は-10度以下でも、建物に入ると20度の快適な温度です。中にも着すぎると、室内に入って暑すぎるということもありますので、気温にあわせて中に着るものを調整するとよいです。もしアウトドアでのアクティビティーやオーロラ見物が目的の方は、ツアー開催会社などでレンタルウェアーやレンタルシューズがあります。旅行会社等に問い合わせると良いでしょう。あまり荷物が増えすぎるとかえって大変かもしれません。
 夏に旅行する場合でも長袖が必須です。長袖Tシャツや雨具を兼ねてウィンドブレーカーを持ってくることをおすすめします。
 あとはお金を何で持ってくるかということも不安ですが、スウェーデンではほとんどの店でクレジットカードが使えます。コンビニ、スーパー、レストランはもちろん、かなり小さな店でもカードで払えますので、安全のためにも現金はあまり携帯しない方が良いでしょう。スウェーデン国内ではVISA、MASTERはほとんどの店で使えますが、JCBやAMEXは使えるところが少ない気がします。なので、VISAかMASTERをお持ちの方はそちらをおすすめします。それから、カードで支払いする場合には、暗証番号を入力するスタイルがほとんどです。暗証番号を覚えていない方は、出発前にご確認を。為替レートもクレジットカードが最も有利です。
 現金をもってくる場合には、日本で両替するよりもスウェーデンに到着してから両替するほうがレートが有利なようです。また、いくつかの銀行では国際キャッシュカードを発行しています。街の至るところに「bankomat」とかかれたキャッシュディスペンサーがありますが、すべての機械で日本の銀行が発行したキャッシュカードが使えるとは限りません。ネットに情報があるはずですので、出発前にご確認を。念のため、ユーロがそのまま使えるところはほとんどないと考えてよいでしょう。トラベラーズチェックもスウェーデンクローナのものはないと思いますが、ユーロや米ドルのトラベラーズチェックもあまりおすすめしません。両替手数料をとられるところが多いです。なので、必要なだけの現金(クローナ)とクレジットカードを併用して、お持ちの方は国際キャッシュカードを持ってくるのが良いと思います。
 あとは、細かいところでは、スウェーデンのホテルの部屋には歯ブラシ・歯磨き粉は備え付けてありません。こちらで買うのももったいないので、歯ブラシ類はお忘れなく。あとは、空気が非常に乾燥しているので、スキンクリームやリップクリームは必須です。
 それから最近の海外旅行では携帯電話が必需品でしょう。日本の空港の電話会社のカウンターでGSMや3Gに対応した電話機をレンタル可能です。最近の日本の携帯電話で使われているSIMカードを挿すと番号はそのままでスウェーデンでも使えます(ただし料金は割高で着信も有料で、ネット機能は使えないものあり)。長期滞在の方は最も安いGSM携帯が1万円以下で買えますので、電話機を買ってしまうという方法もあります。
 旅先でもインターネットという方もご安心を。スウェーデンのホテルではほとんどが、ノートパソコンでワイヤレスでのネット接続が可能です。宿泊料に含まれているところと、別料金のところがあります。ホテルのフロントで確認してください。ロビーに宿泊客用のPCが置いてあるところもありますが、日本語を入力するのはちょっとテクを使わないとできません。どうしても日本語でのネット環境が必要な方は、持参することをおすすめします。

