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2007年11月

プレスクール/Förskola

 スウェーデンの児童福祉はどうなっているのだろうかと興味があるところですが、0歳~5歳児が通うプレスクールを見る機会がありました。このプレスクールというのはもちろん英語訳なのですけれども、スウェーデン語で言うとFörskola(フォーシュコーラ)、日本語では「保育学校」などと訳されています。スウェーデンでは、数年前に「保育所」と「幼稚園」が一元化され教育省の管轄になり、現在のようなプレスクールという形態になったとのことです。このプレスクールは基本的には市による公営となっています。
 スウェーデンの教育システムは日本とは若干違って、小学校に入学するのは原則7歳です。その前に4~5歳児は、両親が働いているかどうかにかかわらず、週15時間の保育を無料で受けることができます。そして6歳児は小学校に併設されたクラスで、就学前学級を受けることができます。これらは義務教育ではないのであくまで任意なのですが、大多数の児童がこのような教育機会に参加しているとのことです。簡単にまとめると次のような感じです。

★0~3歳児 親の就労状況などにより入園が許可される。所得に応じた保育料。
★4~5歳児 週15時間までは無料(親の就労にかかわらず)、15時間を超過する分は有料。
★6歳児 基礎学校に併設された就学前学級(週15時間、無料)
★7歳児 基礎学校入学(義務教育なのでもちろん無料)

 一般的なスウェーデンのプレスクールはこんな感じです。1クラスは15人~20人程度で、1つのプレスクールには3クラスほどがあります。1クラスは3人の保育士、教員らが保育に当たります。クラスごとの児童の年齢構成は、異なる年齢の児童が1つのクラスにになるようにクラス編成をしているそうです。この辺は日本と違うところでしょうか。
 このプレスクールの一日はこんな感じです。まず8時から「朝食」。あれっと思う方もいるかもしれませんが、スウェーデンのプレスクールでは朝食も提供されるのだそうです。職場の人に聞いたところ、自宅で朝食を食べさせてもいいのだけれど、自宅では食べずにプレスクールに連れて行くよとのことでした。9時からは室内遊び、10時からは屋外遊びの時間で、雪が積もる冬でも屋外で遊ぶとのことです。そして11時からは給食の時間です。この日はクリスマスの時期ということもあり、この時期の伝統的な食事である「ミルクがゆ」が出されました。それにパン、ハム、トマトのスモールゴス(サンドイッチ)。最後には洋ナシやバナナのデザートでした。スウェーデン的だなあと感じたのは、子どもの嫌いなものが給食に出ても、一度味見をして嫌いならば決して子どもに無理強いをしないのだそうです。
 給食の後は、児童の年齢ごとに分かれて、アルファベットを習ったり、本を読んだり、歌を歌ったりするのだとか。この部分が4~5歳児向けの「幼稚園」的な教育部分なのでしょう。給食の後にはお昼寝の時間があるのだそうです。
 プレスクールを見て感じたのは、日本の幼稚園よりも保育所に近い感じで、家族的だなあということです。違う年齢の児童が同じクラスで保育を受けるというのもそうなのですが、1箇所の規模も児童50人と先生が十数人程の規模でアットホームな雰囲気でした。スウェーデンでは待機児童がないのかと思いきや、やはり入園を待たなければいけないケースもあるようです。特に場所的に住宅地に近いところなど人気の高いところでは、数ヶ月待つケースもあるようです。
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クネッケ/Knäckebröd

 スウェーデンの食事での主食といえば、「じゃがいも」と「パン」が一般的です。パンについては、スーパーに行っても種類は豊富で美味しいものも数多いです。パンの中でも北欧流といえば、この「クネッケ・ブルード」でしょうか(→ウィキペディア)。このスウェーデンの伝統的な固いパンである「クネッケ」は、一見クラッカーのように見えるのですが、その食べ方は普通のパンと同じように主食として食べるのですよね。例えばバターを塗ってそのままバリバリと食べたり、チーズや他の食材をのせてオープンサンドイッチにして食べたりもします。ウィキペディアによれば、その歴史も千年以上と古く、バイキング時代にも保存食として用いられていたのだとか。きっと、北欧の生活に深く根付いた食品なのでしょう。
 クネッケの形は、丸い大きなものから、扇形でパッケージされているもの、四角いもの等のバリエーションがあります。例えば下の写真のようなパッケージ、スウェーデンらしくて購買欲をそそられます(→リンク)。このクネッケ、味としてはヘルシーなライ麦の味でまずくはないのですが、個人的には普通のパンのほうが好きですね。ただし、うちの子供はこれの手のパリパリしたものが好きで、お菓子のような食感がよいのかこのパンを好んで食べるのですが。スウェーデン人には、このクネッケは根強い人気があるような気がします。食事時に辺りのテーブルを覗き込んでみると、クネッケを食べている人を多く見かけますね。
 日本では一部の輸入食材店以外ではなかなか手に入らないようです。もし試してみたい方は、ここ(→リンク)では通販で買えるようです。参考に、オープンサンドのレシピもこちらにありました(→リンク)。

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ベステルボッテンチーズ/Västerbotten cheese

 シェレフテオの名物でまだ紹介していなかった物がありました。それは「Wと王冠」マークでおなじみの「ヴェステルボッテンチーズ」です(→リンク)(→ウィキペディア)。このチーズはスウェーデン国内でもかなり有名で、ストックホルムのアーランダ空港のスウェーデン土産コーナーにもトナカイジャーキーなどに混じって販売されています。
 シェレフテオ市内のBurträsk(ビュートレスク)というところにチーズ工場があり、ここは観光的にも名所です(→リンク)。ここではチーズの製造過程が見学でき、試食もできます。もちろん、このチーズはスーパーマーケットでも売られています。スウェーデンのスーパーではチーズ売り場のスペースはかなり広く、種類も多彩なのですが、シェレフテオでは地元ということもあってかチーズ売り場の中でもいい位置にスペースを取って売られていますね。しかし、このチーズは生産量が限られているようで、外国にはあまり輸出されていないとか。スウェーデンでしか味わえないのかもしれませんね。貴重ですよ。
 このヴェステルボッテンチーズ、お味の方はというとお世辞ではなく美味しいです。このチーズは固くて、僕らがイメージする雪印のチーズなどとはちょっと違います。風味と味が濃厚なので好き嫌いがあるかもしれまんが、一度このチーズを食べてしまうと、他のチーズでは物足りなくなります。塩気があるので、このまま食べるのはつらいですが、料理につかうとかサンドイッチにして食べるのが一般的なのでしょうか。上のリンクの英語版のウィキペディアに書いてありますが、スウェーデン人の一部ではこのチーズは「キング・オブ・チーズ」とされているとか。家でも朝食はいつも、パンにスモークしたハム、そしてヴェステルボッテンチーズが定番です。スモークしたハムとヴェステルボッテンチーズのコンビネーションが最高なんですよ。ぜひ皆さんにも味わってほしいですね。

