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2007年12月

音楽学校/Musikskolan

 シェレフテオで音楽が盛んなことは、折に触れ紹介してきました。しかし、なぜこれほどまでにシェレフテオで音楽が盛んなのか、ずっと疑問に思っています。以前に折りたたみギター会社のThe DrownersのLeifさんにお会いしたときも、シェレフテオでは音楽が盛んな理由について尋ねてみたのです。彼曰く、シェレフテオには音楽の長い伝統があるし、シェレフテオ出身のミュージシャンがメジャーになったことで、プロを目指す人達がメジャーになった彼らを間近で見る機会に恵まれたり、彼らのサポートでツアーに参加するなど音楽業界と接する機会が多くなったことも原因のひとつじゃないかなと言っていました。
 もう1つ、最近感じたことがありました。それは、ムシークスコーラン(音楽学校)です。クリスマス前に僕の通うVUXの終業式がありました。終業式といっても日本のように先生方がスピーチするというのではなく、音楽学校の生徒たちが歌や楽器の演奏を披露するというスウェーデン的(シェレフテオ的?)なものです。小学生、中学生くらいの音楽学校の生徒が歌・ピアノの演奏を披露したのですが、時々ミスすることもあり実に微笑ましい発表会といった感じです。
 実は、音楽学校といっても本当の「学校」があるわけではなく、シェレフテオ市が運営する音楽教室のようなイメージです。スウェーデンには約290の基礎自治体があるのですが、実に280の自治体でこの音楽学校を運営しています。どんな感じかといいますと、シェレフテオの場合には約50人の音楽の先生を抱えており、小中学校や高校に先生方が出向いたり、ある場所に生徒が集まって歌や楽器、ダンスの練習をするというものです。小学校3年生(9歳)から希望する児童が放課後などに、音楽教師の指導を受けられます(有料ですが非常に安い金額です)。スウェーデンの子供たちの習い事で音楽が人気なのは、音楽学校があるせいなのでしょう。生徒たちに人気なのはギター、ピアノ、フルート、バイオリンなどの楽器、そして歌うことだそうです。
 シェレフテオの音楽学校の特色は、スウェーデンの中でも最も歴史が長い学校の1つで、実に45年の歴史があるのだそうです。また、2001年にはスウェーデン国内のベスト音楽学校に選ばれたというほどですので、長い歴史とレベルの高さが伺えます。そして、シェレフテオの音楽の層が厚いことがわかるのが、音楽学校の生徒数が2,000人で、スウェーデン国内でも10本指に入るほど規模が大きいのだそうです。シェレフテオの音楽学校だけで3つのストリングオーケストラ、3つのウィンドオーケストラ、2つのギターアンサンブル、4つの合唱団、2つの民族音楽団があるのだそうです(→活動写真)。
 やはり、この音楽学校がシェレフテオの音楽を支えているのじゃないかなあと感じますね。

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白い山(冬編)/Vitberget in winter

 シェレフテオの市街地を見渡すVitberget(白い山)という低い山があることは以前に書きました(→参照)。ここは市街地から至近距離にあるにもかかわらず、夏はキャンプ場、冬にはスキー場となるシェレフテオのレジャーの人気スポットです。しかし、今年の冬は雪が少ないため、今日現在ではスキー場は閉鎖されています。ここ2週間ほど、気温が夜でもプラスになることが多く、今までに降った雪が解けてしまったのです。例年ならこの時期には40~50センチの積雪があってもおかしくない時期だそうなのですが、今年は昨年に引き続き暖冬のようですね。シェレフテオの人達は大人も子供も雪が好きなようで、話をする人々が口をそろえて「雪が少なくて残念だ」と言います。
 春にも夏にも登ったこの山に、冬になって初めて登ってみました。山頂近くでも積雪は10センチくらいしかないでしょうか。ところどころに茶色い地面が見えています。山頂付近のレストハウスも休業中。北極圏が近い街とは思えない景色です。この日も気温は3度前後。風が吹くと寒く感じますが、風が当たらないところではさほど寒くありません。
 この写真は午後12時50分、もう少しで地平線に日が沈みます。日が暮れないうちにと、急いで市街地に戻り商店街に買い物に行くと、クリスマス後の冬物バーゲンが始まっていて、クリスマスに静まり返っていた街中に人出が戻っていました。
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合葬墓/Minneslund

 今日はスウェーデンのお墓の話を少し。日本でも少子高齢化が進み、お墓の承継者がいなくなってしまったり、管理が大変になったりするのが現実問題としてあるかと思いますが、スウェーデンは早くから少子高齢化が進んでいたため、ミンネスルンド(追憶の杜)という合葬式のお墓が一般的になっています。実はシェレフテオにも、秩父市の聖地公園のような雰囲気の場所があり、火葬場と墓地が一緒に設置されて公園のようになっています。この墓地の一角に、スウェーデン式の合葬墓(ミンネスルンド)があります。実際にそこに行ってみると、ミンネスルンドと書かれた石の看板がなければ見過ごしてしまいそうな、とてもシンプルなものです。というのも、スウェーデン式の合葬墓は、僕ら日本人が想像するような合葬墓とは若干違うのです。
 時期が冬なので雪に覆われてわかりにくいですが、墓石も何もなく、花壇のように円形に植物が植えてあるだけです。円の内側がお墓の部分です。脇には花を飾る台、ロウソクを灯す台が設置されているだけです。また、このお墓のシステムというのも独自で、火葬した骨を花壇のようになっている部分に穴を掘って散骨するのですが、散骨の日時も、散骨した位置も親族には教えてもらえず、墓地の管理職員が行うのだそうです。また、個人が特定されるものを置くのは禁止されているようで、このスウェーデン式合葬墓の特徴は「匿名性」だといわれています。死者との物的な接点というのがなくなってしまい、この墓地に埋葬されているというのはわかっても、名前が彫られているわけでも、遺骨があるわけでもなく、記憶の中にのみ留められるといった感じでしょう。それで、墓という言葉でなく、「追憶の杜」というネーミングなのでしょうかね。おそらく、日本人だと遺骨を大切に思う意識が強いと思うので、他の人と一緒にどこかわからないところに撒かれてしまうことには、少し抵抗がある人もいるでしょう。スウェーデンでは、承継者不足などの問題からだけでなく、平等意識や社会連帯意識が強いため、あえてミンネスルンドを選ぶ人も多いのだとか。
 スウェーデンでは1955年頃から議論され、1957年の埋葬法改正で匿名性の共同墓地が認められました。 そして1980年代からこのようなミンネスルンドが一般的になったそうです。今では埋葬総数の4分の1、火葬の場合には約4割もの人がミンネスルンドを選ぶのだとか。
 ミンネスルンドに見られるスウェーデン人の平等・社会連帯意識、色々な方が指摘しているのですが、これが高度に発達した公的社会福祉の根底を支えるものだといってよいのでしょう。やはり、日本ではお墓についても家族という単位が基本ですからね。これも伝統的な家族観の違いか・・・。でも、家族観の違いはあっても、お墓の承継者不足が現実問題として深刻になるでしょうから、合葬墓が日本でも増えるのは間違いないでしょうね。ここでも日本はスウェーデンと同じような道をたどるのか・・・。
 こちらに、 追手門学院大学社会学部教授の穂積京子さんのHPがあります。ミンネスルンドやスウェーデンの福祉のことが書かれており大変参考になります。ご興味のある方は是非ご参考に。(→リンク
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サンタクロース(その2)/Santa claus vol.2