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公民館/Folkets hus

 今日のフィーカの時間、職場の人が「今日はFolkets husの会議があるんだよなぁ」とつぶやいていたので、思わず「それ、何?」と聞いてしまいました。Folkets hus(フォルケッツ・ヒュース)を日本語にするとFolk=人々、Hus=家という意味なのですが、どうも日本でいう地区公民館とかコミュニティセンターの類の施設らしいのです。シェレフテオの中にも10箇所近くあるのですが、地域社会が変化しているので課題もあるようです。
 日本の公民館というと市町村が設立・管理しているものがほとんどかと思いますが、スウェーデンのそれは組合のような自主組織が運営しているのだとか。どんなことをやっているかといいますと、場所によって異なるのですが、集会室などの貸館、地区図書館、ダンスホール、屋内プール、小さな映画館、レストランなどをやっているのだそうです。運営する組合の全国組織もあって、そのHP(→リンク)を見ると、スウェーデン国内には692のFolkets husがあるのだそうです。やはり日本のそれとは歴史的背景も違っていて、日本は戦後に文部省の指導のもとに公民館ができたようですが、スウェーデンでは19世紀末ころから労働運動の盛り上がりとともに普及していったようです。やはり、その辺がスウェーデン的でしょう。
 現在、何が課題になっているかというと、やはり運営が採算面で厳しくなっていて、閉鎖に追い込まれるところや、民間企業に売却する施設も出てきているとか。利用状況も思わしくなく、利用者は高齢者に偏りがちだとのことです。当然、若者たちはあえてFolkets husを利用しなくても、街中の図書館や映画館の方がバラエティーに富んでいるし、地域住民との交流も面倒に感じているのでしょうか。当然、施設の運営は利用料金や組合の資金で回しているのでしょうが、電気代などのランニングコストの負担も大変で、コミューンに救いを求める声があるのだそうです。地域社会の問題は、スウェーデンも日本も大して変わらない気がしますね。グローバルな現象なのか・・・。
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興味がある方は、シェレフテオ・コミューン内のFolkets husのHPをご覧ください。
(それぞれ独自のプログラムが載っています。)
★シェレフテハム地区→リンク
★ビューレオ地区→リンク
★ボーリーデン地区→リンク
★ビュスケ地区→リンク

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コーヒーチーズ/Kaffeost

 ヨックモック冬市で買ってきたKaffeost(コーヒーチーズ)を早速試してみました。聞くところによると、このチーズを小さく切ってそのままコーヒーに入れて食すと聞いていたので、そのとおりに試してみることに。
 まずはチーズのパッケージを開けます。半径12センチほどの円盤型のチーズを四分の一サイズに切ったものを40クローナ(約700円)買ってきたのですが、外見はチーズケーキといった雰囲気。包丁で小さく切り、少しだけ味見をしようとそのまま口に入れてみると、思ったほどチーズの味がしないです。そして、いつも通りの濃い目のローストのコーヒーをドリップして、小さく切ったKaffeostを三切れほど入れてみる。当然チーズの比重が重いので、小片は3つともカップの底に沈んでしまいます。どんな状態に気になって仕方がないので、ティースプーンでカップの底に沈んだチーズをほじくりかえしてみると、熱いコーヒーの中で溶けはじめるのかと思いきや、一向に変化がないではないか。そして、そのまま1~2分ほど待つと少しチーズに少し変化が・・・。チーズの小片の周りから少しずつコーヒー色に変わってきて、ふやけた感じになってきました。いよいよ待ちきれずに口に運んでみると、ん~、意外に味がしないですね~。チーズのかすかな味にコーヒーが混ざった味・・・、かなり繊細な舌が必要とされますねぇ。食感も一度噛んだだけでは噛み切れない感じで、微妙な歯ごたえ。まずくはないのですけれども、チーズと思って食べると、ちと期待を裏切られるのかも。チーズを食した後にコーヒーを飲んでみると、表面にチーズから出たと思われる油分が浮いていて、味もかすかにチーズの風味が・・・。どっちかというとコーヒーの方がいけるかなぁ。
 と、なんとも表現しがたい不思議なものでしたが、ひょっとして、これって食べ方が間違っているのか、辛抱が足りなかったのですかね?試したことある方、ぜひ教えてください。
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ヨックモック冬市/Jokkmokks marknad

