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2008年1月

シェレフテオの歩き方(4)

 飛行機と宿の確保ができたら、シェレフテオの見どころの情報収集をしましょう。今はインターネットの時代ですから、かなりの情報がネットで集まります。しかし、残念ながらシェレフテオの情報で日本語のものはほとんどありません。良くても英語、英語版が用意されていないところはスウェーデン語です。スウェーデンで感心するのは、かなり小さな施設でも最低限のスウェーデン語のホームページは持っています。スウェーデン語の情報しかない場合には、正直なところかなり手ごわいですけどね。
 まず、シェレフテオの観光情報がまとまった小冊子をシェレフテオ市で発行しています。毎年改訂される簡単なガイドブックです。基本的にはスウェーデン語ですが、ページの下のほうに英語で短くまとめられていますので、これが一番見やすい情報源なので出発前に予習しておきましょう(→2007年版ポケットガイド)。イベント情報はシェレフテオ市のページから検索できますので、場所と日付を入れると開催予定のイベントが見つかります(→リンク)。その他の観光情報一般はこちらのページから(→リンク・英語)。ここにない情報をお探しの方は、日本のグーグルだとヒットしないことが多いので、スウェーデンのグーグルを使いましょう(→リンク)。検索ボックスの下のボタンを一番右の「sidor från Sverige」にするとヒットしやすいです。
 現地についてからの情報収集は、街の中心にある観光案内所(turistbyrån→写真)が便利です。バスステーションから歩いて200メートル程の距離です。ここでは、シェレフテオの観光情報だけでなく、スウェーデン各地、フィンランドやノルウェーの都市のいくつかのパンフレットもおいてあります。ここで迷わず市街地マップをもらいましょう。これは必須アイテムです。マップは案内所が開いていないときでも、入り口左側の壁に備え付けの箱の中から取れるようになっていますので、迷わずゲットしてください。また、コンサートやアイスホッケーなどのチケットも扱っていますので、シェレフテオを観光する前には是非立ち寄りたいところです。カウンターにいる皆さん英語が上手ですので、ためらわず質問してみてください。場所はこちらです(→リンク)。シェレフテオのポストカード、ちょっとしたお土産も売っていますので是非ご利用を。営業時間は月~金曜日が10時から17時、土曜日が10時から14時、日曜・祭日は休業です(夏季は延長の場合あり)。
 市内を移動する場合、また郊外へと行く場合の足も考えなくてはなりません。シェレフテオ市街地には電車はありません。移動はバス、タクシー、レンタカー、徒歩・・・くらいでしょう。市街地の中は歩いても十分なサイズなので、市街地のみの観光ならスウェーデン流に徒歩が一番です。もしバスを利用する場合には下のリンクを参考にしてください。バスは前乗りで運転手に行き先を告げて料金を払ってください。目的の停留所の前には「STANNAR」(停車)ボタンを押すのですが、容易ではないかもしれないのでバスの運転手に止めてもらうようお願いするのが一番でしょうか。
 レンタカーは街の中心には1軒です。下のリンクを見てください。もちろん左ハンドルで、おそらくマニュアル車しかないです。市街地を一歩出ると、信号もなく変速の必要がないのでマニュアル車でもさほど苦にならないはずです。ロータリー式の交差点のルールだけはマスターしておきましょう(→リンク)。もちろん国際免許証も必携です。身の安全のために、海外での運転が不安な方はやめておいたほうが無難でしょう。
 タクシーは前にも書きましたが、市内では1社です。下のリンクを参考にしてください。ちなみに、流しのタクシーはありませんので、自分で電話するかホテルのフロントで頼むとよいでしょう。
 
★シェレフテオの市バス→リンク
★シェレフテオからの中長距離バス→リンク
★レンタカー(市街地の中心にはこの1軒しかありません)→リンク(スウェーデン語ですがもし予約をするならメールを英語で書いて送ってみるとよいでしょう。ちなみに土日祭は休業です。)
★シェレフテオタクシー→リンク

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シェレフテオの歩き方(3)

 前回は飛行機の手配のこと、シェレフテオ空港から市街地までの行き方を書きました。今回は、宿の予約についてです。観光目的やビジネス目的などによって、お好みの宿も様々かと思いますが、もしビジネス目的でシェレフテオを訪問する場合には、市街地にあるホテルが便利でしょう。市街地にはいくつかのホテルがあり、会議施設やインターネット環境も完備されたホテルも多いです。スウェーデンのホテル全般的にそうなのですが、平日よりも週末や夏休みシーズンの方が料金が割安です。(ただし、夏休みはこちらの企業も開店休業状態ですが)
 もし、観光目的でスウェーデンに家族で旅行などの場合には、市街地よりもむしろ郊外の宿の方がスウェーデンらしさを味わえるかもしれません。ただし、郊外に行くためにはバスやレンタカーを利用しなくてはなりません。もし、郊外までの足が確保できるなら、シェレフテオ市内に数ヶ所あるキャンプ場のコテージをおすすめします。シェレフテオの中で比較的有名なキャンプ場としては、シェレフテオから北へ行ったところにある海岸沿いのビスケキャンプ場か、市街地から程近いシェレフテオキャンプ場が便利でしょう(→リンク)。ただし、夏の時期はノルウェーやフィンランドの他、ヨーロッパ各国からキャンピングカーで訪れる人も多く、コテージも混雑しています。6月下旬から8月初旬にキャンプ場に宿泊する場合には、あらかじめ予約しておくことをおすすめします。インターネットで予約もできます。
 シェレフテオ市内ではないのですが、Svanseleというところにはサーメ式のコテージに泊まることができる「ワイルドネス・キャンプ」というところもあります(→リンク)。電気がない小屋ですが、夏の間なら夜中まで明るいので、まったく心配は要らないでしょう。もれなく、トナカイの毛皮の上で寝られます。ここでは、トナカイやヘラジカの料理も食べられますので、北部スウェーデンらしい雰囲気が味わえます。
 バックパッカーの一人旅、予算重視派の方には、ユースホステルもあります(→リンク)。街の中心のバスステーションからは2キロほど離れていますが、十分に歩いていける距離です。スウェーデンで最古の木橋であるレヨンストルーム橋(→リンク)、教区教会(→リンク)、教会村(→リンク)とが目と鼻の先ですので、環境は抜群です。
 シェレフテオ市の観光情報のページから、地区と宿の種類を選択すると、旅のタイプに合った宿が見つかるでしょう(→リンク)。リンク先のページの下の方に検索ボックスがあります(英語)。シェレフテオ市街地のホテルを検索する場合には、「Skellefteå」と「Hotel」を選択して検索してください。各ホテルのページへのリンクが張ってありますので、そちらから予約可能な宿も多いです。