 昨日もスウェーデンのサンタクロースは「ユールトムテン」(→省略して「トムテン」)と呼ばれることを書き込みました。以前にも一度、スウェーデンのサンタクロースの話を書いたのですが(→参照)、その続編を少し書いてみます。
 サンタクロースの起源は4世紀頃のセント・ニコラウス伝説だといわれているようです(→ウィキペディア)。しかし、サンタクロースがプレゼントを持ってくるという話が広まったのは1800年代だそうで、それほど古い話ではないのですね。一般的なサンタのイメージは「赤い服と白い髭で太ったおじさん」というものでしょうが、スウェーデンのサンタ(ユールトムテン)は微妙に違います。お店で売っているクリスマスカードを見ても、赤い帽子と白い髭は一緒なのですが、服は赤というよりもっと地味な色が多かったり、身長は低いです。これを見たときは意外だったのですけれど、スウェーデンではユールトムテンと呼ばれているように、北欧の森の妖精「トムテ」と「サンタクロース」が一体となって考えられるようになったそうです。
 本来のトムテは農家を守るのが仕事なのです。しかし、ときには意地悪もするという妖精です。そのため、クリスマスの時期には玄関先にトムテの大好物であるミルク粥を出しておくのが習慣なのだそうです。しかもスプーンは金属ではなくて木製がいいのだそうです。翌朝になって、ミルク粥に手をつけた跡を見ると、人々は農場を守られていると感じ安心するのだとか。このトムテはキリスト教伝播以前から人々が信じていた神話です。そのため、サンタクロースがクリスマスにプレゼントを届けるという話がスウェーデンに入ってきたときに、スウェーデン人達は "打ち負かせないなら、戦略的に仲間になれ"とばかりに、スウェーデン土着の古い伝統(トムテ)に名前を付け直して(ユールトムテン)、それを教会に合体させていったと考えられています(→リンク)。その妥協にも似た現実的かつ合理的な考え方、日本と近いものがある気がしませんか?というわけで、スウェーデンのサンタ(ユールトムテン)は赤い帽子で白い髭で、小柄で農作業に適した地味な服を着ているのでしょうね。ここのページの下の方に、トムテの絵があります(→リンク)。
 それともう1つ。クリスマスのデコレーションでワラでできた山羊の人形があるのですが(→リンク)、ユールトムテンがプレゼントを届けるという話以前には、山羊がプレゼントを届けるという話が信じられていたようです。それが、いつの間にかユールトムテンが届けるという方向に変わったみたいですね。
 スウェーデンにはキリスト教以前の信仰と、キリスト教の文化が混在していて、よくわからないのですよね。キリスト教以前の、自然に対する信仰というのが意外に強いのかなーと感じます。それが日本の「八百万の神」とか、宮崎アニメが描く世界に似たものがあるのかなーと感じることがあります。

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クリスマス・イブ/Christmas Eve

 スウェーデンではクリスマスイブに家族が集まり、家族で一緒に過ごすのが一般的です。ちょうど日本のお正月とそっくりですね。ある家庭のクリスマスパーティに招待され、スウェーデン的なクリスマスイブの過ごし方を体験してきました。
 そのお宅にお邪魔したのが午後2時過ぎ。既に20人ほどの親戚の方が集まって賑やかな雰囲気でした。リビングルームには本物のトウヒの木を使ったクリスマスツリーが飾られていました。窓辺にはハート型や人型のジンジャークッキー、オレンジに丁子という香辛料を刺したデコレーションなどが飾られ、ダイニングテーブルは赤いテーブルクロスで飾られていました。そして、2時半頃からコーヒーとホームメイドのお菓子でフィーカを。そして午後3時になると、みんなが揃ってテレビの部屋へ。スウェーデンのクリスマスの伝統であるディズニーのアニメを見ます。ドナルドダックやミッキーマウスなどの、たくさんのディズニーアニメが5分~10分ずつに短く編集されて、全部で1時間の番組になっています。(→動画を見る
 その後、クリスマスディナーが始まります。やはりここでもユールボード(→参照)。ハムやミートボール、サーモンのマリネなどの手作りの料理、僕らが持参した手作りの巻き寿司もテーブルに並べていただきました。総勢22人のパーティが始まりました。ユールムスト(→参照)やユールウル(→参照)を飲みながら、歓談しながらの食事です。子供たちはさっさと食事を済ませ、玄関の辺りをウロウロしています。トムテン(サンタクロース)が来るのを心待ちにしているのです。しかし、待てども待てどもトムテンはやって来ません。何度も窓から外を覗いては、「トムテン忙しいのかなぁ」と漏らしています。食事が終わって、待ちくたびれた頃、家の外にカンテラを持った人影が・・・。いよいよトムテンの登場です。これが噂のスウェーデンでは本当に家にやって来るというサンタです。(→動画を見る
 玄関の扉を開けて、家の中に入ってくると、待ちに待った子供たちがトムテンを大歓迎・・・。トムテンは「ゴッドユール」(メリークリスマスの意)と言って、袋からプレゼントを取り出し子供たちに配っていきます。子供たちもプレゼントに大喜びで、すぐに箱を開けてみます。プレゼントを渡し終わると、トムテンは家を後にするのでした。その後に、階段下に置かれた山ほどのプレゼントを家族の人が配っていきます。子供だけでなく大人もプレゼントをもらいます。一人当たりにすると6、7個はもらっているのじゃないでしょうか。なにしろ、山ほどのプレゼントです。しばらくは、プレゼント開封タイムが続きます。(→動画を見る
 プレゼントを開け終わると、子供たちはさっさと別の部屋に移り、大人たちはコーヒータイムです。ここでも、クリスマスにだけ食べる手作りのお菓子を楽しみました。時刻は既に午後10時。そろそろ、僕らもおいとますることにしました。スウェーデンの家庭的なホームパーティも味わえたし、トムテンにも会うことができ、スウェーデン的なクリスマスを満喫させていただきました。感謝、感謝。
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↓↓ スウェーデンのサンタ(トムテン)の動画をどうぞ ↓↓

