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少子化/Decreacing children

 昨日インターネットでニュースを見てたら、気になった記事が2つありました。1つは岩手県の「子ども新税断念」の話題、もう1つは民主党の「高校無償化法案」の話題。どちらも興味深い話ではあるのですよね。少子化対策をしようとすると、財源はどうするの?という話がでてきますが、普通に考えて別の経費を少子化対策に回すか、税率を上げてその経費を確保しなくちゃならないわけですよね。
 ちなみに、スウェーデンでは小学校から大学まで無償なのですが、大学は原則的に国立なのでそれは別として、小学校から高校まではコミューン(市)の財源で賄っているわけです。その財源というのは主に「地方所得税」です。税率は約30%なのですけど、それをコミューンが約20%、ランスティング(県のような広域自治体)が約10%で、この税収がコミューンの歳入の7割以上を占めています。日本とは大違いですね。しかも面白いのは、この税率は自治体によって違うのです。税率の決め方は、歳出に対して税率を決めるという、柔軟性のあるやり方です。
 本題の少子化の話に戻りますが、今日たまたま出生数の統計を見ていたら、2006年のシェレフテオの出生数は721人だったのですけど、人口がほぼ同じ秩父市を見ると575人。約150人の差があるのですよね。20歳から40歳くらいの女性の数を比較しても両者でそれほど違いはないので、この150人という差、これがスウェーデンと日本の出生率の差を物語っているのかなあと感じましたね。ちなみに死亡数はというと、両者とも約830人でほとんど一緒。決定的に差があるのは出生数なのですよね。人口が減っていくわけですよね。
 少子化に苦しんでいるのは日本だけではありません。ヨーロッパでも南欧、中欧などは日本とさほど変わらず低出生率です。ここ10~20年で改善されたのは、北欧とベネルクスが目立っているのじゃないでしょうか(→リンク)。福祉国家レジーム論(→ウィキ)という国の形態の分け方があるのですけど、これを見ると少子化現象と伝統的な家族観が残る国の関連性が見られるのですよね。

伝統的な家族観 → ????? → 少子化

この????には福祉制度や子育て支援制度や経済状況やライフスタイルなど複雑な要素があるのでしょうけど、子どもや高齢者は家族だけが面倒を見るという考え方があると、それが結果として色々なところに波及しているのかなあと、こちらで生活してみて感じますね。子どものため使われるなら増税も納得できるくらいの社会連帯の風潮がなければ、少子化は克服できないのかなぁ。
 また今日もまとまらない話になってしまいました。

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コメント

少子化問題は私にとっても耳に痛い話です。
独身の男性も女性も多いのですが、みんな結婚しませんねぇ。あまり熱望もしてない。

仕事や色んな事で精一杯なんだろうか?
スウェーデンの結婚年齢って早いのですか?

投稿: ドラ吉 | 2008年2月15日 (金) 22時54分

ドラ吉さま

結婚年齢、どうなんでしょう。基本的にサムボ(同棲)ですからねぇ。日本よりも高いのでしょうね~。みんな、一人でも生きていけちゃいますから。その辺も、それも原因なのですかね。
女性も職を持つ→生活に困らない→結婚しなくなる・・・みたいな流れもあるのかと。

投稿: kinta | 2008年2月16日 (土) 19時59分

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