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ニート/NEET

 今日は雪でした。シェレフテオの中央広場を通りがかると、クリスマスマーケットのイベントが行われていました。そこに職場の同僚がスタッフと勤務していたので、「天気が悪くて大変だねえ」というと、「雪が降って最高の天気だよ」と切り替えされてしまいました。ですよね、これくらいの雪ではここの人は動揺しませんものね。日本だったら、客足が遠のきそうですけど。クリスマスには雪は付き物だから、雰囲気を盛り上げるためにもいいのかもしれませんね。このマーケットの雰囲気、秩父神社の境内でお正月飾りの店が出る風景、あれを彷彿させるものした。
 さて、今日は若者の職業観の話を少し。日本ではニートと呼ばれる若者たち、スウェーデンでも同じような傾向があることが職場の人と話をしていてわかりました。ただし、スウェーデンではニートという言葉は使わず、ungdomsarbetslöshet(若者の失業)というのだそうです。「ニートって知ってる?」とスウェーデン人に聞いたら、「何それ?」と言われてしまいました。世界共通語じゃないのですね。どうやらニート(NEET)という言葉はイギリスで生まれ(→リンク)、日本以外にも中国や韓国にもその傾向はあるようですが、ニートという言葉の定義自体は国によって若干違っているのかもしれません(→リンク)。
 シェレフテオの若者の失業率というのも16%程度あるそうで、かなり高い失業率です。彼らがなぜ職につかないのかというと、少し働いて収入を得ては旅行にでかけたりというのが良い例で、自由な人生を楽しみたいスウェーデンの若者の典型なのでしょうか。それと、雇用のミスマッチというのもあるようです。スウェーデンで若者たちに人気の職業というと、マスコミ関係とか、芸術関係のようです。若者の理系離れはスウェーデンでもある傾向のようで、技術的な職業には職はあっても若者が希望しない傾向があるようです。企業側でも、せっかく雇用して人材育成をしようと思っても長続きしないので、それならスウェーデン以外でも労働意欲のある人材を雇用したいと思っているようです。前にも書いた団塊世代の大量退職の問題、若者の理系離れ・数学嫌いの傾向、若者の勤労意欲の低下というのは日本もスウェーデンも似たような問題を抱えているなあと思いました。
 シェレフテオ(ヴェステルボッテン)では、小学校~高校で、職業意識を高めるようなプログラムも授業の一環に組み込まれているのだとか。高校生くらいになると、このようなプログラムの延長で実際に起業に至るケースもあると聞きました。ちょっと興味あるのですよね。どんなプログラムが学校で行われているのか。機会があったら見てみたいですね。

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広場のツリー/Christmas tree in the square

 今日の仕事帰り、いつものようにシェレフテオ中央広場を歩いていると、ついにクリスマスツリーが点灯されていました。スウェーデンのクリスマスツリーは意外に地味だとは聞いていましたが、本当にシンプルなツリーです。色も白熱灯のような電球だけですし、チカチカと点滅するわけでもありません。市街地の通りのあちこちでも、クリスマスのイルミネーションが準備されています。また後日、報告しますね。
 シェレフテオの風景を撮った写真が少しずつ増えてきたので、写真を加工して絵葉書風の画像を作ってみました。デスクトップの壁紙(1024×768)に使えるようになっていますので、最近同じようなデスクトップで少し飽きてきた方、よろしかったら使ってみてください。

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シェレフテオの音楽/Music in Skellefteå

 昨日、職場に「My Home Town」と題したシェレフテオのプロモーションビデオがあるのを発見したので、早速それを見てみることにしました。このビデオ、10年近く前に製作された5分程度の短いものなのですが、企業誘致を目的に作られているのか、産業という観点からシェレフテオを紹介したものでした。内容はというと、既にここでも紹介したとおり、主力産業であるBolidenの鉱業、Martinsonsなどの木材産業、IT産業やAlimakの工業用エレベーター、キャンパスエリアにある2つの大学、中小企業が多く起業家精神が旺盛なことなどが紹介されています。そのほかに、「音楽」ということにも触れられているのです。
 たまたま今日、シェレフテオ出身の17歳の「Linn」という女性が、シェレフテオにあるインディーズレーベルからデビューしたという話をatpaleysさんのブログで見て(→リンク)、なぜこの街で音楽が盛んなのかなあという疑問を持ったのでした。高校の卒業式で生徒たちが楽器の演奏や歌を披露しているのを見たり、色々なイベントでの地元の若者の演奏を見たり、市民オーケストラのコンサートを聞いたり、シェレフテオの音楽イベントを見たりして市民レベルでも音楽が盛んなのは何度か感じてきたのですが、どういう理由があるのだろうか・・・と思うのです。僕の知る限り、シェレフテオには2つのインディーズレーベルがあります。1つは「A West Side Fabrication(→リンク)」、もう1つは「B&B Records(→リンク)」です。音楽学校があったり、市民レベルでの音楽活動が盛んだからなのだろうか・・・。機会があったら調べてみたいですね。
 もう1つ感じたことがありました。先日、シェレフテオにあるCMやドキュメンタリー番組を作成する会社の人と話をしていたときに、彼らの作成するコンテンツは、基本は英語で作成するのだと言うのです。その会社も社員3人という本当に小さな会社なのです。彼が言うには、スウェーデンの国内マーケットは限られているし、外国のテレビ局にプロモーションするためにも、基本は英語なんだと。それを買ったテレビ局がその公用語での字幕をつけるのだそうです。お気づきのとおり、それと同様で、スウェーデンのミュージシャンもほとんどが英語で歌っているのですよね。やはり、初めから外国のマーケットを視野に入れているのですよね。この北の小さな街シェレフテオでも、そのようなスタンスで産業が動いているというのがスウェーデンらしいなあと感じる今日この頃です。