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クリスマスビール/Julöl

 シェレフテオでは先週から気温も高く、雪もほとんど降らなかったため、雪に覆われた北欧のクリスマスといった雰囲気には残念ながらならなそうです。郊外まで少し車を走らせれば、それなりに雪はあるのですが、市街地では本当に雪が少ないです。去年もそうだったと職場の同僚が言っていましたが、地球温暖化も影響しているのでしょうか。
 さて、先日紹介したユールムストはクリスマスに人々が好んで飲むソフトドリンクですが、ビールもクリスマス用のものが売られています。その名も「ユール・ウル」、クリスマスビールの意味です。普段飲んでいるおなじみの銘柄からも、いつもとは違ったラベルの「クリスマス限定醸造ビール」が販売されていて、味の方も普段のビールと違います。色が少し黒っぽいコクのある味で、どちらかというと黒ビールとラガービールを混ぜたハーフアンドハーフのような味わいです。黒ビールなどの濃い目のビールが好きな方なら、間違いなく好む味でしょう。これが、スウェーデンのクリスマス料理であるユールボードに合う味なのでしょうね。
 それと、この時期の独特の飲み物の1つで、グロッグというのがあります。赤ワインのようなアルコールの入ったドリンクなのですけれども、それにナッツ類とレーズンを入れて、ジンジャークッキーなどと一緒に飲むのだそうですけれども、これはかなり独特な風味で、好き嫌いが分かれるところでしょう。香辛料がかなり強いのです。グロッグはイケアでもこの時期に売っているらしいので(→参考リンク)、ぜひお試しを。(内心はクリスマスビールの方がお薦めですが・・・)P1030683

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犬ぞり/Dog sled

 シェレフテオから内陸に約130キロのところにあるアルビッツヤール(Arvidsjaur)という街に行ってきました。シェレフテオの市街からアルビッツヤールの市街地までは130キロも離れていますが、境界を接するお隣の自治体なのです。シェレフテオから車で1時間半、ゆっくり走っても2時間はかからないでしょう。スウェーデンの人たちは冬のアイスバーンでも、スパイクタイヤで時速100キロ以上で突っ走りますので(笑)。90キロくらいで走っていても、軽々追い越されてしまいます。
 アルビッツヤールはさらに内陸のアリエプローグという街とともに、共同でHPや観光パンフを作るなどの観光PRを行っており、「ラップランドの真 ん中」というキャッチフレーズで宣伝をしています(→リンク)。夏の白夜の時期ももちろん素晴らしい場所ですが、冬にはスキーなどのウィンタースポーツ、スノーモービル、オーロラ観察、犬ぞりなどのほ か、様々なラップランドならではの冬の体験ができます。しかし、日本からの観光客はそれほど多くなく、キルナ周辺に比べると日本の旅行会社は未開拓のエリアでしょう。ここには空港もあり、ストックホルムからのアクセスも悪くないです。
 天気予報を見ると週末は晴れそうだったので、オーロラ観察と犬ぞりを体験したいと思って出かけました。しかし、ちょうど月が満月に近い明るい時期でもあり、オーロラの方は残念ながら見えませんでしたが、犬ぞり体験は予想以上にエキサイティングでした。
 インターネットで犬ぞりツアーを行っているNymånen(→リンク)というページを見つけ、電話をかけてみました。ミカエルさん、ビギッタさんというご夫婦でこの犬ぞりビジネスをやっているようです。ミカエルさんが電話に出て尋ねてみると、ここ数日気温が高く雪も少ないため、コースの状態はあまりよくないけど、問題ないでしょうとのことでした。アルビッツヤールの中心から北へ25キロほど離れた彼らの自宅(→地図)に行ってみると、そこにはシベリアンハスキーの犬舎が・・・。50頭近く犬がいるのだそうです。
 そして、犬ぞりツアーを体験させてもらうことに。トナカイの毛皮が敷かれた4人乗りのソリを12頭の犬が引っ張ります。ツアーのコースは2種類あり、短い方で13キロ(約1時間)、長い方は25キロ(1時間50分)ほどだそうです。ただし、値段の方は大差ないので、長いコースにすることに。僕らがソリに乗り込むと、犬が一斉にこちらを向いて、歓迎のあいさつなのか、準備万端の合図なのかほえ始めました。そして、ソリの最後尾に立って指示をするミカエルさんの合図で出発。
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 走り始めると、ソリの体感速度は予想以上でした。おそらく下り坂では時速30キロ以上は出ているのでしょう。10時半過ぎには太陽が地平線からわずかに顔を出し、朝日に向かって犬ぞりは走ります。犬が疲れると途中で小休止、犬たちは喉が渇くのか、コース脇の雪に顔を突っ込んで、雪を食べます。鉄道の線路を越えるときには、ソリがジャンプしてとてもスリリングです。気温は-5度ほどとそれほど低くはないのですが、前からの風で顔はだいぶ寒く感じます(防寒対策は十分に!)。おまけに、犬が蹴った雪の小さな塊が顔にぶつかってきます。針葉樹の中をひたすら走り、ときおり凍った湖が見えます。20キロ以上の行程の犬ぞりツアーで、車では進入できないラップランドの冬の景色を楽しむことができました。最高のエコツアーですね。ビギッタさんは、日本人観光客はほとんど来ないと言ってましたが、かなり面白いですよ~。オーロラ観察と一緒にぜひお試しください。
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↓↓オンボードカメラでお楽しみください。(見れない方は→動画1動画2動画3

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シェレフテオ・アイコー/Skellefteå AIK

 スウェーデンで最も人気のスポーツといえばアイスホッケーです。スポーツ用品の店に行っても、広いスペースを割いてアイスホッケー用品や様々なグッズが売られています。シェレフテオにもシェレフテオAIK(アイコー)という地元のクラブチームがあり、現在は1部リーグで活躍しています(→リンク)。といっても、今シーズンは故障者続出で、12チーム中8位と低迷しているため、地元の人たちも危機感を感じているようです。
 昨晩、リニューアルしたホッケースタジアム(Skellefteå Kraft Arena)でホームゲームがあったので、初めて試合を観戦してきました。当然地元チームの応援なので、AIKの黄色と黒のエンブレムがプリントされたTシャツを身にまとい、いざスタジアムへ。相手チームはModoという昨シーズンのチャンピオンチームなのだとか。早めにスタジアムに到着しましたが、駐車場はかなりの混雑でした。19時の試合開始近くになると、観客席はほぼ満員状態。入場者は6,500人と発表されていました。特にゴール後ろのAIKの応援席の盛り上がりはかなりのもので、立見席は早い時間帯からいっぱいになっていました。雰囲気的には、日本のプロ野球の外野の応援団席といった感じで、ゲーム中は立ちっぱなし、途中の休憩時間には座って休んでいます。僕らの席は、リンク前の最前列で、ライブでしか味わえない選手同士のぶつかる音や、氷を滑る音などが間近に聞こえます。
 ホームゲームだけあって、試合はAIKのペースで進んでいきました。途中まで2対0とリードを広げていましたが、同点に追いつかれてしまいました。そして終盤の第3ピリオドにAIKの選手が勝ち越しのゴールを決めると、どよめきのような歓声が上がり、スタジアムの盛り上がりは最高潮に。ゲームはそのままAIKが逃げ切り、勝利を飾りました。最初はルールもよく知らないので退屈するのじゃないかと心配していたのですが、全くそんな心配はなく、エキサイティングな試合を観戦できましたよ。もう一度観戦に行ってみたいなぁ。
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↓↓↓↓動画で臨場感を味わってみてください。↓↓↓↓