 昨日はヨックモックに行ってきました。ヨックモックといっても、聞き覚えのあるお菓子屋さんではありません。シェレフテオから北西に260キロほど内陸に行った、北極圏にある小さな街です。ここもサーメの文化が残る街で、特に2月の初旬におこなわれる冬市で有名なのです。この冬市は400年の歴史があるものの、一時は存続も危ぶまれた時期もあったようですが見事に再活性化されて現在に至っているとのことです。行く前に、職場の人たちからヨックモックは寒いぞ~と脅されていたのですが、今年は幸いにもそれほど寒くありませんでした。-10度くらいでしたね。冬市のときは-20~30度に下がる年が多いらしいのですよ。ココ(→リンク)を見ていただくとわかるのですけど、「世界一寒い市(いち)へようこそ」になってます。寒いのが売りなんですね~。その意味ではハズレでしたか。
 着いてから露店が立ち並ぶ通りをうろうろ、色々なお店が出ていました。意外と小さな街ですが、通りはかなりの人出でごったがえしていました。スウェーデン語以外の言葉もあちこちで聞こえているので、国外からも観光客がいるよ うですね。さすがに日本人には会いませんでしたが。地元だけあって、色鮮やかなサーメの民族衣装を着た人もかなり見かけました。露店で売られている商品はというと、サーメの工芸品の銀糸の刺繍のアクセサリーや木工芸品、柄が木や骨で作られた独特のナイフ、トナカイとヘラジカの肉製品、どう見ても剥いだばかりの動物の毛皮、日用品などなど。本格的なサーメの工芸品を買おうとすると、やはりかなり値が張りますね~。とりあえず、北部の特産だという「kaffeost」というコーヒーに浸して食べるチーズを買ってみました。
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しばらく街を歩いて買物をし、トナカイ肉とクリンプ(まさに”すいとん”)のスープを堪能した後に、名物のトナカイレースを見てきました。思い通りに動かないトナカイのことなので、きちんと前に走れば勝ち残っていけるレースですが、さずがに決勝が近くなるとまともなレースになっていました。
 しかし、一番印象に残ったのは、サーメ人学校の中を見られたことですかねぇ。ヨックモックは数少ないサーメ人学校がある街で、その学校の中で工芸品などのお店が出ていました。サーメの人たちは小学校1~6年生まではサーメ人学校に通うことができるのだそうです。そこではサーメ語やサーメの文化などを学ぶのだとか。普通の小中学校はコミューンが管理するのですが、サーメ人学校は国立なのだそうです。校舎内に飾られていた民族衣装を着た人たちで撮った集合写真が、妙に心に残りました。最近、サーメの文化にハマリ気味なんですよね。かなり興味深いです。
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スケボー/Skebo

 スウェーデンにはコミューン(市)が出資する法人が色々あります。地方に行けば行くほど、コミューンやその出資法人が果たす役割が大きくなる気がしますね。大都市では日本のように民間活用、地方に行くとより大きな政府になる傾向があるのでしょう。やはり、人口密度が日本に比べて格段に低い分、民間企業が参入するチャンスが少なくなるので、公的部門の役割を強化して生活に支障が出ないようにしているのでしょう。なので、前にも書いたように、北部などの人口が少ない自治体の方が社会民主党(左派)が強く、大都市では穏健党(右派)が強いという傾向に結びつくのでしょう。
 シェレフテオにはスケボー(Skebo)という公益住宅公社があります(→リンク)。あちこちのアパートに「Skebo」と書かれた看板がついているので、シェレフテオに来た当初は何の看板だろうと思っていました。正式名称はSkelleftebostäder AB(シェレフテオ住宅株式会社)といい、シェレフテオに住み始めるときには多くの人がこの会社のお世話になります。スケボーはアパートの賃貸住宅の供給・管理を行っており、エネルギー会社のシェレフテオ・クラフト社と同様に、100%コミューンの出資法人です。この会社はシェレフテオ市内に実に7,000戸もの賃貸アパート、住宅を所有しています。スウェーデンに住む人の約4割が賃貸形式の住宅に住んでいるという統計があるようですが、かなり賃貸の割合が高いような気がしますね。民間の不動産会社は賃貸住宅よりも、分譲や居住権付住宅(bostadsratt)という形式の住宅を取り扱っているケースが多いようです。土地活用のために地主が空き地にアパートを建てて、資産運用をするというケースもスウェーデンでは少ないようです。そのため、ほとんどの自治体でこのような公益住宅公社が設立されていて、住宅供給を担当しています。
 日本の公営住宅というと低所得者向けの住宅という意味合いが強いのですが、スケボーで賃貸する住宅は家賃が安いということもなく、特に所得制限はないようです。その代わりにスウェーデンには子どものいる世帯や低所得者には住宅手当が支給されるため、低額の家賃を設定しなくても問題がないのでしょう。また、家賃の決め方も独特で、日本では貸主と借主の交渉で決めるのが基本ですが、スウェーデンには借家人組合というのがあって、その組合の代表者と公益住宅公社とで家賃の交渉をするのだそうです。その辺が労働組合の役割と似た感じがあって、すごくスウェーデン的ですねぇ。その交渉で決まった家賃がその他の民間部門で運営する賃貸住宅の家賃相場にも影響してくるそうで、その仕組みが日本と違って興味深いところです。
 スウェーデンでは特に都市部を中心にアパート難の傾向があるようで、住宅供給を公的な組織が中心にやっているせいもあるのか、今ひとつ機動性には欠けている気がしますね。都市計画という意味では、小さなアパートがあちこちに乱立するということがなくていいのでしょうけど。ともかく、いい賃貸物件には100人待ちとか、考えられないようなキャンセル待ちが小さなシェレフテオの街でも発生するのは信じがたいですよね。
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SEKAB事件/SEKAB-affaren