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ブロードバンド/Broad band

 なんと、このブログもこの記事で200本目を迎えることになりました。最初に書き始めたころはいつまで続くのかなーと思っていたのですが、コメントをもらったりするとさらに話も広がって、ここまで続いてるのかなあと思っています。初めは自分のメモ程度でいいと思って始め、手帳の一部をネタ帳にして少しずつこなしてはいるのですが、まだ書き残していることもたくさんあるので、mixi疲れにならない程度に、ぼちぼち書いていきたいなぁ思ってるところです。こちらに来てから半年ちょとしか経っていませんが、初めのころの記事をみると懐かしさを覚えたりするし、今ではこっちがある意味「ネタ帳」になり始めていますね。
 さて、今日はブロードバンド事情の話を少し。スウェーデンというとIT国家みたいなイメージがありますが、ブロードバンド事情に関しては日本のほうが進んでいるのかなあと感じます。日本で進みつつある光ファイバー化ですが、スウェーデンでブロードバンドといえば、今でもADSLが主流です。実際にこのアパートからも2メガという低速ADLSで接続しているのですが、まず値段が安くないのです。2メガのADSLでさえ、定額で毎月5000円以上かかります。もっと高速の契約もあるのですが、速度に応じて値段も上がってしまうので、値段と用途を考えるとこれで十分かなあと思って2メガを選びました。ストックホルムのホテルでインターネットにつないだこともあるのですが、速度は速くないのですよ。聞くところによると、大都市でも光ファイバーの整備率はそれほど高くなく、このシェレフテオの方が光ファイバーの整備率に関しては高いのだそうです。スウェーデンではケーブルテレビが普及していて、ケーブルテレビ経由でのブロードバンド利用というケースも多いのかもしれせんが。
 なぜシェレフテオで光ファイバーの整備率が高いのかというと、シェレフテオ・クラフト社という市が出資する電力会社が積極的に光ファイバーの敷設を行っているのだそうです。実際に契約しているかどうかは別として、8割以上の家庭が光ファイバーに接続できる環境にあるのだとか。
 携帯電話の第3世代(3G)の話も以前に書きましたが、日本に比べたら3Gの普及率もまだまだ低いようです。日本人はiモードなど携帯電話でのインターネット普及率は世界一だそうですが、スウェーデンではあまり普及していません(→リンク)。まだそのような基盤が整っていないのでしょう。携帯メールに関しても、日本の携帯メールはPCで使うのと同じようなアドレスになっていますが、こちらではSMSというショートメールが主流のようです。日本の携帯メールが優れているのはプッシュ型(受信するとサーバーに読みに行かなくても電話機に届く)だということでしょうか。日本でやっているワンセグ放送もスウェーデンでも始まっているようですが、それがみられるような高機能の電話機を買おうとすると、かなりの値段です。携帯電話の流通システムも日本とは違うのでしょうが・・・。
 携帯電話の普及率(→リンク)やインターネット利用率(→リンク)はスウェーデンは高いですが、光ファイバーにしろ携帯電話のサービスにしろ、日本のブロードバンド環境の方が恵まれていると感じます。iモードサービスもヨーロッパのいくつかの国では始めているようですが、必ずしも普及率は高くないようです。したがって、みんなが携帯電話に向かって何かやっているという日本でよく見る光景、それをスウェーデンで見ることはありません。ヨーロッパではこれからもっと普及するのか、日本だけの独特な環境なのか面白いところでもあります。

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川凍る/Frozen river

 日没後のブルーモーメントの話を書いたのですけれども、実は朝にも空がきれいな色をしています。この写真は、VUXに向かう途中の橋の上から撮った写真なのですけれども、朝8時20分くらいに、朝焼けのような色をした空を見ることができます。このときは、日が昇り始めるころで、辺りは水色の空と朝日のオレンジ色がとてもきれいです。ふと川面を見てみると、流れがゆるい川の中央部分が凍り始めていました。まだ薄い氷なのですが、そのうちに川面全体が凍りつくのでしょう。ときたま、流氷のように氷のかけらが、上流から流れてくるのが見えます。
 ブルーモーメントの空の青さを撮れないのがもどかしいところなのですが、あるホームページで空の色が変わる過程の写真があるのを発見しました。それはシェレフテオよりもさらに北のヨックモックという北極圏の町にあるライブカメラの映像です。このページでは、10分毎の静止画ですがライブで空の様子を見ることができます。日本時間の朝ならオーロラが見えるかもしれません。過去の画像もアーカイブされていて、これを見ると空に雲がない日なら、かなりの確率でオーロラが見えるのがわかります。この冬は是非ヨックモックに行って本格的なオーロラを見てみようかなあと思いました。

★オーロラライブ画像(静止画)→リンク
  画像をクリックすると拡大画像になります。
★2007年11月17日のヨックモックの空→リンク
  空の色の変化(ブルーモーメント)の様子がよくわかります。
  おまけにオーロラも・・・。部屋のカーテンが写りこんでいるのが残念ですが。
★2007年6月8日(白夜の頃)のヨックモックの空→リンク
  夜も光が空に残っているのがわかります。

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ツリー出現/Tree!