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エネルギー政策/Energy policy

 先日、シェレフテオ市役所の環境政策の担当の方と話す機会がありました。日本の自治体と違うなあと思うのは、スウェーデンでは自治体がエネルギー政策を担当していることです。スウェーデンは寒冷な気候なので、寒い冬に住民を凍えさせないよう地域暖房などのシステムを構築したり、発電などのエネルギー政策に積極的に市が関与しているのです。
 1992年にリオ・デジャネイロで開催された地球サミットでは、「アジェンダ21」という行動計画が採択され、その後スウェーデンの全自治体で地方版の「アジェンダ21」が策定されたのは有名な話なのですが、これ以外にも、自治体は独自の「エネルギー計画」を持っています。また、環境担当の職員以外でも、エネルギー問題に対する関心は高いのには驚きますね。フィーカの時にも、「日本にはどれくらい原子力発電所があるのか」とか、「どのような発電方法をとっているのか」などと尋ねられることがよくあります。このように、進んだ環境政策・エネルギー政策を持っているため、それを学ぶためにヨーロッパの各国からシェレフテオ市にも視察の依頼があると聞きました。
 また、スウェーデンは国を挙げて「脱化石燃料」を目指した取り組みを行っていることは以前にも書きました(→リンク)。暖房における燃料では、着実に「脱化石燃料」を実現しつつあるスウェーデンですが、問題は自動車などの運輸部門なのです。いかに石油以外の燃料で自動車を走らせるかというのがこれからの課題です。その中でも有力視されているバイオ燃料の研究では、実は、北部スウェーデンは世界でも先端的な地域です。自治体や国、大学、民間企業で構成されるバイオ・フューエル・リージョン(→リンク)というNPOがあり、バイオ燃料の共同研究や資金調達をしています。もちろん、シェレフテオ市もこの組織に参加しています。
 環境政策の担当の方に、シェレフテオの将来的なバイオ燃料活用の方向性を尋ねてみました。ここは森林が豊富な地域なので、木を活用したバイオ燃料研究が盛んですが、どんな技術が将来的に優勢となるのかが不透明なので、いくつかの燃料を平行して利用を進め、脱化石化を目指しているのだそうです。

1 木のセルロースを使ったバイオエタノール参照)→自動車燃料用
2 生ごみをメタン発酵させたバイオガス参照)→自動車燃料用
3 製紙工場から出る黒液(ブラックリカー)を利用して作るメタノール(参照)→自動車燃料用
4 製材所からのおがくずや、低質材から作るペレット参照)→暖房用

 したがって、公用車も低公害車が何台もあります。バイオガス車、エタノール車、ハイブリッドカー・・・。ガソリンの代わりにバイオ燃料で走るハイブリッドエンジンができればいいねという話で盛り上がりました。(すでに開発されているのかな?)

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ユールムスト/Julmust

 スーパーの飲み物コーナーに行くと、普段は見かけない飲み物が山積みされています。それは「ユールムスト」と呼ばれる、一見コーラに似た炭酸飲料です。「ユール」はクリスマスを意味し、「ムスト」はこの種の飲み物につけられた名前です。ラベルにはいかにもクリスマスの雰囲気のサンタクロースが印刷されています。
 このユールムストとやら、この前ユールボードを食べに行ったときに初めて味わったのですが、得体の知れない代物でした。そこで、帰ってから詳しく調べてみると、かなりスウェーデン的な飲み物のようです(→ウィキペディア)。このユールムストの味、言葉で表現するのが難しいのですが、コーラとドクターペッパーを混ぜたような味です。意外においしいです。うちの子供も抵抗なく飲んでいます。原料は何かと調べてみると、モルトやホップなどビールのような原料が使われているようです(もちろんノンアルコールですが)。もともとはビールの代替飲料として作られたようですね。面白いのは、そのレシピは開発元であるスウェーデンにあるRobert Roberts社の金庫に厳重に保管されており、完全なレシピはたった一人しか知らないという「門外不出の秘伝」なのだとか。
 また、ユールムストはガラス瓶に入っていれば長期保存も可能で、マニアな人は1年間寝かせて翌年のクリスマスに飲むのだとか。う~ん、通ですねぇ。
 スウェーデン人がユールムストをどれくらい好きかというと、クリスマスの時期にはコーラや他のジュース類の売り上げが半減し、ユールムストがドリンク類の売り上げの半分以上を占めるそうです(→グラフ)。多くのスウェーデン人にとっては、ユールムストはクリスマスに欠かせない味なのだそうです。コカコーラ社もこれを看過できないのか、2004年に自社のユールムストを発売したのですが、原液はRobert Roberts社から買っているのだそうで、ムストはこの会社の実質的な専売特許なのですね。4月のイースターの時期にもムストが飲まれるらしいのですが、クリスマスの時期だけで年間の4分の3を売り上げるのだというのですから、今が稼ぎ時です。ちなみにこのユールムスト、IKEAの食品コーナーで扱うこともあるそうですが、日本でも販売されているかどうかは不明です。なので、IKEAでこいつを見かけたら、迷わずゲットしてくださいね。
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鉱業/Mining industry

 北部スウェーデンの主力産業の一つに鉱業があります。ここシェレフテオにもBoliden社という大きな企業がありますが、スウェーデンでも鉱業はどちらかというと斜陽産業として考えられていたようで、鉱業に従事する専門家や技術者の育成には消極的だったようです。しかし、ご存知のように近年の中国をはじめとするアジア経済の拡大により、鉄などの需要が国際的に高まっていて、素材の価格も上昇傾向にあります。そこで、最近では北米などの外国企業が北部スウェーデンの鉄や銅、ニッケルなどに目をつけて、関連企業が参入しています。
 スウェーデンとフィンランドの国境に接するノルボッテン県のパヤラ(Pajala)という人口7千人足らずの小さな街(→リンク)でも、ボーリング調査により鉄鉱石の鉱脈が確認されていて、このあたりでは少し話題になっています。というのも、Northland Resourcesというカナダ系の企業(→リンク)がここで鉄鉱石の採掘を始めたいのですが、従事する人材が集まらないというのです。必要とする人材は1,800人。鉱業に従事する人材を育成してこなかったツケが回ってきたようです。鉄や銅があるとわかっていながら採掘が始められないのですから、もどかしいですよね。職場の同僚からは、日本に技術者はいないかと聞かれるも、そちらの業界にはまったく通じていないので紹介できないのが残念です。
 昔と違って鉱業も機械化が高度に進んでいるので、採掘用の重機を扱うメーカーの参入も見込まれています。1,800人もの人が7,000人の街に転入してくるとなれば、それ以外のビジネスチャンスも見込まれるでしょうし、地元のコミューンとしても対策が必要となってくるのでしょうね。鉱業関係の技術者の方、応募してみてはいかがですか?