 スウェーデンでは地方新聞が発達していて、コミューン(市)やレーン(県)単位のローカルなニュースを中心に報道されてるのは書きこみました。これが市民の自治意識を高めたり、行政を監視していく上で本当に重要な役割を果たしているなあと常々感じています。改めてそのことを感じさせる出来事がありました。
 実は最近、シェレフテオの地方紙でスキャンダル的に報じられているニュースがあります。「SEKAB事件」と名前が付けられている事件です。どんな内容かといいますと、かなり複雑な話なので簡単に書いてみます。以前にシェレフテオのエネルギー政策について書いたときに触れたのですが(→リンク)、シェレフテオ市やウメオ市などの自治体と民間企業などが出資して、木質のセルロースからエタノールを製造するというプロジェクトが進められています。その進行に当たっては、自治体と民間企業が出資して設立したSEKABという会社組織がエタノールの製造を行っています。しかし、現段階では木からのエタノール製造は採算ベースに乗せることが技術的に難しいようで、ブラジルなどから輸入しているサトウキビが原料の大部分を占めているそうです。そのため、原料調達などのためだと思うのですがアフリカなどに投資をしているようなのです。しかし、その資金源はというと、出資者からの出資金や借入金なのだそうです。シェレフテオ市でも市の100%出資のシェレフテオクラフト社というエネルギー会社がその出資者になっているのですが、市の執行部が把握してないうちにSEKAB社への追加融資等が行われていたようなのです。シェレフテオクラフト社は元をたどれば市民の税金をもとに設立された会社で、間接的には100%市民が所有していることになるわけで、税金が市の目の届かないところでSEKAB社に流れていて、そのSEKAB社の先行きも思わしくないとなれば、税金が泡と消えてしまう可能性もあるわけなのです。シェレフテオクラフト社から出資、融資されたお金は日本円にして約10億円。シェレフテオ市民にとっては、かなりの金額になるわけです。そのあたりの事実関係が地方紙によって詳しく調査・報道されたり、関係者を集めてテレビ討論会も開いたりしているのです。
 税金から出たお金が戻ってこなくなるのか、手続きは適正だったのかということも大問題なのですが、セルロースからのエタノール製造の先行きも不透明だというのも、あまりいいニュースではありませんね。パルプ工場から排出される黒液から製造するメタノールの方がコスト的に有利なのではないかという話もあるようです。脱化石燃料を目指しているものの、代替燃料の先行きというのはわからないものですね。エタノール製造にしても食糧問題と競合してきますし、価格高騰の問題もありますしね。やはり色々な選択肢を平行して進めていかないとリスクがあるのかもしれませんねえ。今日はちょっと難しい話でした。

