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プレスクール/Förskola

 スウェーデンの児童福祉はどうなっているのだろうかと興味があるところですが、0歳~5歳児が通うプレスクールを見る機会がありました。このプレスクールというのはもちろん英語訳なのですけれども、スウェーデン語で言うとFörskola(フォーシュコーラ)、日本語では「保育学校」などと訳されています。スウェーデンでは、数年前に「保育所」と「幼稚園」が一元化され教育省の管轄になり、現在のようなプレスクールという形態になったとのことです。このプレスクールは基本的には市による公営となっています。
 スウェーデンの教育システムは日本とは若干違って、小学校に入学するのは原則7歳です。その前に4~5歳児は、両親が働いているかどうかにかかわらず、週15時間の保育を無料で受けることができます。そして6歳児は小学校に併設されたクラスで、就学前学級を受けることができます。これらは義務教育ではないのであくまで任意なのですが、大多数の児童がこのような教育機会に参加しているとのことです。簡単にまとめると次のような感じです。

★0~3歳児 親の就労状況などにより入園が許可される。所得に応じた保育料。
★4~5歳児 週15時間までは無料(親の就労にかかわらず)、15時間を超過する分は有料。
★6歳児 基礎学校に併設された就学前学級(週15時間、無料)
★7歳児 基礎学校入学(義務教育なのでもちろん無料)

 一般的なスウェーデンのプレスクールはこんな感じです。1クラスは15人~20人程度で、1つのプレスクールには3クラスほどがあります。1クラスは3人の保育士、教員らが保育に当たります。クラスごとの児童の年齢構成は、異なる年齢の児童が1つのクラスにになるようにクラス編成をしているそうです。この辺は日本と違うところでしょうか。
 このプレスクールの一日はこんな感じです。まず8時から「朝食」。あれっと思う方もいるかもしれませんが、スウェーデンのプレスクールでは朝食も提供されるのだそうです。職場の人に聞いたところ、自宅で朝食を食べさせてもいいのだけれど、自宅では食べずにプレスクールに連れて行くよとのことでした。9時からは室内遊び、10時からは屋外遊びの時間で、雪が積もる冬でも屋外で遊ぶとのことです。そして11時からは給食の時間です。この日はクリスマスの時期ということもあり、この時期の伝統的な食事である「ミルクがゆ」が出されました。それにパン、ハム、トマトのスモールゴス(サンドイッチ)。最後には洋ナシやバナナのデザートでした。スウェーデン的だなあと感じたのは、子どもの嫌いなものが給食に出ても、一度味見をして嫌いならば決して子どもに無理強いをしないのだそうです。
 給食の後は、児童の年齢ごとに分かれて、アルファベットを習ったり、本を読んだり、歌を歌ったりするのだとか。この部分が4~5歳児向けの「幼稚園」的な教育部分なのでしょう。給食の後にはお昼寝の時間があるのだそうです。
 プレスクールを見て感じたのは、日本の幼稚園よりも保育所に近い感じで、家族的だなあということです。違う年齢の児童が同じクラスで保育を受けるというのもそうなのですが、1箇所の規模も児童50人と先生が十数人程の規模でアットホームな雰囲気でした。スウェーデンでは待機児童がないのかと思いきや、やはり入園を待たなければいけないケースもあるようです。特に場所的に住宅地に近いところなど人気の高いところでは、数ヶ月待つケースもあるようです。
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