 最近、アパートのポストにやたらと広告が入っているのですが、ほとんどはクリスマスプレゼント用のおもちゃとかアクセサリー、クリスマス用品のチラシです。クリスマス商戦も熱を帯びてきました。
 今日、シェレフテオ中央広場を歩いていたら、クリスマスツリーにすると思われる木が出現していました。もちろん本物のトウヒの木です。まだデコレーションはされていませんが、いよいよクリスマスツリーの準備が始まるのですね。
 また、お店のショーウィンドーも少しずつクリスマスモードになっています。一番面白いのが、照明屋さんのウィンドーですね。ロウソク形の照明はAdventljusstake(→ウィキペディア)と呼ばれ、アドベントと呼ばれるクリスマスの4週間前ころから、家の窓辺に飾られるのだそうです。アドベント(待降節)についてはそのうちに詳しく書きたいと思っています。それと、星型のランプ。これは、キリストが生まれたときに輝いたとされるベツレヘムの星なのでしょうが、この星型のランプもクリスマスの時期に窓辺に飾る家が多いとか。この照明たちはとてもいい雰囲気なので、日本に買って帰りたくなるのですが、やっぱり電圧の違いとかで使えないのでしょうかね。
 ともかく、 少しずつ街全体がクリスマスモードに近づいていますね。
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ブルーモーメント/Blue moment

 夏の頃にも書いたことがあるのですが、スウェーデンでは太陽が地平線に沈んでから、暗くなるまでの時間が長いと感じるのです。どうやらこのような空の状態を、ブルーモーメント(→ウィキペディア)というのだそうです。日本語で言うと、「黄昏」とか「薄明」にあたるようです。スウェーデンでは、太陽が地平線をなめるように浅い角度で沈んでいくため、空が夕焼けのようなオレンジがかった色から紫色に変わり、さらに青くなるのですが、それがゆっくりと長い時間をかけて進んでいくのです。雪が残るようになってからは、さらにその光が雪に反射して、より美しく感じられるようになりました。この空の色を写真に撮ろうと思うのですけれども、なかなか肉眼で見たのと同じ色を出すのが意外に難しいのです。カメラのせいなのか、腕が悪いのかわかりませんが・・・。
 また、スウェーデンの家の窓辺の照明は、どの家も個性的で暖かな雰囲気を醸し出しています。ブルーモーメントの空の青さと、この窓辺の明かりの絶妙なバランスが最高ですね。
 前にも書いたとおり、スウェーデン人の光に対する感覚は、日本人のそれとは若干違い、温かみのある白熱灯が多いです。どうもこれは、その土地の気候(日照)と大いに関連しているようで、太陽が高く上がる赤道に近付くほど、人々は青白い光を好む傾向があるようで、北欧ではそれとは逆の赤味を帯びた明かりを好むようですね。あとはよく言われる、黒い目、青い目の違いもあるのでしょう。青い目の人は明るい光に強くないと言いますもんね。このアパートも赤みを帯びた電灯の間接照明です。最初は照明が暗いなあと思ったのですが、慣れてしまうと意外に雰囲気があって、リラックスできる感じがします。
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ラジオ/Radio

 スウェーデンのラジオ局は日本と比べるとバラエティーに富んでいます。日本ではAMとFMがありますが、スウェーデンのラジオといえばFMです。おそらく地形の関係なんでしょうね。スウェーデンは平坦な地形ですから、FM波で十分なのでしょう。音質も良いです。FMラジオのチューニングダイヤルを回していくと、全国放送、ローカル放送などたくさんの局を聞くことができるのがわかります。
 その中でも充実しているのはSR(スウェーデン国営放送)です。インターネットからも色々な番組がライブ、アーカイブで聴けますので試してみてください。

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SRのホームページ→リンク
※サイトの一番上の「Webbradio」か各ページの「アンテナマーク」をクリックしてください。

P1(ニュースなどの真面目な番組が中心です。スウェーデン語学習者には良いです。)
P2(音楽チャンネル。クラシック、ジャズ、オペラなど大人向けの音楽が中心です。)
P3(バラエティーチャンネル。ポップス・ロックなどの音楽、ユーモア、カルチャーなどの若者向け内容です。)
P4(ローカルチャンネル。各地方のニュースなどローカルな内容です。ヴェステルボッテンのローカル番組はこちら→リンク
EKOT(国際ニュース中心)
Radiosporten(サッカー、アイスホッケーなどのスポーツニュース)

このほか、いろいろな言語でのニュースも提供されています。残念ながら日本語はないですが。英語版はあります(→英語版リンク)。

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体罰/Corporal punishment

 今日は久しぶりに晴れて、星が見える夜です。放射冷却の影響か、晴れると気温がぐっと下がり、今温度計を見たら-12度でした。さむい。今日の日の出は8時12分、日の入りは14時27分です。8時頃出勤するときにはまだ日が昇っていなくて、朝焼けのように、空は紫色がかっっています(写真参照)。お昼頃の太陽の写真と、お昼頃の影・・・。脚が長~く見えますね(写真参照)。これが一番高い時間帯の太陽ですから、想像がつきますよね。まだ冬至までは1ヶ月以上残っています。
 さて、今日もまた意識の違いの話を1つ。スウェーデン語クラスで先日、体罰の話題が出ました。日本では少なからず肯定派もいるようですが、スウェーデンでは学校ではもちろん、家庭内でも躾という理由でも、子供に体罰を加えることは法律で禁止されています。日本では学校での体罰は法律で禁じられていますが、自分の子供に対しては躾の範囲内は禁止されていないようです。自分が育てられた環境にも大いに関係しているのかもしれませんが、日本人の親が自分の子供を叩いたりするのを見て驚く外国人もいるらしいですもんね。でも、この躾の範囲内というのは非常に難しいですよね。一歩間違えると虐待ですから。
 例によって、色々な価値観をもった各国のクラスメートの話を聞いてみると、どちらかというと家庭内の躾の範囲内での体罰は肯定派が多いです。ウィキペディアの英語版のページには、ヨーロッパの体罰に関する法律の制定状況が地図で色分けしてあります(→リンク)。緑色の国は学校・家庭内ともに体罰が法律で禁止されている国、青色が学校内でのみ体罰が禁止されている国、赤はどちらも禁止されていない国です。北欧、中欧では家庭内の体罰も禁止されている国が多いです。
 スウェーデンの人たちは子供の人権という観点から、体罰の問題も捉えているのでしょうね。子供も大人と同じように一人の人間としての人格というのを大切にする国なのではないかと思います。何度かスウェーデン人の家庭にお邪魔しましたが、かなり小さな時期(2、3歳くらい)から自分の部屋を持って、その部屋の中にはベットが置かれ、夜も一人で寝ているという話を聞きました。スウェーデンの住宅事情の良さも手伝っているのでしょうが、小さい頃から一人の人間として自立するような教育が家庭内でもなされているのでしょう。
 話は変わりますが、日本語に翻訳されているスウェーデンの中学校の社会科の教科書の中に、ドロシー・ロー・ノルトという人が書いた「子ども」という詩が載っています。皇太子様が誕生日の記者会見で紹介したという詩です。なんかその詩がふと頭に浮かびました。(→リンク
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高齢者介護(その4)/Elderly care vol.4