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セムラ/Semla

 今日はセムラというケーキを食べる日だというので、さっそく仕事帰りに近くのICAに寄って買って帰ることに。ウィキペディアにも書いてあるのですが(→ウィキ)、キリスト教の四旬節(→ウィキ)という行事に関連してこのケーキを食べるのだそうです。かつては、この時期にはキリスト教の習慣で断食をしていたそうで、その前日(火曜日)にスカンジナビア諸国ではセムラを食べたようですが、今ではそんなこともあるはずもなく、セムラを食べる習慣だけが残ったのでしょう。しかし、今ではクリスマス後から3月のイースターの時期まではお店で売られているようです。今夜はテレビのニュースを見ていても、セムラに関連したニュースをあちこちでやっていて、レポーターが生クリームを鼻にべったり付けながら、季節の風物詩を伝える放送していました。
 ICAというスパーで買ったのは2個セットの箱入りのもの。1個でもかなり大きいので、2つは要らないかなと思ったのですがここでは単品は見つからなかったので、仕方なく2個セットを購入。いうことで、さっそく買ってきたセムラを賞味してみることに。箱を開けてみると、一見ジャンボシューといった感じ。でも生地はシュークリームとは違い、普通のパンのようです。お味の方は・・・そうですねえ。一口食べてみると、スウェーデンのお菓子にありがちな香辛料がきいている風味。これがカルダモンの香りなのか。それと生クリームの量がかなり多いです。生クリームの下の方には、アーモンドペーストが。アーモンドが入っているとは聞いていたのですが、思ったほどの量ではないです。しかし、このペーストはかなり甘い。ニュースでもカロリーが高いというようなことを言っていたが、これをたくさん食べたら、確かに太りそうです。でも、食べ終わってみると、全体的には美味しいですよ。日本人にもこのお菓子は受けるのではないでしょうかね。カルダモンの風味だけは好き嫌いが分かれそうですが。
 地方紙では、今年はどこの店のセムラが美味しいかという特集記事が組まれるそうです。そいうえば、前にも他のお菓子でもそんな特集をしていましたね。ルッセカットだったかな。意外にスウェーデン人はこの手のお菓子の食べ比べみたいのが好きなのでしょうか。
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冬のアリエプローグ(4)/Arjeplog in winter vol.4

 アリエプローグのお土産屋に立ち寄った。アリエプローグはラップランドの中にあり、この地域の先住民であるサーメ民族を語らずにこの街を語ることはできない。北スウェーデンの特産品といってもそのほとんどはサーメの文化に関連した物が多いと思うが、まさにここはその典型的な物産が置いてある。トナカイ、ヘラジカや熊の肉、スモークしたハムやサラミソーセージのほか、サーメの民芸品が並んでいる。やはりトナカイとは切っても切れないのが、サーメの文化である。肉や毛皮はもちろん、角を使った民芸品も多い。
 僕もスウェーデンに来るまで知らなかったが、トナカイには野生のものは基本的にいないという。それとは反対にヘラジカは野生の動物である。トナカイには飼い主がいるのだ。トナカイはサーメの人々の放牧により、飼育されている。夏には山の方で、冬には平地の方で放牧されているのだという。しかし、最近では若者たちが後を継がず、トナカイを飼育するサーメの人が減っているのだという。原因はやはり、放牧のために季節により住居も移らないといけないので、大変なのだそうだ。今では移動せず、同じ場所でトナカイを飼育する人も多いとか。他にも、収入が不安定なことから若者には敬遠されがちなのだそうだ。したがって、トナカイの数も減少傾向にあるのだそうだ。また、車との衝突事故で死亡するトナカイも少なくないという。まあ時代の流れには逆らえないのかもしれないが、トナカイ関連製品は将来は貴重なものになってしまうのだろうか。
 森の中を車で走っているとトナカイに出くわすことが多いのだが、どうやってこの飼い主がトナカイを管理しているのか不思議でならない。何百頭と飼育している人もいるらしいので、ルドルフなどという名前はついてないのだろうが、トナカイの首には札がついていることがある。しかし、おりの中で囲って飼っているわけでもないので、森の中をあちこち歩き回っているのだろう。それでも飼い主は自分のトナカイを把握できるのだというから、どうやって管理しているのか機会があったら聞いてみたい。
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冬のアリエプローグ(3)/Arjeplog in winter vol.3