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人間関係/Human relationship

 今日はシェレフテオの福祉関係の方と話す機会があった。2人は市の職員、1人は市会議員の方。だいたいこのような場では向こうから、日本から来てどんな違いを感じるのかだとか、スウェーデンは暮らしやすいかなどと聞かれることが多い。そのような度に話すのが、行政の組織の違いだとか、税制の違いだとか、ライフスタイルを含めて家族観の違いのことだ。この国の人たちも日本が経済的には発展しているとは知っていても、日本の自治の仕組みや価値観を知っている人はほとんどいない。なので、自分の知っている範囲で、それらの違いを説明すると彼らはとても興味深く聞いている。
 福祉の進んだ国として美化されるとことの多いスウェーデンだが、前にも書いたようにさらに高齢化が進むことは明白なため、財源の問題などで悩んでいるのも事実だ。それともう1つ、これはスウェーデンの個人主義や福祉国家のマイナス面として書かれている本もあるが、人々の「孤独感」だという。高齢者が集まりお茶を飲んだりする会に招かれて彼らが行くと、高齢者が「孤独を感じている」と告白することが少なくないという。なんでこんなに人が集まっている会でも孤独を口にするのかと彼らも疑問に思うというが、想像に難くない。高校を卒業すれば親元を離れ、その後は家族を設け独立して暮らしていく。もちろん家族が訪問したりする機会はあるし、家族愛みたいなものあるのだろうが、ある意味独立した人間として付き合うのだろうか。それと引き換えに1人でも生活に困らないよう公的な福祉制度を充実させたのも1950、60年代の話だ。
 先日、職場の人に聞いたことがあった。スウェーデンにも自治会や隣組のような仕組みがあるのかと。やはり、1950年代くらいまでは近隣で助け合う慣習があったという。日本のように冠婚葬祭で助け合うということはしなかったらしいが、近所の子どもたちに夕方遅くなったら早く家に帰るよう注意したり、骨の折れる仕事は助け合ったり、同じ通りに住む住民は全員顔見知りだったという。しかし、今ではそのような習慣もないし、近隣の人間関係も希薄化したと、古き良き時代を懐かしむようにと話していた。
 スウェーデンとは歴史も文化も違うが、日本でも同じような状態になっているのだろう。しかし、地方にはまだ少しは昔の人間関係の残っているのではないだろうか。若い世代はそのような慣習を面倒に思い、上の年代は色々な意味で昭和30、40年代は良かったとノスタルジーに浸る。家族内でも地域内でもその傾向は進むのだろうが、どの辺がいいバランスなのかは難しいなあと感じた。面倒で古臭く見えても人のつながりがある社会がいいのか、自由に生きられて生活には困らないがドライな社会がいいのか・・・。

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冬の散歩道/Winter promenade

 今日は気温-9度。空は青く晴れ上がり、風も穏やかな日曜日。気持ちがよさそうなので久しぶりに散歩に出ることにした。川沿いの遊歩道を、締まった雪を踏みしめながら歩く。両足を蹴るたびに聞こえるギシギシという雪の音が妙に心地いい。凍った川を横目に、いつも見慣れた場所を歩くが、今日の太陽の光はいつも以上に美しい。遊歩道を歩く人も多く、数え切れないほど多くの人とすれ違う。
 ノルダノから教会村(ボンスタン)を抜け、いつもの教会の脇へ。レヨンストルームス橋の上にも大勢の人が歩いている。こんなにいい散歩日和は珍しいのだろう。太陽は少し高く上るようになってきたし、歩いていると体も温かくなり寒さはほとんど感じない。橋のたもとまで歩き、橋の下にまわってみることにした。ここは日陰になっていて、太陽があまり当たらないので、柳のように垂れ下がった白樺の枝や葉に積もった雪が凍り付いている。
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橋を再び折り返し、教会の脇の墓地を通り抜け、行きとは違うルートで戻ることにする。反対側から歩いて来る人は相変わらず多い。それにしても、スウェーデンの人たちはなんでこれほど散歩が好きなのだろう。若者、老夫婦、家族連れも皆が散歩を楽しむのだ。遊歩道の脇の木を見ると、日向にある木の枝の雪はほとんどがなく、わずかに残った雪の小さな塊は解けかけて、それが太陽に照らされて光っている。
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日が伸びてきたとはいえ、午後2時ころになると太陽は地平線近くまで低くなり、横からのどかな風景を照らす。木々の影が雪面に長く写り、雪の表面もキラキラと輝き、なんともいえない北欧の景色を作り出す。なんだろう、このゆっくりと流れる時間は。凍りついた川は流れる音もせず、周りの雑音も全く聞こえない。聞こえるのは、歩く人が踏みしめる雪の音だけだ。ふと、来た道を振り返ってみると、川越しに教会のドームが見える。さらに歩くと、川辺には雪の積もった桟橋が見える。夏にはボートが行き交うこの川も、この時期は船も受け付けない。2時間近くは歩いただろうか、体は温まったが頬が冷たくなった。そろそろ、家に戻って温かいコーヒーでも飲もうか。
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シェレフテオの歩き方(2)