 (前回からの続きです)

 スウェーデンではなぜ「公共バス」(公的介護)に乗るかというと、いくつかの理由が考えられるのですが、まずは高齢者だけの世帯が多く、物理的に子ども達が「自家用車」(家族介護)で送るというのが難しいのでしょう。それから、スウェーデン人は自立意識が高く、それは高齢者にも例外ではなく、子どもに面倒をかけたくないという自立意識が高いようです。
 もう1つは、社会が「公共バス」を用意して高齢者の面倒をみることで、家族が外で働くことができ収入を得ることができるという、経済的なメリットが大きいこともあります。その収入が増えることによって、市としても税収が増え、結果的に燃料費(財源)を捻出できるというサイクルも成り立つのです。おまけに「公共バス」の運転手という雇用まで新たに発生しますよね。
 日本の場合には、減りつつはあるものの、今でも同居という家族形態も残少なくないですし、成人した親子関係の依存もスウェーデンに比べたら強い気がしますね。これも親孝行とか、親への尊敬などの日本人が美徳とする価値観の上に成り立っているのでしょう。その辺が「公共バス」の発達がスウェーデンに比べて遅かった原因でしょうか。
 では、なぜスウェーデンで古くから「公共バス」を走らせ始めたかというのは、前に書いた「国民の家」という考え方なのです。子どもが「自家用車」で送っていく代わりに、行政が国民を皆、家族の一員として「公共バス」に乗せますから安心してくださいということなのでしょう。さらに辿っていって難しいのが、なぜ「国民の家」の理念を提案した社会民主党が政権に就いたということなのです。もちろん、国民が社会民主党の考え方を支持していたわけなのでしょうが、その思想の基礎になっていたのは「社会連帯」とか、「家族を超えた他人への信頼」のような意識がスウェーデンには根付いているからなのかなと感じているところです。一番の疑問は、その「社会連帯」、「家族を超えた他人への信頼」がどんな価値観から来ているのか、それを今探しているところなのです。宗教的なことから来ているのか、それとも違うのか。しかし、これはかなり奥が深い・・・・。

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高齢者介護(その3)/Elderly care vol.3

 これまでに家族観だとか介護観だとか、フォーマルだとかインフォーマルだとか、スウェーデンの高齢者福祉が発達してきた土壌のような部分を、少しずつ断片的なことを書いてきたつもりです。そこで、ここらで少し整理してみようかなあと思い、固い話だとつまらないので、少し例え話を書いてみることにしました。何に例えるかというのが難しいところなのですが、幸い僕のお世話になっている人たちが「公共バス」に詳しい人ばかりなので(笑)、敬意を表して「公共バス」に例えて書いてみようかと思い立ちました。といっても僕も福祉の専門家ではないので、大それたことは全く書くつもりはありませんが、本当に大雑把なことを書いてみることにします。わかりにくかったらすいません。
 そうですねえ、まず僕が今までに本などで読んだり、ここで感じた限りでは、スウェーデンの高齢者福祉は「純公営バス」のイメージかなあと思います。それはどんなバスかというと、ボディもエンジンも足回りもボルボ製で、運転手はスウェーデン人、燃料費のほとんどを公費で負担する公共バスなのかと。それと比較して、日本の介護保険導入後の高齢者福祉という「公共バス」はどんなイメージかというと、ボディはボルボ製、エンジンはメルセデス製、足回りはフォード製、運転手は日本人、燃料費の負担はというと半分は公費、もう半分は利用者組合が負担しているイメージなのかなぁと感じます。なぜボルボ製のボディかというのは、高齢者介護の理念とかサービス体系が北欧から輸入されたのだろうなあと思うのです。「在宅介護」の理念はスウェーデンの高齢者福祉の理念そのままですし、サービス体系も日本とよく似ていて、日本がそれを真似しているのだろうなあと感じるのです。メルセデス製のエンジンはというと、介護保険のモデルがドイツだったからなのですが、世界でも介護保険という制度を取り入れいている国は数える程しかなく、スウェーデンにはもちろんありません。それと、足回りのフォード製、これは市場メカニズムを利用しているというのが、アメリカの影響が大きいからです。これもスウェーデンでは、大都市では主流になりつつありつつも、まだ大部分は自治体が介護サービスを提供しているのです。
 これらのバスの運転手はというと、どちらも道を知り尽くしたプロの介護サービス提供者のわけなのですが、スウェーデンでもサービスの質は必ずしも高いというわけではないようで、逆に日本のサービス提供者の質の高さもなかなかのものだと指摘する声もあるようです。やはり、西武バス?の日本人運転手のサービスの質の高さなのでしょう。たまにはスウェーデン人の運転手が事故ちゃったりすることもあるようです。それから、バス運行にかかる燃料費(財源)の負担は、利用者からバス代を徴収するのはどちらも一緒なんですが、残りの燃料費はスウェーデンでは公費(市)で全額負担するのに対し、日本では利用者組合(保険)が半分、残りを公費(国・県・市)で負担しているわけです。
 この「公共バス」の利用状況はどんなかというと、スウェーデンではかなり定着していて、高齢者が積極的に利用するのに対し、日本では初めはバスの乗り方がわからない人が多かったので利用状況が低調だったのですが、徐々にバスの利用方法が知られてきて利用者が増えているといった状況でしょうか。今までは「おじいちゃん、バスに乗らなくても俺が送っていくよ」と息子が自家用車で送ってくれたのですが、息子が都会に引っ越してしまいバスに乗らざるを得なくなっているという側面もあるのでしょうか。スウェーデンでは、将来的に「公共バス」の利用者が増えそうで、市もどうしようかと頭を悩ませているといったところでしょう。(つづく)