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聖ルシア祭/Lucia

 今日、12月13日は「聖ルシア祭」でした。ルシア祭はもっともスウェーデンらしいといわれる行事の一つで、僕がスウェーデンで一番見てみたいと思っていた行事の一つです。「聖ルシア」と聞いてもピンとこないのですが、「サンタルチア」と書いた方がわかりやすいでしょう。ルシアとは、皆さんご存知のイタリア生まれの「サンタルチア」の曲、あれと関連があるのです。詳しくはこちらを(→ウィキペディア
 旧暦では12月13日は冬至とされていて、1年で最も夜の長い日であると同時に日が長くなる始める日でもあるということでお祝いの意味があるのだとか。きっと夏至祭に対応する冬至のお祭りなんだろうという気がしています。もともとはキリスト教から来た宗教的な行事でしたが、現在のルシア祭は純粋な意味でのキリスト教の行事ではないようです。スウェーデン(北欧?)にあった民間信仰と結びついて、キリスト教的な行事のように見えてそうではないようです。やはり北欧には太陽に対する信仰心が昔からあったようで、キリスト教に対する信仰心よりも、太陽に対する信仰心の方が人々の心の中に深く刻み込まれているのではないかという気さえしてきます。
 うんちくはともかく、今夜7時から行われた教会でのルシア祭のイベントに参加する機会がありました。職場の人達からは、時間前に着いていないと満席で座れないよといわれていたので、18時45分頃には教会に到着しました。初めは地元の若者のオーケストラの演奏から始まりました。「諸人こぞりて」などクリスマスらしい曲が数曲演奏された後、いよいよルシアの行事が始まりました。
 白い衣装を着てロウソクを持った7人の少女たち(おそらく中学生か高校生くらいでしょう)が、サンタルチアを歌いながら一列で入場してきました。この娘たちは聖歌隊の出身なのか、本当に歌声がきれいで、コーラスが絶妙なのです入場のときのサンタルチアを聴く)。そして、正面の舞台の上に並びます。地元紙の投票でルシア(光の聖人)に選ばれた一人の少女の頭のロウソクに火が灯されます。その後、彼女たちがクリスマスキャロルを何曲もコーラスで歌います。教会のドームに反響して、心が洗われるような歌声です。彼女たち、本当に歌が上手でした。(Norra Västerbotten紙の記事へ
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シェレフテオでのルシア祭の撮りたてホヤホヤの動画を用意しました。美しいコーラスをお聞きください。※下の動画が見れない方はこちらをクリックしてみてください。(→動画1)(→動画2)、それでも見れない方(→音声1)(→音声2

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移民のためのスウェーデン語/SFI

 実は先日、スウェーデン語クラスで進級試験のようなものがあったのです。僕の通うスウェーデン語クラスというのは、「SFI(移民のためのスウェーデン語教室)」というもので、スウェーデンのほとんどの自治体の成人教育施設(VUX)で同じようなコースが行われています。そのカリキュラムはどこの自治体も似たようなものだと思うのですが、シェレフテオのSFIでは年間の標準学習時間が525時間と決まっていて、到達度別にA~Dまでクラス分がされています。標準的には、1年かけてこのSFIを修了するカリキュラムのようです。僕は今まで「C」というレベルで勉強してきたのですが、先週あったテストは「Cプローブ」と呼ばれる「D」レベルへの進級テストでした。
 ペーパーテストは単元ごとや、たまには抜き打ちのテストがあります。ライティングの練習として、手紙もよく書かされます。しかし、先週やったのは「会話テスト」でした。この内容は2種類あり、1つ目は生徒2人でペアになり、試験官の先生から提示される話題について話し合うというものです。今回のお題は、「もし宝くじで50,000クローナ(約100万円)当たったらどうやって使うか二人で話し合いなさい」というものでした。二人で一緒に使ってもいいし、山分けしてもいいですよと初めの説明で言われます。僕のパートナーはエチオピア出身のクラスメートだったので、二人でそのお金で旅行にいけるねなどという話をして、アフリカには行ったことないからそのお金で行ったみたいなだとか、日本に旅行するのにも十分のお金だけど日本はホテルとか物価が高いよ~、アフリカなら何ヶ月も滞在できるね、などととりとめのない話をしながら、5分ほどの時間が終わりました。
 その後は、1人ずつのテストです。先生から写真が提示され、この写真について説明しなさいというものです。3枚の中から1枚の写真が選択できるのですが、僕の場合には説明のしやすそうな、リビングルームで二人の女性が歓談している写真を選びました。授業のときに先生が「ファンタジエーラ」が大事だと強調するのですが、要するに、写真を見て想像して話を膨らまして述べなさいということなのです。写真から受けるインスピレーションで、この人たちがどんな関係なのだとか、どんな内容の話をしているのかを想像して答えなければならないのです。もちろん正解はありません。そんなことを思い出しながら、話を膨らませながら、言葉につまりながらも、2人の試験官に必死で説明をします。3分くらいだったでしょうか。意外に長く感じます。試験官の先生も無表情で聞いています。
 このテストが終わったときは「ダメかな~」と思ったのですが、ラッキーなことに合格通知をもらってしまいました。ということで、今週からSFIの「Dレベル」へと進級することができたのです。と言ってもまだまだ、言いたいことも十分に言えないのですよね。そうですねぇ、日本の英語の教科書のレベルでいうと、中学3年生くらいの内容でしょうかね。スウェーデン語修行の道のりは険しい・・・。このSFIが終わると、だいたいはスウェーデンでの就職活動を本格的に始めるのです。SFIを修了するということは、移民として必要最小限のスウェーデン語を身につけたという証明になるのでしょう。こうなったら、日本に帰る前にSFI修了して帰りたいなあーと思う今日この頃。