 前回に書き忘れたのですが、シェレフテオは観光も主要産業の1つとして考えているようです。シェレフテオの年間入込み観光客数は約150万人、秩父市が約400万人。スウェーデンの人口900万人と日本の人口1億2千万人の差を考慮したら、150万人という数字は悪くないのかもしれませんね。そのうちの日本からの観光客はというと・・・・不明です。残念ながら統計が出ていません。100人位はいるのでしょうかね?
 さて本題に戻り、シェレフテオを訪れる時期が決まったら、次は具体的な計画を立てましょう。まずは、飛行機の手配です。
 船やシベリア鉄道で来るという方は稀でしょうから、普通に考えて日本からシェレフテオに行くには飛行機に乗らないといけません。現在、日本からスウェーデンへの直行便はありません。日本からですと、成田や関空、セントレアなどからはヨーロッパ行きの便が飛んでいますので、それを利用してストックホルムに入ります。どの航空会社がいいかは迷うところですが、一般的言って便利なのがスカンジナビア航空(SAS)でしょう。コペンハーゲンで乗り継ぎ、ストックホルムに飛びます。ストックホルムからシェレフテオ行きのSAS便に乗り継げば、チェックインした荷物もスルーでシェレフテオに届きます。他の航空会社ですと、フィンエアー、ルフトハンザ、KLM、エールフランス、ブリティッシュ・エアウェイズ、アエロフロートなどがあります。それぞれ、ヘルシンキ、フランクフルト、アムステルダム、パリ、ロンドン、モスクワで乗り継ぐ必要があります。時間的に最も早いのがフィンエアー、他の航空会社は乗り継ぎの待ち時間にもよりますが、30分~2時間程度の差があるくらいで大差ないはずです。値段はSASが必ずしも安いとは限らないので、飛行時間と値段を考慮して、お好みの航空会社を選ぶのがよいでしょう。
 ストックホルム以外の経由地で一旦飛行機を降り、宿泊(ストップオーバー)もできますので、いくつかの都市を回りたい場合には航空会社のアライアンスを考慮して色々なパターンを組むことができます。例えばKLM・エールフランスのスカイチームの場合ですと、行きは成田-アムステルダム-ストックホルム、帰りはストックホルム-パリ-成田ということも可能です。同様にフィンエアー・BAの場合ですと、成田-ヘルシンキ-ストックホルム-ロンドン-成田や、SAS・ルフトハンザの場合ですと成田-コペンハーゲン-ストックホルム-フランクフルト-成田というパターンも可能でしょう。
 次に、ストックホルムからシェレフテオまでは国内線に乗りますが、SAS(→リンク)とSKYWAYS(→リンク)の2社が運行しています。ストックホルムからシェレフテオまでは、電車やバスという選択肢もありますが、長時間かかるため短期の旅行ではあまりおすすめしません。ストックホルム~シェレフテオ間は普段は一日に数便飛んでいます。飛行時間は1時間強です。ストックホルムのアーランダ空港へは国際線はターミナル5に到着します。SASの国内線はターミナル4、SKYWAYSはターミナル3から出発しますので、空港内を移動する必要があります。(※シェレフテオへすぐに移動する場合、シェレフテオ空港内には両替所がないので、到着したターミナル5にある両替所でスウェーデン・クローナへ両替を済ましておくのが得策です。)
 さて、飛行機を2度乗り継いでシェレフテオ空港に到着します。この空港は市街地から南に20キロ程離れたところにありますので、市街地まではバス等で移動する必要があります。選択肢はバスとタクシーがありますが、もし市街地のホテルに宿泊する予定ならば、バスをおすすめします。飛行機が空港に到着すると、空港前にバスが待機しています。このバスは飛行機到着後、15分で市街地に向けて出発するので、荷物を取ったらすぐにバスへと向かいましょう。のんびりしていると乗り遅れないとも限りません。注意が必要なのは土曜日です。土曜日はバスの運行が休みで、そのかわりにタクシー会社に委託したワゴンタクシーが運行されます。バスがないなーと思っていると、TAXIとかかれたワゴンがバスの代替便ですので注意してください。料金はバスと一緒です。市街地までの料金は大人70クローナです。停留所はいくつかあり、ホテル前が停留所になっていることが多いですので、宿泊するホテルをバスの運転手に伝えて、聞いてみるといいでしょう。空港から市街地までの所要時間は20~30分ほどです。バスを利用しないでタクシーを利用する場合、通常は空港前でタクシーは待っていませんので、タクシー会社に連絡することになります。タクシーで市街地まで移動した場合6,000~7,000円くらいかかります。人数と行き先を考慮して、バスにするかタクシーにするかを決めるとよいでしょう。
★空港バス(Flygbuss)の情報→リンク(スウェーデン語)
★シェレフテオ唯一のタクシー(Skellefteå Taxi)の電話番号→(0910)170-00

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クルートマルクスキー場/Klutmark ski hill

 今日は、職場の同僚に誘われスウェーデンでの初スキー。シェレフテオ周辺には15のスキー場があるのだそうですが、その中の1つ、クルートマルク(Klutmark)スキー場に行ってきました(→Map)。市街地から車で15分ほどの距離にあるスキー場は、リフトが2基、コースは3本という小規模なもので、地元のスキー場といった感じです。小さなレストハウスが1軒あり、コーヒーやお菓子、サンドイッチなどの軽食が良心的な値段で売っています。地元の家族連れが多いだけあって、お弁当と水筒持参の人も多いです。ちなみに、スウェーデンはTバーリフトが多いようで、ここもTバー。リフト1日券は120クローナ(約2200円)でした。
 今日の気温は-5度。地元の人は暖かすぎると言っていましたが、例年なら-20度でもおかしくない季節のようです。天気は、時おり晴れ間が見える曇り空でしたが寒さはなく、まさにスキー日和でした。
 スノーマシンを使っているせいもあるのか、バーンは日本のスキー場より固めですね。スキーウェアだけは持っていたのですが、ブーツも板もこちらに持ってきていないので、知り合いに借りることに。このスキー場はレンタルしてくれるお店がないのです。でもストックだけは見当たらず、まあ仕方ないかと思いつつ滑り始めることに。Tバーリフトに乗って山頂に行き、滑り始めると・・・ん、曲がらない。借りた身分なので贅沢は言えないのですが、ブカブカのブーツに、日本ではあまり見かけなくなった割り箸のようにまっすぐな板、そうカービングではないのです。ビンディングの形から判断すると20年近く前のタイプでしょうか。昔のまっすぐな板って本当に曲がらないですね。良くあれで滑っていたなあと思うほど、曲がらなかったです。最近の板はやっぱりいいですよ。めげそうになりながらも、昔を思い出し何とか下る、その繰り返しでした。でも、十分楽しめましたけどね。
 それと興味深かったことが1つ。同僚がスキー場にあるスノーマシンを見て、「あれ、市で面倒見てあげたんだよ」と。「市の補助金?」と尋ねると「全額・・・」。やっぱりここはスウェーデンだ。この辺りのスキー場の経営は民間ではなく、非営利団体がやってところが多いのだそうです。1800年代のアルコール中毒者が多かったころに、スポーツなどで立ち直らせようと団体が組織されて、その団体が今も運営しているのだと。ふーん、それもスウェーデン的だぁ。
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シェレフテオの歩き方(1)