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カルチャーショック/Culture shock

 今日はスウェーデン語クラス(SFI)のテストでした。ここ数週間は「病気と健康」のテーマでやっていたのですけど、覚える単語が多すぎてなかなか大変です。まずは、ここが痛いとかの表現。これは頭とか首とかお腹とか、ひたすら体の部分を覚えていくのでまだいいのですが、大変なのは病気の名前とか診療科目の名前ですね。頭痛とか歯痛はまだ易しいのですけど、肺炎とか整形外科とか産婦人科とか耳鼻咽喉科とか・・・なかなか覚えられなくて大変です。最近感じるのですけど、スウェーデン語を覚えれば覚えるほど、英語が出てこなくて、やっぱりキャパが足りないのかなーなんて思ってしまいます。1つスウェーデン語の単語を覚えると、1つ英単語を忘れる・・こんな感じです。それほど脳が若くないのでしょうけどね。
 スウェーデン語クラスでの話は何度も書いたのですけど、ここでの出来事はカルチャーショック的なことが多いので、ある意味では職場よりも興味深いです。日本とスウェーデンが違うと言っても、まだ想定の範囲内で「そうだよなぁ」と思うくらいで理解できたりするのですが、中東やアフリカの文化ってのは全然違うのですよね。「まじか~」と思うことがたくさんあります。
 例えば、イランでの話。中東の女性はスカーフを頭に巻いていますよね。イスラム教のいくつかの国での女性の権利はかなり制限されていて、髪や肌を出すのを禁じられているようで、スカーフを巻いていなかったり、スカーフから髪が出ていたりすると警察官に呼び止められて、警察に連行されたりとか、スカーフから出ている髪をその場でハサミで切られたりするのだそうです。あとは、女性は車を運転することもできないのだとか。男性でも外でTシャツでいたりすると、肌が出ている部分を警察官に絵の具(ペンキ)で黒く塗られたりするのだそうです。難民として中東からスウェーデンにやってきた小学生は、スウェーデンにいるのにもかかわらず、警察官を見ると急いでスカーフを頭に巻いたりとか、そんな光景も見られるようです。また、アフリカの話ですと、「割礼」とくに「女子割礼」の話ですかね。あまりに痛々しい話でここにはとても書けませんが、ソマリアなどでひどい状況のようで、人道的な問題にもなっているようです。このように、ショッキングな話が山ほどあります。
 一番やっかいなのが、それらの国々では宗教をベースに、法律も政治も生活も教育も、すべてが一緒になってしまっており、子どもの頃から学校でそのように教わっているので、当然のようになってしまっているのです。なので、彼らに言わせると、スウェーデンにはたくさん教会があるのに、なぜ学校で神について教えないのだと不思議がったりします。それらの国々から来た若者からは、「日本はデモクラシーがあっていいなぁ」とよく言われることも多いですが。こういう話を聞くと、やっぱり日本は平和でいい国なんだなぁとつくづく感じます。 

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通信簿/Report card

 フィンランドの高校で起こった銃乱射事件、悲惨な事故だったようですね。Fikaでも話題になっていました。Yoshiさんのブログには日本での報道より詳細なことが書かれています(→リンク)。これを読むと、本当に恐ろしい出来事だったのがよくわかります。
 フィンランドの教育というと、近年の国際的な学力調査で世界一のレベルだというのは有名で、教育関係者の間では特に知られているところでしょう。競争をしないというのが一番の特徴のようですが、スウェーデンでも同じような傾向があるようです。先日、シェレフテオの教育委員会の人と話をしていて興味深い話がありました。
 スウェーデンでは、義務教育は基本的に7歳から16歳までが通う基礎学校というのがコミューン(市)によって運営されています。1年生から9年生まであり、日本で言うと小中学校ですね。学校での通信簿というのは、14歳(日本でいう中学生)から始まるのだそうです。小学校には通信簿はないのです。そして、高校進学には受験というのがなく、基礎学校での通信簿の成績で入学が許可されるのだそうです。大学に行くのにも、原則として受験はなく、高校での成績で決まるのだそうです。ちょっとうらやましい気がしますね。なので、日本や韓国のような受験戦争や塾というのは存在しないようです。しかも、基礎学校では給食費はもちろん、学校で使う鉛筆1本に至るまで無料なのだそうです。ほかにも高校・大学の授業料が無料なのも有名な話ですが。大学に進学する生徒も、高校を卒業してから社会で何年か働いてから、大学に入るというパターンも多いため、大学生の平均年齢が20台後半というのも日本と違いますね。
 では、子どもたちは学校が終わってから何をしているのかというと、サッカーやホッケー、乗馬などのクラブに参加している子が多いのだとか。習い事をしている子は多いようですね。でも、塾がないというのは、子どもたちとっても、親にとってもうらやましいはずです。
 日本の少子化の話になると、子育てにお金がかかるという悩みが必ず出てきますよね。スウェーデンでは授業料無料に加え、教育ローンという制度が充実しており、大学生の生活費を公的に借りることができるのです(もちろん返済は必要です)。こちらの大学生は経済的にも独立していますから、親も懐も痛まないのでしょう。日本ですと、大学を卒業するまでは親が面倒を見るというのが一般的ですから、その辺の考え方が一番の違いでもありますね。

