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パーソナルナンバー/Personnummer

 12月10日はノーベル賞の授賞式がストックホルムで行われていて、テレビをつけると晩餐会の模様を生中継していました。おもしろいなあと思ったのは、晩餐会のアトラクションで行われた「長くつしたのピッピ」のストーリーをアレンジしたバレエ(ミュージカル?)でした。晩餐会はストックホルム市役所で行われるのですが、階段の踊り場を使ってコミカルな味付けの舞台を披露していました。詳しくはYoshiさんのブログをご参考に(→リンク)。
 さて、スウェーデンで住民登録するためには地方税務署に行って、パーソナルナンバーというのをもらわなければいけないことは以前に書きました(→リンク)。この国民総背番号制というのは、1947年にスウェーデンが世界に先駆けて始めたものなのだそうです。地方税務署でパーソナルナンバーをもらった後に、銀行や郵便局でIDカードの発行を申請するわけなのですが、このIDカードやパーソナルナンバー(スウェーデン語ではpersonnummer)は色々なところで求められる機会があります。
 個人を特定するためのパーソナルナンバーは10桁で構成されています。初めの6桁は生年月日(YYMMDD)、そしてそのあとにハイフン(-)、そのあとに4桁あります。この4桁の意味を職場の人に聞いたことがあったのですけれど、初めの2桁(全体の7・8桁目)は出生県で、次の1桁が性別(男性奇数、女性偶数)、最後の1桁が0から9までの固有の数字だとのことです。なので、この10桁を見ると生年月日、出生県、性別が一目でわかるのだとか。
 このパーソナルナンバーがあるおかけで、スウェーデンではサラリーマンに限らず、自営業者でも所得の補足率が100%に近いのだそうです。日本でいうところの、トーゴサンピン(10,5,3,1)とかクロヨン(9,6,4)とかいうのはスウェーデンには存在しないのでしょうね。この番号は銀行口座にも関連付けられているので、公平な課税にはすごく役に立っているのです。また、スウェーデン国内のどこに引っ越しても、パーソナルナンバーで以前の住所地や税の納付状況もわかるのだそうです。データベースの統合がされているのでしょう。また、パーソナルナンバーは行政機関だけでなく、民間の企業にも顧客番号のような形で利用されています。銀行、保険会社、電話会社などの申し込みにはパーソナルナンバーが必要になってきます。おそらく日本で、このような利用方法をするとプライバシーの問題が起こるのじゃないかなあと思うのですが、スウェーデンの人たちは特に問題にしていないのですよね。人権意識が高い国民性のなのに、そこが不思議なんですけど。僕は個人的には、ちょっと怖いなーと思うのですよ、かなりの個人情報が統合されているはずでしょうから。
 他の国から来た移民の人たちからも賛否両論ですね。便利でいいという人もいれば、僕のようにちょっと危なくないのかなーと思う人もいて。でも、第二次大戦後まもなくこのパーソナルナンバー制度ができたのは非常に先見的であったのでしょうし、それ以降コンピューターの発展に伴って色々な方面で利用されているのも、非常にスウェーデン的なことなんだろうなあと感じますね。

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