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折りたたみギター/Foldable guitar

 今日は、シェレフテオにあるユニークなギターメーカーを見学する機会がありました。実はこのベンチャー企業、「折りたたみギター」を製造するおそらく世界で唯一の会社です。本社はシェレフテオの起業支援センターにあり、まだ設立して間もない小さな会社です。この折りたたみギターのメカニズムは、ヨーロッパと日本で特許を取得しているというスグレモノ。この技術が生まれた経緯というのもユニークで、スカンジナビア航空のパイロットでギタリストでもあったFredrik Johanssonという人が、飛行機の手荷物として持ち込めるギターをどうしても欲しく、自らの手づくりでプロトタイプを製作し、実用化に至ったというユーザーサイドからの発想でした。
 シェレフテオでの起業支援の仕組みについては以前も書き込んだ(→リンク)ところです。実際にこの起業支援センターを訪れるとかなり立派なものでした。日本では「スタートアップオフィス」などと呼ばれる類のものでしょう。この中に十数社のベンチャー企業が入っています。産学官の行政側の役目として、企業育成のために運営されているものです。
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 いよいよ、この会社の入り口のベルを鳴らしてみると、CEOのLeif Rehnstromさんが出迎えてくれました。この会社の名前は「DeVillain Guitar Company(→リンク)」といい、実はこの方、現役のミュージシャンです。そのバンドは「The Drowners(→リンク)」といい、かなり有名なバンドのようで、日本でもCDが発売されています。彼はギタリストとしての音楽活動の傍ら、音楽関係のビジネスを手がけているのです。会社と言ってもまだ小さなもので、工場の中ではギター職人がたった一人でギターを組み立てていました。
 CEO自ら、このギターの仕組みなどを説明してくれました。折りたたみにかかる時間はほんの十数秒。専用のバックパックに収納でき、持ち運びも楽々。折りたたみだからといって音質が悪いわけではなく、不思議なことに通常のギターと遜色ないのだとか。折りたたんでもチューニングは狂うことはほとんどなく、広げてすぐに弾ける状態なのだそうです。ただし、供給体制がまだ十分ではなく、1本ずつ手作りのため1日1本、年間でも200本程度が今のところは限界のようです。マホガニーとカエデでできたパーツで本体を組み立て、弦を巻き取るアルミ製のシリンダーの部品などを取り付けていきます。このシリンダー部分と折れ曲がる蝶番のところがこのギターの肝なのですが、この2つの部品のコストがかなり高額なのだそうです。このギターのお値段は、送料と収納用バックパックを含め3,370USドルで、インターネットでの注文もできます。ちょっと高く感じますが、手作りのギターとしては平均的な価格のようで、今までに返品されたものは1つもなく、出荷前にはプロのギタリストであるCEOが自らテストをするそうで、品質に対しての自信の程が伺えました。この技術を使った「折りたたみベース」も開発中なのだとか。飛行機の手荷物で持ち込めるのはもちろん、東京の地下鉄の中でもきっと便利でしょうと話していました。
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パーソナルナンバー/Personnummer

 12月10日はノーベル賞の授賞式がストックホルムで行われていて、テレビをつけると晩餐会の模様を生中継していました。おもしろいなあと思ったのは、晩餐会のアトラクションで行われた「長くつしたのピッピ」のストーリーをアレンジしたバレエ(ミュージカル?)でした。晩餐会はストックホルム市役所で行われるのですが、階段の踊り場を使ってコミカルな味付けの舞台を披露していました。詳しくはYoshiさんのブログをご参考に(→リンク)。
 さて、スウェーデンで住民登録するためには地方税務署に行って、パーソナルナンバーというのをもらわなければいけないことは以前に書きました(→リンク)。この国民総背番号制というのは、1947年にスウェーデンが世界に先駆けて始めたものなのだそうです。地方税務署でパーソナルナンバーをもらった後に、銀行や郵便局でIDカードの発行を申請するわけなのですが、このIDカードやパーソナルナンバー(スウェーデン語ではpersonnummer)は色々なところで求められる機会があります。
 個人を特定するためのパーソナルナンバーは10桁で構成されています。初めの6桁は生年月日(YYMMDD)、そしてそのあとにハイフン(-)、そのあとに4桁あります。この4桁の意味を職場の人に聞いたことがあったのですけれど、初めの2桁(全体の7・8桁目)は出生県で、次の1桁が性別(男性奇数、女性偶数)、最後の1桁が0から9までの固有の数字だとのことです。なので、この10桁を見ると生年月日、出生県、性別が一目でわかるのだとか。
 このパーソナルナンバーがあるおかけで、スウェーデンではサラリーマンに限らず、自営業者でも所得の補足率が100%に近いのだそうです。日本でいうところの、トーゴサンピン(10,5,3,1)とかクロヨン(9,6,4)とかいうのはスウェーデンには存在しないのでしょうね。この番号は銀行口座にも関連付けられているので、公平な課税にはすごく役に立っているのです。また、スウェーデン国内のどこに引っ越しても、パーソナルナンバーで以前の住所地や税の納付状況もわかるのだそうです。データベースの統合がされているのでしょう。また、パーソナルナンバーは行政機関だけでなく、民間の企業にも顧客番号のような形で利用されています。銀行、保険会社、電話会社などの申し込みにはパーソナルナンバーが必要になってきます。おそらく日本で、このような利用方法をするとプライバシーの問題が起こるのじゃないかなあと思うのですが、スウェーデンの人たちは特に問題にしていないのですよね。人権意識が高い国民性のなのに、そこが不思議なんですけど。僕は個人的には、ちょっと怖いなーと思うのですよ、かなりの個人情報が統合されているはずでしょうから。
 他の国から来た移民の人たちからも賛否両論ですね。便利でいいという人もいれば、僕のようにちょっと危なくないのかなーと思う人もいて。でも、第二次大戦後まもなくこのパーソナルナンバー制度ができたのは非常に先見的であったのでしょうし、それ以降コンピューターの発展に伴って色々な方面で利用されているのも、非常にスウェーデン的なことなんだろうなあと感じますね。

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ユールボード/Julbord

 クリスマスの時期に食べるバイキング形式の食事、ユールボード。スウェーデン語で「ユール」はクリスマス、「ボード」はテーブルの意味です。先日の新聞にシェレフテオ市内のレストランやホテルで行われているユールボードの一覧が載っていました。職場の同僚にお薦めの場所を聞いて行ってきました。ノルダノにあるノルダノゴーデンというレストランです。このレストランは地元の人にもかなりの人気で、予約なしでは入れないことも多いです。今日のユールボードも事前に予約をしてから行きました。13時の予約を入れて、レストランに着いたのは13時5分ほど前。既に太陽が地平線ギリギリの低いところから、レストランを照らしていました。
 レストランに入ると、クリスマスらしく赤いテーブルクロスやクリスマスツリーなど、クリスマス一色です。ユールボードが初体験だということを告げると、お店の人が丁寧に説明をしてくれました。はじめは色々な種類のシル(ニシンの酢漬け)や、ゆで卵を半分に割った上にキャビアなどがのっかっている前菜から始めます。次は、スモークサーモンやグリルしたサーモンなどの魚、たくさんの種類のハムやサラミなどの肉類が並んでいます。メインの温かい料理は、おなじみのミートボールやヤンソン氏の誘惑、ゆでたじゃがいもなどの料理です。そして食後のコーヒーとデザート。デザートにはチーズケーキやチョコレートのケーキ、アップルパイ、そしてミルク粥が並んでいます。テーブルの上に用意されたクリスマス限定ラベルの付いたドリンク類も雰囲気を盛り上げます。
 味の方はというと、とても美味でした。こちらに来てから食べたスウェーデン料理では、屈指の味と量でしたね。値段も1人6,000円近くするのですが、飲み物やデザート全て込みですし、それほど高い気はしませんね。何より、このレストランの雰囲気もすごくいいのですよ。地元の人に人気の理由もわかる気がします。めったにない機会なので、少しずつほとんどの料理を試してみました。初のユールボード、完全に食べ過ぎで満腹だぁ。
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クリスマス・マーケット/Christmas market

