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通信簿/Report card

 フィンランドの高校で起こった銃乱射事件、悲惨な事故だったようですね。Fikaでも話題になっていました。Yoshiさんのブログには日本での報道より詳細なことが書かれています(→リンク)。これを読むと、本当に恐ろしい出来事だったのがよくわかります。
 フィンランドの教育というと、近年の国際的な学力調査で世界一のレベルだというのは有名で、教育関係者の間では特に知られているところでしょう。競争をしないというのが一番の特徴のようですが、スウェーデンでも同じような傾向があるようです。先日、シェレフテオの教育委員会の人と話をしていて興味深い話がありました。
 スウェーデンでは、義務教育は基本的に7歳から16歳までが通う基礎学校というのがコミューン(市)によって運営されています。1年生から9年生まであり、日本で言うと小中学校ですね。学校での通信簿というのは、14歳(日本でいう中学生)から始まるのだそうです。小学校には通信簿はないのです。そして、高校進学には受験というのがなく、基礎学校での通信簿の成績で入学が許可されるのだそうです。大学に行くのにも、原則として受験はなく、高校での成績で決まるのだそうです。ちょっとうらやましい気がしますね。なので、日本や韓国のような受験戦争や塾というのは存在しないようです。しかも、基礎学校では給食費はもちろん、学校で使う鉛筆1本に至るまで無料なのだそうです。ほかにも高校・大学の授業料が無料なのも有名な話ですが。大学に進学する生徒も、高校を卒業してから社会で何年か働いてから、大学に入るというパターンも多いため、大学生の平均年齢が20台後半というのも日本と違いますね。
 では、子どもたちは学校が終わってから何をしているのかというと、サッカーやホッケー、乗馬などのクラブに参加している子が多いのだとか。習い事をしている子は多いようですね。でも、塾がないというのは、子どもたちとっても、親にとってもうらやましいはずです。
 日本の少子化の話になると、子育てにお金がかかるという悩みが必ず出てきますよね。スウェーデンでは授業料無料に加え、教育ローンという制度が充実しており、大学生の生活費を公的に借りることができるのです(もちろん返済は必要です)。こちらの大学生は経済的にも独立していますから、親も懐も痛まないのでしょう。日本ですと、大学を卒業するまでは親が面倒を見るというのが一般的ですから、その辺の考え方が一番の違いでもありますね。

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コメント

こんにちは、Kintaさん。

高い税金の上に成り立っているとはいえ、公立の学校の授業料がタダというのは、なんだかスッゴイ羨ましいなあって思いますよー。

学費無料の国に生まれた私のBFは、私が数年前迄、何年もかかって大学の学費の奨学金返済をしていたのを話した時、『えー、日本の学校って、そんなにお金かかるのお???』とマジで驚いていました。

受験の話なんて『信じられないー!』を連発してました。
大学で専攻したい学科の科目以外も、平均して得点稼がなきゃ合格出来ないなんてヨーロッパ人には理解出来ないみたいでした。まあ、私も理解出来ませんが、日本のヤリ方は仕方ないのかなあ?

でも、日本や韓国、そしてアメリカ(一部かな?)の体制って妙だなーって思います。

私、つい最近まで塾講師の仕事をしていたんです。それで感じたことなのですが。
塾みたいな場所って、いったいいつから存在してたんでしょうね?
私は、ずーっと勉強が嫌い⇒塾に通った経験が無い!だったので、なんとなく通わされている子供達を毎日見ていたら、そんな漠然とした事も感じるようになりましたよ。

どうも、おじゃましました。

投稿: にゃんこねん | 2007年11月16日 (金) 17時48分

にゃんこねんさん

そうですよ。将来の返済が楽でないのも知っていながら、お金を借りて自分で勉強したいと思っていくのですから、スウェーデンの大学生は勉強する気がないと進学しないわけですよね。大学進学率を日本と比べると低いのもうなづけます。

ウィキペディアで見たら、学習塾が増えだしたのは昭和40年代って書いてありました。きっと高度経済成長が一段落して、自分の子どもたちにも教育を付けさせたいという時代だったのでしょう。塾がある国ってのも偏ってますね。アジアだと日本、韓国、中国、台湾、欧米だとイギリス、トルコ、アメリカなどのようです。

最近は学力の低下ってことばかり騒がれて、少し前の時代への揺り戻しがあるのかと思うのですけど、学校より塾の方が信頼できると思われてしまう世の中はちょっと悲しいですよね。学校にいる時間だけ真剣にやれば、進学するのに不自由しないような仕組みになればいいなあと思います。大学に入ってから反動で勉強しなくなってしまうのじゃないですかね(自分の経験も含めて・・・)。

では。

投稿: kinta | 2007年11月17日 (土) 01時47分

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