 シェレフテオってガイドブックに載っていない街なのですけど、ビジネスや観光で日本から来る方も稀にいると思いますので、何度かに分けて「シェレフテオの歩き方」なるものを書いてみたいと思います。
 まず、今回は季節編。せっかくシェレフテオまで来ていただくのですから、計画的を立てて楽しんでいただきたいものです。季節によって楽しみ方も違ってきますので、何を目的にするかによって決めるのがいいでしょう。

1~3月 冬は雪のシーズン。気温も一年のうちでもっとも低い時期です。-20度以下に冷え込む覚悟が必要です。しかし、色々なアクティビティのシーズンでもあります。スキー、スノーモービル、犬ゾリ、オーロラ観察などなど。スキー場は日本のリゾート地を想像してしまうと、本当に小規模なものですが、クロスカントリーも楽しめるのがスウェーデン的。スノーモービル、犬ゾリは少し郊外に行ったほうがいい場所があります。車好きにはたまらない、氷上での体験ドライブもできます。

4~6月 このシーズンは日照時間が増えてきて、木々も芽吹きはじめて緑が美しい時期。4月はまだ寒いですが、5月には芝生の緑も青々として、タンポポが咲き乱れます。6月は白夜の時期。シェレフテオでも太陽は沈んでも一晩中明るいです。また、夏至祭(ミッドソンマル)の行事はスウェーデンらしく、一度は見る価値があります。もしシェレフテオで夏至祭を見るのでしたら教会村(ボンスタン)がおすすめです。日が長く、一日中釣りが楽しめるので、釣り好きにはたまりませんね。ビスケ川はサーモン釣りで有名です。6月の下旬には市街地でスタッズフェステンが開かれ、夜遅くまでコンサートが開かれ、特設遊園地が出現します。

7~9月 スウェーデン中が夏休みになる6月下旬~8月上旬。日中の最高気温は20度以上に上がりますが、朝晩は10度以下になることも。キャンピングカーが道を行き交い、湖や海岸近くのキャンプ場はどこも混雑します。やはり観光にはこの時期がベストでしょう。というのも、夏の期間しか開いていない施設も多いのです。特設のカフェやらクラフトショップなど、夏にしか楽しめないものも多いです。8月後半からは肌寒くなり始めますので注意。しかし、8月中旬くらいからはベリー摘み、きのこ狩りが楽しめます。松林ではマツタケも採れますので、ご期待を。紅葉は9月上旬から中旬にかけてが見頃でしょう。白樺の葉など黄色い葉が中心です。スウェーデンには自然享受権なるものがあり、他人の森林でも、目印のあるところや、民家の近く以外なら散策や果実を採ってもいいことになっていますのでご承知おきを。ロックバンドなどが数日間にわたって競演する「トレーストックフェスティバル」も夏に開かれます。

10~12月 この時期は、だいぶ日照時間が短くなります。冬至のころは10時から13時くらいまでしか太陽が出ないのを覚悟しないといけません。運がよければこのころからオーロラが見えます。11月下旬からはクリスマスの飾りつけが始まり、クリスマスシーズンに突入し、街がにぎやかになります。12月13日のルシア祭はぜひ見たい行事です。11月下旬から12月中旬くらいに各地で行われるクリスマス市も楽しい行事で、北欧らしいクリスマス向けの商品が並びます。クリスマスの時期の食事「ユールボード」を楽しむのもよいでしょう。日照時間が短くて暗いのですが、日の出、日没前後のブルーモーメントの青い空が美しい時期でもあります。ただし、12月24・25・31日は休みになる施設や交通機関もあり、観光には注意が必要です。この時期は暗いものの、夏と同じくらい北欧らしさを味わえる時期でもあります。アイスホッケーのシーズンも始まりますので、アリーナでシェレフテオアイコーを生で応援することもできます。

 こう見ていくと、やはり6月~8月の夏の時期、12月のクリスマスの時期が色々と楽しめるでしょうか。穴場は8月下旬から9月上旬の秋の時期。航空運賃も安くなり始め、人も少なくなりますが、スウェーデンの秋を味わえる時期。あとは日本人に絶大な人気を誇るオーロラの時期。シェレフテオでオーロラを見られる確率は、北極圏の街に比べると高くないのですが、運がよければ北の空に見られます。

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改正建築基準法/Revised building standard law

 以前に日本の改正建築基準法がスウェーデンにも影響している話を書き込みました(→リンク)。その際にも、12月になれば状況も改善されるのではないかと、スウェーデンの木材関係の方が話していました。その後も11月ころだったでしょうか、地元紙にも日本の改正建築基準法の影響で出荷がストップしていて、製材会社でも生産調整のために一部ラインを止めたり、工場を閉めているというような報道がありました(→リンク)。日本市場が最大の貿易相手先だけに、シェレフテオの木材産業にもかなりの影響が出ているのです。
 先日、一時帰国した際に、秩父の製材会社の方と話す機会がありました。国内の住宅の着工件数は過去最低水準まで落ち込んでいて、もちろん木造建物の着工件数もオイルショックやバブル崩壊後の水準に落ち込んでいると話しておられました。輸入木材をストックしておく倉庫も、出荷ができずに一杯になってしまっていて、逆ざやで損を覚悟で安く売っているような話も聞きました。なので、ここスウェーデンに限らず、木材を日本に輸出している諸外国にも同様の影響が出ているのでしょう。また、このように一度落ち込むと急激なV字回復というのも難しく、数年かかって地固めをしてから回復していくのだと、過去の経験からそう語っておられました。国土交通省でも相談窓口を設けたり、構造計算プログラムを開発し試行が始まるようですが、従来のように戻るのにはまだ時間がかかるのでしょう。
 ん~、早く正常に戻ってくれることを願うしかないですね。

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青空/Blue sky

 昨日の関東は雪だったそうですが、こちらは久々に青空でした。こっちに帰ってきてからは、雪や曇りの天気ばかりで青空を見ることがなかったのです。太陽も前よりも高く上がるようになってきました。前にも書きましたが、クリスマスのころは地平線からご挨拶程度に顔を出し、低いまま地平線の下に戻っていったのですが、今では高度にして10度ちょっとまで上がっているでしょうか。したがって、日照時間も日増しに伸びていて、前は14時にはかなり暗かったのですが、今では15時半ころまでは明るさが残っています。朝も8時ころには白々と空が明るくなってきます。
 今朝は-1度くらいなんですが、昨日は-14度くらいまで下がりました。でも、それほど寒く感じないので全く問題ありません。ニット帽をかぶっていないと、耳が寒いですが。あとは、鼻で呼吸をしていると鼻毛が凍る感じでしょうか。それくらいのものですね。職場の同僚が言っていたのですが、12月のシェレフテオの平均気温は平年よりも7度も高かったのだとか。寒くなかったはずです。やはり、地球温暖化の影響なのですかねぇ。
 いつものようにシェレフテオ川の写真です。川が流れるわずかな幅以外は、凍った上に雪が積もっています。この上を歩いて見たくなりますよね。
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食べられません/DO NOT EAT