 アイスフィッシングを楽しんだすぐ近くでも、湖の氷上サーキットで雪煙を上げながらドリフトして走る車の音が聞こえていた。以前にも少し書いたが(→リンク)、自動車業界ではアリエプローグはよく知られた地名である。世界中の自動車メーカーが極寒でのテストをしているのだが、冬のアリエプローグは公道でさえも独特な世界である。アリエプローグで行われる自動車のテストには2種類あるのだという。1つは氷上のテストコースで行われるABSや4輪駆動、ESP(横滑り防止機構)などのテスト、もう1つは公道で行われる極寒下での耐久性テスト。
 テストコースの中も見せてもらったが、凍った湖のいたるところに円形やS字形のテストコースが整備されている。ほかにも、右半分がアイスバーンで左半分が舗装路の登坂路や、滑走路のように直線が1キロ以上続くコース、-45度まで冷やすことができる車を入れる冷蔵庫などを使って、過酷な条件下でも車が安全に問題なく動くようなテストが行われているのだという。
 公道を使った耐久性テストも面白い。公道を走っていると、見たこともない車や
黒いシートでカモフラージュされた新型車とすれ違うことがある。2人のドライバーがペアになり、数週間に渡り車を走らせ続ける耐久性テストが行われている。メルセデスやらBMWやポルシェも目に付く。テスト車両もドイツから搬送されてくるため、アリエプローグまでの道中でもテスト車両を搬送する大型のトレーラーとすれ違うことも多い。アリエプローグは寒い気候以外にも人口2千人足らずという小さな町なので、新型車も人目に触れることが少なく自動車メーカーにとっても好都合らしい。
 ここでは極寒のテストが行われているが、熱い地域でも正反対のテストが行われているらしいので、上司曰く「現代の車はサハラ砂漠から北極まで走っても壊れないような性能があるのだ」と。確かに僕らの知らないところで、色々なテストが行われているのだなあと感じざるにはいられない。
 多いときには千人ほどのエンジニアたちがこの町に滞在するそうだ。消費も活性化するため、冬が地元の人にとっても稼ぎ時だろう。当然ながら国際色も豊かで、スーパーに行ってもドイツ語やら、英語が飛び交っている。韓国人エンジニアと思しき人ともすれ違った。スーパーのレジ係の人も外国人らしき客には、当然のように英語で話し掛けてくる。また、1月から3月まではこの町のホテルはほとんど満室だという。偶然にも、ここの役場の産業担当の方と話す機会があったのだが、世界中の自動車関係会社からコンタクトがあるらしく、ちょっと興味深かった。この小さな町の大きな産業、立地を最大限に生かしていてユニークで面白い。
(↓日曜日に湖で行われていたメルセデスのスポーツラインAMGの氷上ドライブ体験イベント)
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冬のアリエプローグ(2)/Arjeplog in winter vol.2

 悪天候のためにできなかったアイスフィッシング、翌日の日曜日にアリエプローグの湖で試すことにした。上司のセカンドハウスからスノーモービルに乗り数百メートル、実はすぐ隣が湖なのだ。しかし、気温は-18度くらいまで下がっている。この温度は自己ベストを更新する気温だ。
 まずは、湖に張った氷に穴を空ける。氷の厚さは50センチもあるが、エンジン式ドリルというすばらしい道具がある。穴を開けたあと、早速釣り針に餌をつけて穴に糸を垂らす。餌はマゴットと呼ばれるもので、どこかで見たことがあると思ったら、日本で言うところの「サシ(ハエの幼虫)」である。日本のワカサギ釣りと大して変わらないのではないか。近くのガソリンスタンドで売っているという。トナカイの毛皮の上に腰を下ろし、小刻みに竿を動かすこと数分、魚が引いた手応えがあったので針を上げてみる。大きくはないが、スズキの一種だという魚が釣れた。針をはずして魚を雪の上に放置しておくと、1、2分で冷凍状態になってしまう。再び糸を垂らすと、すぐに2匹目が・・・。このときは大漁の予感がしたのだが、それほど甘いものではなく、後が続かない。
 しかし、こんな大自然の中でダイヤモンドダストを見ながら釣りをするなんて、なんという幸せ。前日のスノーモービルツーリングといい、この日のアイスフィッシングといい、最高のエコツアーだなあと思いながら、釣りにふける。結局、場所を転々と変えながら試すも最終結果は3人で10匹ほど。あまりいい結果ではないというが、十分にアイスフィッシングを堪能できた。
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ちなみにこの優しそうな人が僕の上司である。実は、この辺りの自然を知り尽くした想像以上にワイルドな人である。↓(この写真、釣りバカ日誌の浜ちゃんに見えなくもないが、全くの別人である。)彼は料理もすこぶる上手で、この魚たちもこの後すぐに僕らの胃袋に消えていった。
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冬のアリエプローグ(1)/Arjeplog in winter vol.1