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サフランパン/Lussekatt

 今朝は雪が降っているのかと思いきや、雨でした。昨日の雪をほとんど解かしてくれたのですけど、たちが悪いことに氷の上に雨が降ったので、さらに滑りやすい状態に・・・。今朝はゆっくり歩くしかない状態でした。例の公園で、今日も危うくツルっと転びそうになりました。今日は仏滅なのかなとか、あの場所は鬼門だなあとか、教会の墓地で写真を撮ったバチが当たったのかなあなど色々と思い起こしてみましたが、スウェーデンには仏滅はもちろん、方位の信仰もないでしょうし、バチが当たるっていうのも思いっきりアジア的な思想だなあと思い直した次第です。ただ滑りやすいだけなのですよね。
 さて、今日のFikaの時間に、職場の人に「サフランパン」を買ってきたから食べようと言われました。このサフランパンとやら、聞くところによると、12月13日にある聖ルシア祭というキリスト教行事の時期に食べる伝統的なパンなのだそうです。12月が近くなるとお店でも売られるようになるそうで、冬の風物詩なのでしょう。スウェーデン語ではLussekatt(ルッセカット)というらしいです(→リンク)。lusseはルシアから、kattは猫から来ている言葉だそうです。
 外見はいくつかバリエーションがあるそうなのですが、一般的にはS字型で、サフランという香辛料を使って作ったパンです。早速、試食をさせてもらいました。食感はフワフワした柔らかいパンで、香りもそれほど強くなく食べやすいですね。シナモンロールのシナモンがだめな人でも、こっちはそれほど抵抗ないのじゃないですかね。格別に美味しいなあというわけでもないのですが、普通に美味しかったです。サフランという香辛料は、クロッカスの仲間のサフラン(→ウィキペディア)から作られるそうで、手間がかかるなどの理由から非常に高価なんだそうです。この風味はどこかで味わった覚えがあると思ったら、インド料理のサフランライスや、スペイン料理のパエリアで使う香辛料なんだとか。言葉では上手く伝えられないですが、パエリアを食べるときに感じる風味、まさにあれです。レシピもこちらに載っていたので、もし興味のある方は作ってみてください(→リンク)。
 12月にはクリスマスだけでなく、色々な伝統行事があるそうなのでひそかに楽しみにしています。またそのときに書きますね。
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花火/Fire works

 昨日の夜中に少し雪が降ったようで、朝起きたら3センチほど積もっていました。今夜あたりから天気が下り坂で、また雪が降りそうです。先週末に降った雪が凍っていて、その上に新雪が積もったため、市役所前の公園の中を歩いていたらツルリと転んでしまいました。辺りを見回したら幸い誰もいなかったので、ズボンに着いた雪を払い、平静を装いまた歩き始めました。雪道に慣れていないと、これだからかっこ悪いですよね。この冬は何度転ぶのだろうか。骨でも折りそうで、それだけが心配です。
 転倒現場だったその公園で、今夜ちょっとした花火大会がありました。時間にしたら10分くらいの、本当に短いものなのですけど、スウェーデンに来て初めて花火を見ました。日本の花火を見慣れていると、やはり物足りないですね。しかし、外は雪がちらほらと舞っていて、雪の中の花火っていうのは意外と悪くないです。スウェーデンの人たちが日本の花火を見たら、スケールの大きさにびっくりするのじゃないかなと思いました。そういえば、夜祭も近くなってきましたね。
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執行委員会/Executive board

 今夜は外はやけに冷えるなあと思い温度計を見たら、-7度でした。いやぁ、さぶい。
 実は、プレゼン第2弾が昨日終わりました。30分の持ち時間を今回はノー原稿でトライしてみたのですけど、やっぱり辛いですね~。少し突っ込んだ話になると上手い表現が浮かんでこなくて・・・。英語の修行もまだまだ必要だなあと痛感しました。
 昨日のプレゼンは、正確に言うと「市執行委員会」という市議会議員から編成される組織で行ったのですけれども、この執行委員会という組織は日本にはない形態です。日本の国レベルの政治でいくと「内閣」のようなイメージなのですけれど、内閣が与党議員のみで構成されるのに対し、執行委員会は市議会の各政党の議席割合と同比率で構成されている組織なので、野党議員もメンバーに含まれています。しかしながら、執行機関としては最高の権限を持つ組織です。日本の自治体の首長が大統領制に近いのに対し、スウェーデンの執行委員会は合議制のようになっていて、この執行委員会の委員長が自治体を代表し、日本の首長にあたります。
 スウェーデンでは、地方議会も比例代表選挙による政党政治であることは、前にも書き込んだとおりです(→リンク)。国政レベルですと、前回の総選挙で政権交代があり、与党は穏健党を中心とする右派の連立与党なのですが、地方議会の与党は自治体によって、穏健党を中心とする「右派連立与党」のところと、社会民主党を中心とする「左派連立与党」のところがあります。現時点では、都市部を中心に右派与党の自治体が多いのですが、シェレフテオでは社会民主党(左派)が与党になっているのです。北に行くほど左派が強い傾向があるようですね。西高東低ならぬ、南右・北左です。
 右派と左派の対立軸の1つに「小さな政府」か「大きな政府」の選択があるのでしょうが、シェレフテオではスウェーデンの福祉政策の基盤を築いてきた左派が優勢だということは、今も「大きな政府」志向が強いのでしょうね。昨日もスウェーデンと日本の自治体職員数の話に触れたのですが、単純に比較をすることは容易ではないのですけど、職員数から見ると明らかにスウェーデンの自治体の方が「大きな政府」なのですよ。その差があまりにも大きいので、日本の方が小さな政府だということを強調しすぎると、イデオロギーの違いまで掘り下げなくてはなので、そこだけは気を使いましたね。「大きな政府」自体がスウェーデンモデルの特徴なので、これを否定してしまうとこの国のシステム全体を否定しまうことになりかねないので、そこが問題です。「大きな政府」をうまく機能させていることが、スウェーデン的手法そのものなんですよねぇ。
 今日は、なんだかわかったような、わからないような話をしてしまいました。