 日本からお菓子をお土産に持ってきたり、日本から小包で送ってもらったりするたびに、フィーカのときに職場の人たちに試食してもらっています。リップサービスもあるのでしょうが、たいていは「美味しい」と言って食べてくれますね。それとは別に、いつも彼らが不思議な顔をして見つめるものがあります。それは、お菓子の中に入っている小さな袋なのです。袋には必ず「食べられません」と「DO NOT EAT」の表記が。面白いことに、それを見て、「なんでこのお菓子は食べられないのだ」と本気で質問してくるスウェーデン人も少なくないのです。よく考えてみると、この袋、スウェーデン製のお菓子には見かけないんですよね。なので、彼らがそう思うのも不思議ではないのです。それにしても、日本のお菓子には必ずといってよいほど、これが入ってますね。
 そして、「この袋何?」と必ず聞かれるのですが、いつもは「乾燥剤じゃない?」と適当に答えていたのです。しかし、よく見ると、「鮮度保持剤」と書いてあるんですよね。無知でした・・昔からこの手のものは全て「乾燥剤」だと思っていました。調べてみると、酸素を吸収してカビなどを防いで鮮度を保つ「脱酸素剤」と、水分を吸収する「乾燥剤」って違うのですね。次からは「Oxygen Absorber」と説明することにしよう。
 それはさておき、今回秩父から持参したのは、じばさんセンターで買った「秩父太白」(秩父特産のさつまいもの一種。目下、秩父では売り出し中の品)を使ったお菓子と「黒こしょうせんべい」。以前から、今度帰ったときには「秩父太白」を使ったお菓子を持ってきて試食してもらおうと、心に決めていたのでした。彼らの反応の方はというと、どちらもなかなかのものでしたよ。黒こしょうせんべいの方が意外性があったみたいでしたけど。彼らも黒こしょうせんべいは、「これはコーヒーよりもビールと一緒の方がいいな」と評してました。考えることは日本人と大して変わらないです。
 ちなみに、これまでの戦績は
生八つ橋・・・○ 意外にも大健闘でした
そばかりんとう・・・○ これも意外にも受けましたね
文明堂のカステラ・・・○ 順当でしょう。ソッケルカーカというこちらのスポンジケーキと類似している
マドレーヌ(知る人ぞ知るU君ちの)・・・・○ これは順当なところでしょう
柿の種・・・△ おおむね評判は良好でした、好き嫌いの別れるところ
小魚入りあられ・・・△ 小魚が一部には不評、こういうのに慣れてないのかも
秩父太白の菓子・・・○ 上記のとおり好評です
黒こしょうせんべい・・・○ 上記のとおり(味が濃いねーとは言ってましたけど)

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日本語サークル/Den Japanska Cirkeln

 シェレフテオに住んでいる日本人は僕の知る限りでは5人ほどなのですが、そのうちの一人であるSさんはシェレフテオのスウェーデン人の若者に日本語を教えています。その日本語サークルの活動が、先日のノラ・ヴェステルボッテン紙で大きな写真入りで紹介されました(→リンク)。
 僕も以前に1度だけ飛び入り参加させてもらったことがあるのですが、この若者たちみんな素直でいい子(失礼かな?)ばかりでした。彼らの中には「居合道」を習っている人もいて、何かしらの日本の文化とのつながりがあるようです。居合道って聞いたときには、日本でもそれほどメジャーではない気がしたのですが、スウェーデンにも先生がいるのだそうです。スウェーデンで日本語を習い始める人ですから、何かの日本つながりがあるのでしょうね。武道にしろ、マンガにしろ音楽にしろ、日本の文化に興味をもってくれるというのは嬉しいことです。それと、日本語の文字ってスウェーデン人の目には非常にエキゾチックに写るようです。自分の名前を日本語の文字で書いてみてくれと頼まれることもあります。
 それはさておき、この記事の内容はというと、僕の力はあまりあてにはならないのですが、だいたいこんな感じでしょうか。(間違っていたら、きっとご本人がコメントをくれるはずです)
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「日本語を学ぶ彼ら~右から左へ」
 私たち(スウェーデン人)は学校で第二外国語として英語を学べます。むしろ、それは義務的でもありますが。しかし、日本語となるとすべての人が学べるわけではありません。18歳、24歳と20歳の3人の若者が、まったく新しい言葉(日本語)を学ぶ機会に恵まれました。
 彼らは毎週水曜の夜、学習サークル室で新しい言語を学んでいます。彼らは日本語の先生としてS・Mさんという日本人を迎えました。彼女は6年前に日本からシェレフテオに引っ越してきて、今では実に上手なスウェーデン語を話します。「私は日本を出る前からスウェーデン語を学び始め、こちらに来てからは、移民向けの無料のスウェーデン語コースで学び続けることができました」とSさんは語ります。
 (略)
Q どうして日本語を教えようと思ったのですか?
「申し入れがあったので、私に何かできることがあればと思って・・・。でも日本語ができるのと、教えるのは全くの別物ですね」と語るSさん。
Q スウェーデン人にとって日本語は難しいですか?
「そうともいえないですよ」とS君。「覚えていくことがたくさんありますね」とJ君。さらに、「でも、文法はかなり単純ですよ」とW君は付け加えます。
 (略)
ドラゴンボールの本については多くの問い合わせがあったそうですね。「後ろから前に読むのか」と「右から左へ読むのか」と。(注:スウェーデンでもマンガ本だけは日本式に右開きになっているそうで、それはスウェーデンでは画期的なことなんだとか。どっちの方向に読んでいくのか理解できないのでしょう。それ故、この見出しになっているようです。)
 (以下省略)
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 シェレフテオの若者たち、日本語学習に前向きに取り組んでいて頼もしい限りです。難しくないのでしょうかね。意外でした。英語を多少は勉強している日本人がスウェーデン語を学ぶよりも、まったく体系の違う言語である日本語をスウェーデン人が学ぶ方がよっぽど難しいだろうと想像していました。逆に僕らが勇気づけられますね。
 もう一つ面白いのが、この記事は高校生が書いたらしいのです。実はノラ・ヴェステルボッテン紙では、「若者編集部」とでも呼ぶべき、若者達が自分で取材をして記事にしてしまうコーナーがあるのです。そのコーナーでこの記事は若者の視点から書かれたものです。ん~、地方紙だからこそできる取り組みかもしれないですが、「若者編集部」って発想、意外に面白いかもしれないですね。

