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フィーカ(2)/Fika vol.2

 ずーっと前にフィーカ(fika)という生活文化は紹介したのですけれども(→リンク)、やはりこのフィーカは今になっても興味深い文化です。だいたいどこの職場でも職員はそれぞれの個室なのですけれども、午前1回・午後1回のフィーカの時間にはそれぞれのカップを持って、フィーカ用のソファーのところに集まってきます。民間企業や行政機関も色々訪問してみて、カフェテリアみたいなところだったり、ソファーが置いてあるスペースだったり多少のバリエーションはあるのですが、フィーカスペースがない職場はないと言ってよいでしょう。労働法か何かでフィーカをするスペースを設けなければいけないと決められているのだとか。そういえば、コミューンの中にも労働環境を整備する部署がありました。それくらいスウェーデンでは労働環境を大事にするのでしょうし、フィーカという文化も大事にしているのだろうなあと感じますね。
 Fikaとい単語、名詞にも動詞にも使うのですけど、スウェーデン語→英語の辞書を見ると、coffee(名詞)とか、drink coffee(動詞)という訳が載っています。「Ska vi fika?」(フィーカにしない?)とか「Fika nu!」、「Coffee time!」などと同僚たちに声をかけられて、自分のカップを持って皆が集まっているスペースに向かうわけです。実際にはコーヒーブレイク以上の意味があり、日本でいうとカジュアルな形式の朝礼、とか打合わせという感じですね。今日は誰が出張で外出してるだとか、ニュースの話だとか、雑談だったりしますが、時には重要な会話がなされることもあります。先日もこんな会話が・・・
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上司: 来月の市議会で最後のプレゼンをやってくれないかな?
僕: 何分くらいですか?
上司: 1時間くらいで・・・
僕: (できれば避けたいが、このシチュエーションで断るわけにもいかないので)は、はい・・・
上司: じゃ、よろしく頼むね。
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同僚: もうすぐ日本に帰る日が近づいてきたね。
僕: ほんと、もう1ヶ月しか残ってないね。
同僚: コミューンのヨーロピアンオフィス(EUとの調整業務)で1人募集があるんだけど、やってみない?
僕: ん~、面白そう。だけど諸般の事情でそういうわけには・・・・
同僚: It's your life!!
僕: そうは言うけどね~、なかなか難しいんだよ~。
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ま、こんな風に仕事の話をすることもあるし、チャンスも転がってたりするんですよね。なので、フィーカの場に参加するっていうのはとっても大事なことなんです・・・。

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コメント

いい集まりですね!
日本ではそんな会議はないですよね。
仕事が終わっての飲み会も飲酒運転の規制が厳しくなってから全くないしね。

海外でのご活躍を期待してます。

投稿: ドラ吉 | 2008年2月24日 (日) 09時11分

ドラ吉さま

ですね~。雰囲気は和やかでカジュアルなのに、話してる内容は意外と重要なことだったりするので、面白いですね。なので「お茶休み」という言葉では言い表しきれないのですよね。やっぱりfikaはスウェーデン語のままフィーカとしておいた方が良いのでしょう。

投稿: kinta | 2008年2月24日 (日) 21時35分

スウェーデンで働いている日本人で、Fikaを肯定的にとらえていない人が何人かいます。4時30分には誰もいなくなる職場で、それでもFikaだけはしっかりとって、それでいったいどんな仕事ができるのか、ということです。
僕の印象では、スウェーデンの人の一日、年間トータルでみた仕事量ははっきりいって同じ仕事の日本人の数分の1しか働いてないと思います(というか、日本が働きすぎなんですけどね)ま、それでも豊かなんで結果はなぜかだしてるんですけどね。

投稿: Q2000 | 2008年2月25日 (月) 01時00分

Q2000さん

そうですね~。僕も来てすぐのころは、フィーカの習慣は「なんだこれは~」って思ってました。アメリカ人などの外国人労働者も同様に感じるそうですものね。でも段々と、これって個人主義の反動なのかなあと思うようになりましたね。グループウェアが浸透しているとはいえ、この労働環境でフィーカがなかったら本当に孤立しちゃうのかなあと。

社会全体に言えることですけれど、一見矛盾するように見える「個人主義」と「連帯感」。職場のフィーカってその縮図なのかなーって感じます。Q2000さんは、フィーカの文化をどう感じられます?

あと、労働時間は本当に短いですよね。日本人の長時間勤務ぶりはすごいです。スウェーデンの国民1人当たりのGDPが高いといっても、労働者1人あたりのGDPを比べたら断然日本の方が高いだろうなあって感じませんか?でも、そこが落とし穴なのでしょうけどね。社会にとっての全体最適ってどんな姿なのかなーって、日々自問自答ですね~。

投稿: kinta | 2008年2月25日 (月) 04時17分

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