« 白い山(冬編)/Vitberget in winter | トップページ | キルナへ/To Kiruna »

音楽学校/Musikskolan

 シェレフテオで音楽が盛んなことは、折に触れ紹介してきました。しかし、なぜこれほどまでにシェレフテオで音楽が盛んなのか、ずっと疑問に思っています。以前に折りたたみギター会社のThe DrownersのLeifさんにお会いしたときも、シェレフテオでは音楽が盛んな理由について尋ねてみたのです。彼曰く、シェレフテオには音楽の長い伝統があるし、シェレフテオ出身のミュージシャンがメジャーになったことで、プロを目指す人達がメジャーになった彼らを間近で見る機会に恵まれたり、彼らのサポートでツアーに参加するなど音楽業界と接する機会が多くなったことも原因のひとつじゃないかなと言っていました。
 もう1つ、最近感じたことがありました。それは、ムシークスコーラン(音楽学校)です。クリスマス前に僕の通うVUXの終業式がありました。終業式といっても日本のように先生方がスピーチするというのではなく、音楽学校の生徒たちが歌や楽器の演奏を披露するというスウェーデン的(シェレフテオ的?)なものです。小学生、中学生くらいの音楽学校の生徒が歌・ピアノの演奏を披露したのですが、時々ミスすることもあり実に微笑ましい発表会といった感じです。
 実は、音楽学校といっても本当の「学校」があるわけではなく、シェレフテオ市が運営する音楽教室のようなイメージです。スウェーデンには約290の基礎自治体があるのですが、実に280の自治体でこの音楽学校を運営しています。どんな感じかといいますと、シェレフテオの場合には約50人の音楽の先生を抱えており、小中学校や高校に先生方が出向いたり、ある場所に生徒が集まって歌や楽器、ダンスの練習をするというものです。小学校3年生(9歳)から希望する児童が放課後などに、音楽教師の指導を受けられます(有料ですが非常に安い金額です)。スウェーデンの子供たちの習い事で音楽が人気なのは、音楽学校があるせいなのでしょう。生徒たちに人気なのはギター、ピアノ、フルート、バイオリンなどの楽器、そして歌うことだそうです。
 シェレフテオの音楽学校の特色は、スウェーデンの中でも最も歴史が長い学校の1つで、実に45年の歴史があるのだそうです。また、2001年にはスウェーデン国内のベスト音楽学校に選ばれたというほどですので、長い歴史とレベルの高さが伺えます。そして、シェレフテオの音楽の層が厚いことがわかるのが、音楽学校の生徒数が2,000人で、スウェーデン国内でも10本指に入るほど規模が大きいのだそうです。シェレフテオの音楽学校だけで3つのストリングオーケストラ、3つのウィンドオーケストラ、2つのギターアンサンブル、4つの合唱団、2つの民族音楽団があるのだそうです(→活動写真)。
 やはり、この音楽学校がシェレフテオの音楽を支えているのじゃないかなあと感じますね。

|

« 白い山(冬編)/Vitberget in winter | トップページ | キルナへ/To Kiruna »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 白い山(冬編)/Vitberget in winter | トップページ | キルナへ/To Kiruna »