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シェレフテオ帰着/Tillbaka till Skelleftea

 今日、シェレフテオに戻りました。ストックホルムは雨でしたが、さすがにシェレフテオは雪。と言ってもそれほど寒くはなく、気温は-1度。風が強かったストックホルムより体感温度は高いかもしれません。2週間ぶりのこのアパートも暖かく、快適です。
 ストックホルムのアーランダ空港でシェレフテオ行きの便を待っているときに知り合いに会いました。SFIのクラスメートでイランから来ているH君。君といっても僕よりは間違いなく年上の彼です。奥さんと子どもが暮らすイランに戻って、家族を呼び寄せる手続きをしてきたのだと。それにしても、シェレフテオも人口7万2千人で秩父と同規模ですから、世間が狭いのも同じようなものです。シェレフテオ行きの飛行機の中では、かなりの確率で知り合いと乗り合わせることになります。ちょうど池袋駅発のレッドアローで知人に出くわすのと同じ感覚ですね。
 ところで、ひとつ朗報を。Yoshiさんのブログに詳しく書かれているのですが(→リンク)、スウェーデンの実際の街の名前を使ったモノポリー(ボードゲーム)を作ろうという企画があり、昨年中に街を選考する投票がインターネット上で行われていました。実は、その投票の途中経過ではシェレフテオが第1位だったのですが、最終結果ではウメオに抜かれて第2位という結果となりました。1位を逃したものの、2位という結果は立派なものでしょう。モノポリーをご存知の方はおわかりかと思いますが、地価の高い順に地名がならんでおり、プレイヤーが家を建てたりホテルを建てたりするときに地価によって払うべき金額が決められています。あくまでゲーム上では、シェレフテオが2番目にいい場所だということになるのでしょう。ストックホルムやヨーテボリという大都市を抑えての上位ですから、胸を張って喜びましょう。ストックホルムの実際の地名を使ったモノポリーは既に商品化されているそうですが、それでいくとセントルム(市街地)と同じ位置なのです。悪くないじゃないですか。発売は5月だそうですが、僕はもうそのときにはスウェーデンにいないかもしれませんので、誰かに買ってもらって日本に送ってもらうしかないですね。

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新年祝賀会/New year's party

 ストックホルムの日本大使館主催の新年祝賀会に招かれたので、こんな機会は二度とないと思い出席させていただくことに。場所は、在スウェーデン日本国大使公邸。聞いただけで、ほーと唸ってしまう。ストックホルム中央駅から地下鉄とバスを乗り継ぎ40分ほどで、公邸のある郊外の街へ。夕方で暗くて辺りはよく見えないが、すぐ前には海があるのがわかる。辺りの家を見ると、どうみても高級住宅地だ。公邸前まで歩いていくと、門の前には警護のパトカーが数台停めてあった。大使公邸ともなると、セキュリティーが厳しいのか。門の入り口には大使館の人と思われる人が立っており、そこで招待状を見せ敷地内に入れてもらう。広い庭園の脇の道を玄関口まで進み、公邸内へ。コートと手荷物を預け、パーティ会場へと向かう。会場の入り口では、中島大使と夫人がお出迎え。こんなところに僕みたいなペーペーが入っていいのだろうかと思うが、大使ご夫妻に挨拶し、秩父から持ってきた「秩父夜祭提灯」をお土産に手渡す。大使が「早速飾っておきましょう」とおっしゃり、入り口の部屋に飾ってくれることに。大使公邸に夜祭提灯・・・なかなか粋ではないか。
 迎賓館のような階段を降り、パーティー会場へ。出席者120人ほどのパーティーは、商社の駐在員や日本人会の関係者、研究者の方などらしい。駐在員スウェーデンが長い人はかなり知り合い同士の方も多いらしく、あちこちで話に花が咲いている。特に知り合いのいない僕のような者にはちと辛い。しかし、大使館の方に色々な分野の方を紹介していただいた。その中には、僕が個人的にスウェーデン関係の「2人のカリスマ」と仰ぐ人が含まれていた。その一人は、スウェーデン生まれの環境教育プログラム「森のムッレ教室」を日本に紹介した、NGOナチュラルステップの日本代表の高見幸子さん、もう一人はスウェーデン研究の日本での第一人者である早稲田大学の岡沢先生だ。お二方とも気さくな方で、僕の幼稚な質問にも真剣に答えてくれた。高見さんからは、彼女の書いたムッレの本もプレゼントしていただき、感激・・・。しかも、あつかましくも、その本に「サインしてください」とお願いしたら、それにも気安く応じてくれた。我ながらミーハーだなぁと思う。しかし、これだけでも十分に来た甲斐があった。
 高見さんには、ムッレ教室を始めたきっかけが1億円のふるさと創生基金の利子運用だった話や、日本の自治体とナチュラルステップの関わりなどを聞けたし、岡沢先生には、なぜスウェーデンで社会民主政権が長く続いたかという疑問も聞いてみた。その辺も機会があれば後々書いてみたい。
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OH シャンゼリゼ/Oh Champs-Élysées