 上司から週末にアリエプローグ行こうと誘われたので、また連れて行ってもらうことに。秋にトナカイの精肉作業をして以来、2度目のアリエプローグ(→リンク1、→リンク2)。今回の目的は、アイスフィッシング。その言葉を聞いただけでも寒そうだ。
 アリエプローグの中心から車で45分ほどさらに内陸に進み、道の行き止まりのAdolfsstromという小さな集落まで行く(→Map)。そこからは、メンバー3人がそれぞれ1台ずつのスノーモービルに乗り換えて、湖を越え、山を登り15キロほど進みます。段々と標高が上がってついに森林限界を超えると、荒涼とした雪原が見える。しかし風がかなり強い。スノーモービル用のルートには視界の悪いときでも迷わないように数十メートルおきに道標が立っているものの、他のメンバーを見失わないように必死でついていくことに。山の中にあるGavasjaure湖(→Map)に着いたもののさらに風は強く、降り積もった雪を巻き上げて、見る見るうちに服の上に降り積もり、真っ白になってしまうほどの悪天候。これではとても釣りは無理だと判断、とりあえず湖の上でテルモスに入れてきたコーヒーを飲む。トナカイの毛皮の上に座ってコーヒーを飲んでいると、下の右端の写真のとおり全身真っ白に。ちなみに、ここは北極点ではありません。
 別の湖に移動することにして、ひたすら湖の上を折り返す。途中、湖の上の氷が微妙に解けている部分があるが、水が見えているところは決してアクセルを緩めてはいけないらしい。やばそうな部分は、とにかく早いスピードで走り抜ける。川を越え谷を越え、別の湖の近くまで行くが、残念ながらそちらも悪天候。今日は釣りはあきらめて、引き返すことにする。
 帰りの湖上ではスノーモービルのスピードを上げてみることに。時速150キロ位はでるといわれたが、直線で100キロくらいまでスピードを上げてみるが、なかなかそれ以上に上がらない。といっても、100キロでもかなりのスピード感だ。この辺の人たちは1家に1台というほど、スノーモービルが必需品。手馴れたもので、みんな運転が上手なのですよ。スノーモービルの運転は直線なら簡単なのですけれど、バックや曲がるのは意外に難しい。特に雪が深いところに行くとすぐにスタックしてしまう。見た目以上に難しくて、意外に運転が楽しいのがスノーモービルですね。
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ウィスキー/Wisky

 今夜は久しぶりに雪が降っています。久々の雪です。ちょっと窓の外を見たら既に数センチは積もったでしょうか。
 さて、スウェーデンでのアルコールの話はずっと前に書いたのですけれど(→リンク)、シェレフテオの福祉担当の部署にはアルコール依存症と薬物中毒者を専門に担当する人がいるのです。スウェーデン人にはアルコールは苦い歴史があるのか、賛否両論あるものの未だに強いお酒は国営企業の独占なんですよね。罪悪感があるのか、平日にはあまりお酒を飲まないようですしね。日本には酒類の自動販売機があると話すとみんなびっくりしますよね。スウェーデン人に限った話じゃないでしょうけど、外国の人はそう思うかもしれないですけどね。自動販売機が多いのは日本の特徴でしょう。お酒に限らず、スウェーデンの街中では自動販売機はほとんど見かけないです。
 それはさておき、既に全快したのですが先週まで喉が痛くて体調を崩し気味だったのですよ。そうしたら職場の人に、「ウィスキーを飲めば直るから」と言われるのです。しかも一人だけでなく他の人からも何度も同じようなことを・・・。日本だったら「しょうが湯」なのでしょうが、スウェーデンの民間療法なのですかね、喉の痛みにウィスキーって?ご存知の方、ぜひ教えてください。

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