 今日の気温は-4度。ノルダノでクリスマス・マーケットが開かれるというので、地元の人に薦められ出かけてみました。いつもはひっそりとしているノルダノも、今日はかなりの人出で混み合っていました。広場には出店がたくさん出ていて、ハンドクラフトや手作りパン、クリスマスオーナメントなどを買い求める人でごったがえしていました。どれも北欧らしくて、おみやげに買って帰りたいものばかりです。
 このマーケットは昼の12時から始まって16時までなのですが、昼の12時にはかなり日が傾いているのですぐに薄暗くなってしまいました。しかし、ブルーモーメントから暗さを増して闇に包まれるまでの時間のマーケットも電球に照らされて風情があるものです。また、サンタクロースが乗ったソリを馬が引くアトラクションもあり、子供たちには大人気でした。クリスマスらしく、とてもいいイベントでしたよ。
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スパルク/Kicksled

 雪が積もった日に良く見かける「スパルク(Spark)」というソリのような乗り物、英語ではキックスレッド(→ウィキペディア)と言うようです。この乗り物、この辺りでは冬には自転車替わりに使われるようです。そういえば、駐輪場にも自転車に混ざってこのソリが駐ソリ?してありました。
 実際に乗ってみるチャンスは残念ながらまだないのですが、乗っている人を観察する限りこんな具合です。まず、平坦路や上り坂では片足を片方のブレードに乗せ、キックボードのように雪面を蹴って前に進みます。下り坂では両足をブレードに乗せ、滑り降りるといった感じでしょうか。このソリの雪に接する部分は金属でできていて長さが意外に長く、2メートル近くあるんじゃないのでしょうか。前面には椅子がついていて、子供を乗せたり、買い物した荷物を載せたりするようです。街中の公道も普通に走っています。年配の人が乗っているのをよく見かけますが、意外に便利そうですよ。
 ウィキぺディアを見ると、このスパルクの最も古い記録は1870年頃の北部スウェーデンの新聞だそうです。当時は木製のブレードであったため重かったそうですが、その後フィンランドで金属製で軽くしなやかなスパルクが開発され、スウェーデンやノルウェーのも急速に広まっていったのだとか。スパルクが使われていてるのも、北欧の国々が中心のようでが、カナダやロシアなどでも使われているようです。このスパルクを使ったレースもあり、100キロの距離を平均時速30キロで走るのだとか。かなりハードな競技なんでしょうね。レース仕様のほか、色々なスパルクを製造するフィンランドの会社もサイトを見つけました(→リンク)。
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教会村(冬編)/Church town in winter

 ここ数日、雨が降ることが多く、また気温も0度以上になることが多かったため、降り積もった雪もすっかり解けてしまいました。クリスマスまでにはまた雪が積もるのでしょうが、昨年もこの時期ほとんど雪がなかったそうですし、ちょっと心配ですね。雪がないと北欧のクリスマスって雰囲気は盛り上がらないですものね。
 さて、以前にも紹介した「ボンスタン」と呼ばれるシェレフテオの教会村(→リンク)。夏至祭のイベントのここの広場で行われました(→リンク)。夏至祭のときの賑わいというのは例外で、普段はひっそりとした雰囲気の教会村ですが、冬の教会村もやはり他の季節にも増して、寒々しく独特な雰囲気が漂っています。教会村の中心あたりのちょっとした広場には、クリスマスツリーが用意されていましたが、やはりここのツリーも地味そうです。なにもデコレーションがありませんでした。(写真は数日前のものです)
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クリスマス準備/Preparing for Christmas

 アパートの前に止まった車の屋根に、クリスマスツリーにすると思われるトウヒの木が積んでありました。この辺りは木が豊富なので、本物の木でツリーを作る家庭も多いとか。お父さん方が森の中に採りにいくのだそうです。送電線の下の木などは切ってもいいルールがあるようで、職場の同僚の一人は、毎年、送電線の下にあるツリーに適当な大きさの木を探してくるのだそうです。
 スーパーの食料品コーナーでも、クリスマスらしい食材が並び始めました。スウェーデンのクリスマスには「ユールボード」という、日本流でいうとバイキング形式の料理が並ぶそうです。特に伝統的なのは、ハムなんだそうです。そういわれてみると、肉コーナーでは量り売りのハムを買い求める人も多い気がします。ハム以外では、「ヤンソン氏の誘惑」というじゃがいも、アンチョビなどをポテトグラタンのように焼いた料理もクリスマスに良く食べられるようです。
 スウェーデン(欧米全般に言えることなのかもしれませんが)では、クリスマスの時期は外に出ている家族が実家に戻り、家族でクリスマスを過ごすそうなので、ちょうど日本のお正月と同じような雰囲気なのでしょう。このユールボードは日本のおせち料理といった感じなのだと思います。クリスマスイブには、このユールボードをお腹いっぱい食べた後、午後3時からは家族全員がテレビの前に集まり、ディズニーのアニメ(ドナルドダックなど)を見るのが伝統的なのだそうです。このディズニーのアニメを見るという習慣、1960年代頃にテレビが一般家庭に普及し始めた頃からの伝統なんだそうです。当時はチャンネルが1つしかなく、そのチャンネルでディズニーを放送していたため、それ以来今でも続いているのだとか。日本で言うと・・・・大晦日の紅白歌合戦か、お正月のかくし芸大会と言ったところでしょうか。このイブにディズニーアニメを見るという習慣、スウェーデンしかないのかと思いますが、面白い習慣ですね。それよりも、その裏番組では何が放送されているのか、とても気になります。格闘技とか時代劇とかではないのでしょうけど・・・。
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午後2時半の夜景/Night view at 2:30 PM

