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食べられません/DO NOT EAT

 日本からお菓子をお土産に持ってきたり、日本から小包で送ってもらったりするたびに、フィーカのときに職場の人たちに試食してもらっています。リップサービスもあるのでしょうが、たいていは「美味しい」と言って食べてくれますね。それとは別に、いつも彼らが不思議な顔をして見つめるものがあります。それは、お菓子の中に入っている小さな袋なのです。袋には必ず「食べられません」と「DO NOT EAT」の表記が。面白いことに、それを見て、「なんでこのお菓子は食べられないのだ」と本気で質問してくるスウェーデン人も少なくないのです。よく考えてみると、この袋、スウェーデン製のお菓子には見かけないんですよね。なので、彼らがそう思うのも不思議ではないのです。それにしても、日本のお菓子には必ずといってよいほど、これが入ってますね。
 そして、「この袋何?」と必ず聞かれるのですが、いつもは「乾燥剤じゃない?」と適当に答えていたのです。しかし、よく見ると、「鮮度保持剤」と書いてあるんですよね。無知でした・・昔からこの手のものは全て「乾燥剤」だと思っていました。調べてみると、酸素を吸収してカビなどを防いで鮮度を保つ「脱酸素剤」と、水分を吸収する「乾燥剤」って違うのですね。次からは「Oxygen Absorber」と説明することにしよう。
 それはさておき、今回秩父から持参したのは、じばさんセンターで買った「秩父太白」(秩父特産のさつまいもの一種。目下、秩父では売り出し中の品)を使ったお菓子と「黒こしょうせんべい」。以前から、今度帰ったときには「秩父太白」を使ったお菓子を持ってきて試食してもらおうと、心に決めていたのでした。彼らの反応の方はというと、どちらもなかなかのものでしたよ。黒こしょうせんべいの方が意外性があったみたいでしたけど。彼らも黒こしょうせんべいは、「これはコーヒーよりもビールと一緒の方がいいな」と評してました。考えることは日本人と大して変わらないです。
 ちなみに、これまでの戦績は
生八つ橋・・・○ 意外にも大健闘でした
そばかりんとう・・・○ これも意外にも受けましたね
文明堂のカステラ・・・○ 順当でしょう。ソッケルカーカというこちらのスポンジケーキと類似している
マドレーヌ(知る人ぞ知るU君ちの)・・・・○ これは順当なところでしょう
柿の種・・・△ おおむね評判は良好でした、好き嫌いの別れるところ
小魚入りあられ・・・△ 小魚が一部には不評、こういうのに慣れてないのかも
秩父太白の菓子・・・○ 上記のとおり好評です
黒こしょうせんべい・・・○ 上記のとおり(味が濃いねーとは言ってましたけど)

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コメント

Hej, Kinta san!
そうなんです。DO NOT EATには、いつも必ず反応されます。乾燥剤や脱酸素剤の小袋は、日本だけに見られるものなのでしょうか。これが日本で当たり前のことになった背景は、高温多湿気候はもちろんですが、やたらに食品をやり取りする社会習慣があると思います。他の国は知りませんが、スウェーデンでは、旅行してもお土産を買う習慣はないようですし、そもそもお土産にするような、いわゆる「名物」も売ってないように思います。日本では文字通り全国津々浦々で地元産物の商品化に血道をあげていますが、スウェーデン人は商売っ気がないのか、産品にバラエティーがないのか、覚えがありません。食品の老舗や有名ブランドというのも聞いたことがないし、デパートの食品売り場もないし、宅急便もないし、こうしてみるとちょっとさびしくなるほど「食」に関わる産業が希薄ですね。もちろん日本は突出して、食にこだわり、過熱過剰消費しているのだと思いますが。
そうそう、スウェーデン人へのお土産については、文明堂とか長崎フクサ屋とか、高級カステラは避けたほうがよいと思います。これをもらったスウェーデン人は、美しい包装紙を開け、きれいなボール紙の化粧箱を開けると、二本の細い化粧箱がでてきて、そのうちの一つを開けると厳重なビニールの真空パックが現れ、しかし中身はまた紙の箱に包まれていて見えず、はさみを探してきてビニールを開封し、光沢紙の紙箱を開けるとビニールびきの和紙に包まれたカステラが「DO NOT EAT」と共に姿を現すわけです。そしてカステラはKintaさんのおっしゃるようにソッケルカーカに類似していますが、これはスウェーデンでは、最も芸のない日常食べ飽きているお菓子ですから(多分彼らは、べたべたしてよく膨らんでないと評価するのでは)、そのソッケルカーカを究極の心遣いで過剰包装する日本人の意図は、彼らには全く理解不能でも不思議ありません。話題の提供にはなると思いますが、何かおいしくて喜んでもらえるものを、という気心が通じないことはかなり確証的です。類似品が存在しないものは、それなりの過剰包装でも、そういうものかと思ってもらえるのではないかな。私の経験では、最中(特につぶあん)が好評でした。

投稿: Bluechild | 2008年1月24日 (木) 21時50分

Bluechildさま

やっぱりあの小袋には反応しますか。最初は冗談で言ってるのかと思いましたけど、皆が本気で聞いてくるのが日本人には興味深いですよね。

DO NOT EATだけだからまぎらわしいのかな。違う表記に変えるのも手かもしれないですね。ユニバーサルデザインの心が必要かもしれない。

スウェーデンって安全思想みたいのがある国じゃないですか。あういう類のものが仮にスウェーデンにあったとしたら、違う製品になっているんじゃないかなーって思いました。でっかくドクロマークが書いてあったりとか、色が食べられそうな毒々しい色だったりとか、これは脱酸素剤でこういう役目があって食べられないと数ヶ国語で書いてあったりとか・・・・、選択肢はいろいろあると思いますが、違う姿になっていたのだろうと思うのです。僕らが日本で見る脱酸素剤って、砂糖とか塩と似たようなもので、意外に食べられそうな包装ですよね。

なるほど。ソッケルカーカってこちらではありきたりで、それほど喜ばれるものじゃないんですね。知らなかったです。それと何でもコーヒーに浸して食べるの、あれにはまだなじめなくて。今回も太白芋の菓子やせんべいを浸して食べそうになっていました。

あと、日本のお菓子の過剰包装さを痛感しますね。食べ終わってみると、テーブルの上がゴミだらけになっていたりして。こっちのお菓子の包装はやっぱり質素ですよね。

投稿: kinta | 2008年1月25日 (金) 07時34分

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