 昨日、日本からスウェーデンに戻りました。といってもまだストックホルムまでですが。今回は飛行機の予約が遅くなってパリ経由の便しか取れませんでした。しかもパリでの乗り継ぎ時間が数時間。なかなかの長旅でした。しかも今回は成田を夜出発する便です。通常ヨーロッパ便というと、成田を出発するのが午前9時から正午前後の便が多いのですが、この夜便は成田空港が閉まる午後10時ぎりぎりに離陸し、パリのシャルル・ド・ゴール空港が開く午前4時過ぎに到着するという隙間を飛ぶ便です。成田を出発するときも午後9時過ぎですから、空港内のお店もほとんど閉まっていて、人気も少なく閑散とした状態です。空港のチェックインカウンターもほとんど開いてない。混雑しなくていいのですけど、もの寂しい雰囲気です。そして、成田を出発し一路パリへ。この便は通常の便に比べると、飛行時間が2時間近く長いのです。いつもどおりに飛行していくと、ドゴール空港の開店前に着いてしますのですね。おそらく、航路はいつもと同じでも、遅いスピードで飛んでいるのでしょう。
 パリの空港に着いたのは午前4時半。お店も開いていないし、両替所も1つしか開いていません。空港で何時間も待つのも退屈なので、ストックホルム行きの飛行機の出発時間までパリ市内へ行ってみることに。といっても、この時間では市内行きの電車やバスの始発もまだないのです。バスの運行が始まるまで、空港のベンチでボケーっとして時間をつぶすしかない。飛行機の中でもらった日本の新聞を読みつつ時間をつぶし、バスの運行が始まってからバスに。パリ市内へ向かう道路は、ちょうど通勤ラッシュの時間帯で渋滞。バスの終着駅である凱旋門前に着いたのは午前8時ころでした。バスから降りてみると、予想以上に空が暗い・・・。パリの冬の朝は遅いのですね。シェレフテオの朝とほとんど変わらないではないかな。
 9年ぶり2度目のパリ、街の位置関係はなんとなく覚えていたので、凱旋門からシャンゼリゼ通りを歩いて、とりあえずルーブル前のピラミッドまで行ってみることにしました。シャンゼリゼもこの時間、人気もまばらです。通勤途中のバリジャン達に混じり、ルイヴィトン本店など高級ブランド店が建ち並ぶ通りを闊歩・・。やはりこのシチュエーションでは、声には出せないけど、「オーシャンゼリゼ・・・」と心の中では歌うしかないでしょう。パリはやっぱり洗練された都会だなーと思いつつ、建ち並ぶ白亜の建物を見上げながら、ん~パリも悪くない。しかし、整然としてきれいすぎて、逆にストックホルムのガムラスタンの狭い石畳の通りの方が風情があるなぁ。
 マリーアントワネットがギロチンで殺されたコンコルド広場を抜け、ルーブル前のピラミッドまで歩き、エッフェル塔が見えるセーヌ川沿いをまた引き返す。途中、空腹に堪えきれずに小さな通りのカフェに寄り、サンドイッチとコーヒーを頼んでみる。店員のお兄さんに、どこから来たのか?と尋ねられ日本だと答えると、そのお兄さんが「アイ・ラブ・ジャパーン」と。その後には「コンニチワ・アリガトウ・イチ、ニー、サン・・」と知っているだけの日本語を浴びせられ歓迎?されたので、店を出るときにはこちらも負けずに「アボワール」と言ってみた。そろそろ時間もないので、バス停まで戻ならいと。3時間弱のパリ散歩でした。パリは意外に暖かかったので、汗だくでしたけど。ん~、乗り継ぎの待ち時間もたまには悪くないか・・・。
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一時帰国/Temporary stay in Japan

 今日、日本に一時帰国しました。実は、もう1日早く日本に着くはずだったのですが、乗継地のアムステルダム・スキポール空港が強風のため飛行機のダイヤが乱れ、日本への乗り継ぎ便に間に合わなかったのです。成田行きのKLM便は1日1便。アムステルダムでの宿泊を余儀なくされました。チェックインした荷物も翌日の便に直接積まれるとかで、手元には着替えもなく苦労しました。ホテルに着いたころにはお店もほとんど閉まっていて、靴下や下着もその辺のお土産屋で買うはめに・・・。お土産屋で売っているものといったらアムステルダム土産のTシャツや靴下しかないです。しかもアムステルダム名物「大麻の葉」の形のデザインの靴下や、「アムステルダム×××」と大きく書いてある真っ赤なボクサーパンツ・・・、趣味を疑われそうなものばかりです(笑)。ある意味いい記念ですけど。しかも、天候による飛行機の遅れの場合には、宿泊代なども自己負担しなければならないようで、全く嬉しくないハプニングです。風を恨むしかない・・・。
 アムステルダムはいつも風が強い場所だなあと思います。飛行機が着陸するときに、左右に風でフラフラすることがよくあるんですよね。風車の国だから仕方ないのかな。あと、にわか雨が非常に多い気がします。短時間だけれども、ザーっと雨が降ってしばらくすると止んでしまう。そんな天気に出くわすことが多いです。
 ところで、シェレフテオからストックホルム、アムステルダムと経由して日本に着いたわけですが、太陽の高さがすごく違うなあとつくづく思いました。ストックホルムに着いたときも、シェレフテオの太陽よりずっと高いなあーと思いましたし、成田に着いたときは、日本の冬の太陽はこんなに高く上がるのかと感心してしまいました。普段それほど太陽の高さって気にしてないですものね。とりあえず、ここで日光をいっぱい浴びたいですね。

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年越し/New Year

 ナルヴィク駅に到着すると、日本人の旅行者の方と出会いました。一人でオスロからスカンレイルパスで旅をされているようです。そういえば以前に来たときも、駅の近くで日本人の方に会ったのですよね。ここって日本人に人気なのかなあ。
 駅から歩いてホテルに着くと、大晦日なのに(だから?)閑散とした感じです。お店も大晦日で休業していたり、早く閉店してしまう店が多いようです。夕飯を食べる店を見つけるのさえ、一苦労でした。実は、電車やバスも運休する便があり、ホテルも休業のところが多く、大晦日は旅行にはあまりいい時期ではなさそうですね。年末年始に旅行される方、交通機関の運休にはご注意を。何組かの家族が、バスの運休を知って大慌てでした。夕飯を済ませると、外ではあちこちで花火が上がっていました。大晦日の晩には、ヨーロッパでは花火を上げて新年を祝うようです。そういえば、僕も海外で新年を迎えるのなんて初めての経験です。
 空は晴れていてオーロラでも見えたらいいなあと、ホテル6階の部屋の窓から何度か見ていました。街の明かりが少し明るいのですが、ホテルの人の話によると街中でも十分見えるとの情報を得ていたので、期待して待つことに。すると、夜9時頃、北の空を見上げるとなんとオーロラが・・・。急いで外に出てみると、頭上に2、3本オーロラの帯が見え、見る見るうちに形と色を変えながら動いています。ときにはかなりの明るい光を放ち、カーテンの下の部分がゆらゆらと激しく動きます。3度目のオーロラでしたが、これまでは最高のものでした。下には花火が上がっていて、オーロラと花火の不思議なコンビネーションでした。ホテルに戻っても、まだ見えており2時間くらいは見えていたでしょうか。キルナで見えなかった分、ここで見られてラッキーでした。でも写真に撮るのは難しいですね、何枚も撮ってみましたが、なかなか肉眼で見るようには写らないですね。
 そして、23時半くらいからは新年を迎える花火の嵐が。何しろ大量の花火です。1つずつの規模は大きくないですが、街のあちこちで花火が上がってお祭り騒ぎです。ヨーロッパの新年を迎える雰囲気が何となくわかりました。
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ナルヴィクへ/To Narvik