 今日の気温は-2度くらいでした。手袋や帽子を身につけなくても、それほど寒く感じないのです。-2度と聞くと寒いように聞こえますが、不思議と暖かいのです。なんでだろう・・・。やはり地元の人が言っていたように、湿度が低いから温度計で見るほどには寒くないといっていたのがこれなのだろうか。
 今日の日の出は9時12分、日の入は13時39分でした。もちろん、出勤時は真っ暗で、お昼ご飯を食べて少しすると日が暮れてきます。午後3時頃ののフィーカの時間には既にどっぷり日が暮れていて、もう終業時間かと勘違いするほどです。今日の14時半頃にいつもの橋を通りかかりましたが、既に夜景のようでした。川面に市役所の照明が写り込んでいて、とても14時半には思えませんね。川面の半分くらいは既に凍っています。
 冬至まであと2週間程度ですので、さらに朝晩40分ずつ日が縮みます。冬至の頃は10時から13時位までが日照時間ということになるのでしょうね。たった3時間の日照時間とは・・・。地元の人からは、日に当たらないと健康に良くないので、お昼休みに散歩をしたりして太陽光を浴びるようにとアドバイスされています。生活の知恵なのでしょう。

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ジンジャーブレッドハウス/Pepparkakshus

 最近のフィーカの時間のお茶菓子は決まって「ジンジャークッキー」です。スウェーデンでは冬の定番のお菓子なのだとか。そんな折、クリスマスのこの時期に作るという「ジンジャーブレッドハウス」を近くのICAというスーパーマーケットで見つけたので、早速買って試してみることにしました。このジンジャーブレッドハウスとは、ジンジャークッキーを使って作る、いわゆる「お菓子の家」なのです。「使える生姜」というサイトによると(→リンク)、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」と関連があり、イギリスからドイツに伝えられたのだとか。スウェーデンだけの伝統ではないのでしょうね。しかし、やっぱりあのお菓子の家が起源だったのか・・・。
 本来ならクッキーから手作りというのが理想のなのでしょうけれども、そこまでの技術はないので、とりあえず買ってきたキットで作ってみることにします。先週、シェレフテオに到着した娘と一緒にトライすることにしました。
 まずはパッケージを開けてみると、中に入っていたのは家のパーツとなるクッキーのみでした。家作りに必要なものが一式入っているのかと思いきや、接着剤やデコレーションに使う材料は自分で用意しなくてはならないようです。難解なスウェーデン語の説明で苦労しましたが、それにめげずに接着剤づくりから始めました。粉砂糖と卵の白身を混ぜ、本当ならレモン汁を数滴入れるらしいのですが、レモンがないので水道水を数滴・・・。なんとか接着できそうな糊に出来上がりました。この砂糖で作った接着剤、固まるまでに意外と時間がかかります。家の骨組みと屋根部分などの接着は、かなりの時間を手で押さえていないとすぐにずり落ちてしまいます。やっとのことで固まった家に煙突をつけ、多少のデコレーションをすることに。とりあえずは、パッケージの真似をして、屋根にマーブルチョコレートを貼り付けてみました。そのあとに雪の雰囲気を出すために、粉砂糖をふりかけて終了。あまり上手にはできませんでしたが、それらしきものは完成しました。このANNASというクッキーのメーカのサイトには、応用編の写真も載っていました(→リンク)。お菓子の家を建てるのは意外と難しかったです。完成する頃には、手が砂糖まみれでベトベトでした。もう少しセンスと修行が必要だぁ。
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レヨンストルームス橋(冬編)/Lejonströmsbron in winter

 これまた夏の頃に一度紹介したことのある(→リンク)、スウェーデン国内で現存する最古の木橋であるレヨンストルームス橋の冬の様子を紹介します。
 この橋にまつわる話は以前の記事を参照していただくとして、シェレフテオのシンボル的存在であるこの橋は雪の中でもまた絵になります。シェレフテオ川越しに見える教区教会、ファールンレッドに塗装された欄干と白い雪のコントラスト・・・。昔、クリント・イーストウッドの「マディソン郡の橋」という映画がありましたが、映画の舞台にしてもよさそうな橋です。この写真、寒々そうに見えますが、気温は-2度くらいで全く寒くありません。少し歩くと汗ばむような温度ですね。秩父の朝方の冷え込みよりよっぽど過ごしやすいですよ。
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待降節/Advent

 昨日、12月2日からキリスト教の暦でキリストの降誕を待つ儀式である「待降節(アドベント)」が始まりました(→ウィキペディア)。昨日の日曜日は「第一アドベント」と呼ばれているようです。
 ウィキペディアにあるとおり、本来はこのアドベントの4週間の間には、4本のロウソクを用意して、日曜日ごとにロウソクに1本ずつ火を灯すロウソクを増やしていき、クリスマスになるころには4本の長さの違うロウソクになるというのが伝統的な行事だったようです(→リンク)。今では、窓辺にロウソクの形をした電灯をならべる家々が多く、僕の職場でも各部屋に山型のロウソク形電灯が配給されました(写真参照)。学校や役所などの公共施設の窓辺にもこの電灯は点灯されていて、一晩中、電気が灯されています。
 おそらく日本的感覚だと、電気代がもったいないじゃないかみたいな意識があると思うのですけれど、そこがスウェーデン人とちょっと違うみたいですね。冬の暗い時期は、人がいる部屋であろうといない部屋であろうと、電灯をつけておく家が多いのだとか。職場の人に聞いてもみましたが、その辺の節電意識は日本人に比べると高くない気がしますね。僕の場合、貧乏性なのかどうかわかりませんが、デンコちゃんのCMが頭に思い浮かんでしまって、いない部屋の電気は消してしまうのですよ。このアパートの家主が外を通りがかったときに、なんでそんなに部屋を暗くしてるのかと思ったそうです。ただ、いない部屋の電気を消していただけなんですけどね・・・。
 話がそれましたが、昨日は教会に行ってみましたが、かなり多くの人がミサに参加していました。この日は、一年のうちでも教会に行く人が最も多い日の1つなのだとか。雪の中の教会の窓辺にも、ろうそく型の電灯が灯っていました。
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ノルダノ(冬編)/Nordanå in winter

 ノルダノという地区のことについては、夏の頃に紹介しました(→リンク)。この地区はシェレフテオの中でもスウェーデン的な雰囲気が漂う地区なので、個人的にはお気に入りの場所です。久々にここに足を運んでみると、夏季にしか開店しないのかと思っていたファールンレッドの長屋風の建物が、11月中旬から12月中旬まで開店しているのを発見しました。カフェ、アンティークショップ、クラフトショップがあります。夏の日差しの緑の中のノルダノも良いですが、意外にも雪のノルダノの雰囲気も捨てがたいですね。しかし、さすがに人通りはまばらで、寂しさは否めませんが・・・。
 明日は待降節(アドベント)の第1週目です。街の商店街はさすがに賑やかになってきました。師走だなあという雰囲気です。スーパーの食料品コナーもクリスマス用の食材があふれています。明日は教会にでも行ってみようか・・・。
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