 前日の不運にめげずに、大晦日の日にキルナを出発し、マルムバナンでナルヴィクへ向かいました。ナルヴィクと言えば、キルナからの鉄鉱石を運び出すための港で、冬でも凍らない不登校いや不凍港です。また、キルナもナルヴィクも北極圏より200キロ以上北に位置し、この時期は全く太陽が地平線から顔を出さない「極夜」です。夏の白夜は経験しましたが、その逆の極夜ってどんなんだろうと密かに楽しみにしていました。
 太陽が出ないと聞くと、ずっと真っ暗なのかなと想像するところですが、太陽が出ないと言っても地平線近くまで来ているので、11時近くになると南側の空は朝焼けのようなオレンジの空になります。極夜は思ったより明るかった・・・。もっと暗いものだと想像していました。それよりも印象的だったのは、北側の空です。北側の空は地平線の辺りはグレーっぽい色なのですが、その少し上の部分がピンクがかった何とも柔らかな光の色で、その状態が長く続いています。このピンク色のようなオレンジ色のような柔らかい光がとても印象的なのです。しかも空はブルー、そして一面の雪景色。極夜がこんなに美しいものだとは知りませんでした。
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 電車は樹氷の原野の中を走っていきます。そのうちに、右側に大きな湖が見えてきました。夏には真っ青に見えた湖です。さすがに冬は雪と氷で白いです。アビスコを過ぎ、「ラップランドの入り口」という意味のLapporten(→リンク)が見えてきます。この谷はサーメ人の聖地とされているそうで、独特の形をしているので遠くからも目立ちます。そして、電車はノルウェー国境付近の山岳地帯を走ります。今年は暖冬で雪が少ないせいもあるかもしれませんが、思ったほど雪もありません。国境を越えて少し走ると、右手にはフィヨルドが見え始めます。やはりノルウェー側に来ると、雪の量が少ないのです。フィヨルドの水も凍っていません。さすがにメキシコ湾流のおかげの不凍港。しかし、夏とは明るさが全く違います。夏と冬の同じ時間の景色を比べてみてください。左が今回の冬のフィヨルド、右が6月のフィヨルド。ほぼ同じ場所、同じ時間に撮りました。極夜と白夜の時期では、明るさがなんといっても違う。これが北欧のコントラストなんでしょう。このフィヨルドが見えるとナルヴィクまではわずか。そして世界最北の駅ナルヴィクへ到着です。
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↓↓車窓の動画です↓↓

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キルナへ/To Kiruna

 スウェーデンではクリスマス休暇も終わり、日本より一足早く1月2日が御用始めでした。年末年始の休みに北の方に行って来たので、その話を書いてみますね。
 白夜の時期にノルウェーのナルヴィク(Narvik)まで鉄道で旅したことは、以前に書き込みました(→参照)。あのときに見た景色は、この数ヶ月スカンジナビアで見た景色の中でも屈指のものでした。沈まない太陽と、荒涼とした北の大地、氷河湖、そしてフィヨルド・・・。今度は太陽が全く昇らない極夜の時期に、再び同じルートを旅することにしました。しかし、今度は厳冬期。キルナの天気予報を見ると、-20度近くまで冷え込むようです。
 くどいようですが、ルレオからナルヴィクまでのこの路線(→路線図)は、世界最北の旅客鉄道、また世界最北の電化されている鉄道です。ルレオからナルヴィクまでの全線をマルムバナン(鉱石鉄道)と呼ぶようです(→ウィキペディア)。その中でも、RiksgränsenからNarvikまでの国境からノルウェー側の区間はオーフォート鉄道(Ofotbanen)(→ウィキペディア)と呼ばれていて有名です。
 今回はキルナで1泊してオーロラツアーに参加してみることに。朝9時過ぎにシェレフテオのバスステーションを出発し、バースツトレスク駅から電車に乗り、ボーデンで乗り換え、16時頃にキルナ駅に到着。そして徒歩で駅前のホテルRallaren(→リンク)に到着。気温は-12度でした。(写真は翌朝のものです)
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 そして、18時から予約しておいたオーロラツアーに参加することに。このツアーはキルナの市街から少し離れたオーロラ観測スポットまでスノーモービルで移動し、オーロラ観察をして、サーメ式の山小屋でラップランド料理を食べるというものです(→リンク)。頭から足元まで完全防備の服装をレンタルして、車庫まで車で移動し、スノーモービルの運転の説明を受けた後、5歳の娘を後ろに乗せてスノーモービルでいざ出発。何しろ夜で真っ暗な中で、丘陵地帯の森の中を十数台が一列に連なって移動するため、スピードはせいぜい時速20キロ位とゆっくりでしたが、スノーモービル初体験は意外に楽しいものでした。660CCのヤマハ製のマシンは、エンジン音も心地よく力強いです。運転も右手の親指がアクセル、左にブレーキといたってシンプル。
 しかし、あいにくの雪が舞う天候で、空は晴れませんでした。したがって、肝心のオーロラはというと、雲の上からうっすらとオーロラらしき緑の光が見えただけで、本格的なオーロラは見えずに終了。しかも夜が更けてきて、後ろのシートに座ってた娘がうとうと寝始めてしまい、左手で子供を落ちないように押さえながら片手運転するはめに。これが辛かった・・・。結局、トータル2時間くらいスノーモービルで散策した後、森の中の小さな山小屋に到着。小屋にはもちろん電気はなく、中央のかまどには薪に火が焚かれていました。ディナーと呼ぶのにはちょっと寂しい食事が用意されていました。リンゴン(苔桃)ジュース、牛丼のような肉とライスのメインディッシュ、デザートにスポンジケージと生クリームとクラウドベリーのジャムのでした。暖かいものが何もなかったのはちょっと残念でしたね。オーロラが不発だったので、食事に少し期待を抱いていただけに余計に残念。どちらにせよ、オーロラは次の機会におあずけですね。最近オーロラに嫌われている気がする・・・。
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