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あいづち/Chime in

 スウェーデン語修行の方もリスニングは少しずつ聞き取れるようになってきました。スピーキングの方も前よりは良くはなっているのですけど、なかなか急激には上達しないですね。スウェーデン語で話をしていると、どうしても単語が出てこないというか、会話に必要な単語がまだ足りないのですよね。最近は単語帳を作って必死に覚えています。高校時代を思い出しますねぇ。あとは辞書を必死に引いていますね。日本では和英・英和は電子辞書が主流になっていますが、探した限りスウェーデン語で使い物になる電子辞書は出てないのですよ。スウェーデン語人口は900万人程度でしょうから、電子辞書もビジネスにならないのでしょうかね。仕方なく基本に戻って、必死に辞書とにらめっこの日々です。
 さて、どの言語に限らず、会話の中で「あいづち」というのはかなり重要な要素だと思うのですけど、スウェーデンのあいづちにもいくつかのパターンがあります。一般的には英語のイエスに相当するもので「ヨー」(ちょっと口をすぼめ気味に)、あとは「ヤソー」、「ヤハー」、「オーケー」というのが一般的でしょうか。「ヨー」は日本語で言ったら「はい」とか「ええ」くらいのニュアンスでしょうか、「ヤハー」と「ヤソー」はおそらく日本語なら「へー」、「そうなの」、「なるほど」、「ほんとー」くらいにあたるんでしょうね。このほかに特殊なパターンでは、口笛を吹くように口をすぼめて、息を吸いながら「シュー」(正確には何と言っているのかわからない)というのがあるのですよ。最初はこれはどんな意味があるのかわからなかったのですけど、文脈から判断して明らかに同意を表すあいづちなのです。しかし、知らない人が聞いたら、なにこれ?と判断に困る仕草の1つでしょう。僕も、「ヨー」、「ヤハー」、「ヤソー」、「オーケー」は、ほぼマスターしつつあるのですが、「シュー」についても一日も早くスウェーデン人化できるよう目下修行中です。しかしながら、これをマスターするのにはまだ時間がかかりそうです。 
 でも、この「シュー」ってスウェーデン国内どこでもスタンダードなあいづち表現なのか、それとも北部スウェーデンだけのローカルなものか、今のところ不明です。シェレフテオでは一般的なので、自分の中ではスタンダードな表現だと思っているのですけど、スウェーデンも広いので、どうだかわからないですね。息を吸いながらの「シュー」はどの範囲で使われているのか、興味のあるところです。またまた、ご存知の方に教えていただきたいです。
 では最後に、皆さんも口をすぼめて、息を吸いながら一緒に「シュー」っと・・・。

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シェレフテオ的ビジネス/Bussiness in Skelleftea

 今日お昼過ぎの太陽をまじまじと見たら、低かったのにびっくりしました。たぶん角度にして25度くらいしかないですね。夕方の太陽のような高さです。一昨日降った雪が、解けないで路面に凍り付いているのですが、この太陽では雪は解かせなくても仕方ないなあと思ってしまいます。
 先週、シェレフテオで広告やIT関係のコンサルティングなどを手がける会社の人と話す機会がありました。そこでシェレフテオ的ビジネスについて面白い話を聞くことができました。
 シェレフテオには木材産業以外にも、鉱業で有名なBoliden社(→リンク)や、工業用エレベーター製造で世界的に活躍するAlimak社(→リンク)などいくつかの大企業があるのですが、それよりも中小企業が多いことがシェレフテオのビジネスの特色です。ほかにも、シェレフテオはITの分野でもスウェーデン国内でも名前が知れているのです。特にNorth Kingdom社(→リンク)は、ウェブデザインの世界では有名で、数々の賞を獲得し、その顧客には世界的な企業があります。コカコーラや、トヨタ、ボーダフォン、H&MなどのHPも手がけている会社で、そのほとんどの顧客はシェレフテオ以外のスウェーデン国内、また海外なのだそうです。確かに、トヨタがなぜシェレフテオにあるこの小さな会社にウェブ製作を依頼するのが、ちょっと興味深いのですよね。彼は、この会社のビジネススタイルがとてもシェレフテオ的で強さの秘訣なのだと言います。どういうことかいうと、中心となる会社を核に、小さな会社同士が集まってアイデアや技術を交換し、お互いの強みを生かしてプロジェクトを進めていくのだそうです。そこには強い人間関係があり、ストックホルムなどの大都市では見られないビジネススタイルなのだそうです。North Kingdomも社員は20数名と少数なのですが、それを核としてデザイン会社、写真を提供する会社などいくつかの小さな会社がその周囲で支えていて、チームとしての強さが他の大きな企業に勝っているのだと。
 また、シェレフテオには発明家が多いのだそうです。例えばCash Guard社(→リンク)のSQS(Security Qube System)という技術があり、銀行や大規模チェーンストアなどの現金輸送にヨーロッパで広く使われているのだそうですが、この技術もシェレフテオで生まれたのだとか。ヴェステルボッテンの県都ウメオには大学があり学問の街であるのに対し、シェレフテオは新しいアイデアや起業家精神にあふれた、実践的なビジネスの街なのだと彼は言うのです。この言葉、ほかでも耳にするので、シェレフテオの特徴を表現する言葉として間違いないのでしょうね。
 それにしても今回お邪魔したこの会社、屋根裏部屋のようなところにあるのですが、白い壁に天窓、デザインに溢れた環境の中できっと新しい発想が生まれてくるのでしょうね。
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万聖節/Alla helgons dag

 今日、11月3日は日本では文化の日で祝日でしょうが、スウェーデンでも万聖節というキリスト教の祝日でした(→ウィキペディア)。といってもスウェーデンでは11月3日と決まっているわけではないらしく、10月31日から11月6日の間の土曜日となっているようです。この日はスウェーデンでは死者に祈る日だそうで、お墓に行ったり、親族が集まることもあるらしく、日本でいうとちょうどお盆と同じような意味合いがあるようです。また、この日には教会に行く人も多く、暗くなるとお墓にろうそくを灯してきれいなんだそうです。
 今日は雪が降って曇りがちで午後3時半位には暗くなり始めたので、シェレフテオ教区教会の墓地へと出かけてみました。墓地には着いたときには、既にほとんどの墓石の前にろうそくが灯されていて、今日降った雪に反射して幻想的な風景でした。暗くなってからお墓を訪れる人も多く、この幻想的な光景の中を多くのスウェーデン人とすれ違いました。この光景を見て感じたのは、お盆の送り火みたいだなあと。秩父市民的には、まさにこれはスウェーデン的あんどん祭だなあと。またローカルな話ですみません。
 日本人的感覚でいうと、仏教の祖先崇拝の教えから墓前で手を合わせることは、知らず知らずのうちに身についていますよね。キリスト教はあくまで祈る対象は神だけで、死者は祈りの対象ではないと聞いたことがあるのですが、この日がスウェーデンで死者に祈る日となっているのは独特のキリスト教観でもあるのでしょうか。これは、スウェーデン的家族観と関連しているのでしょうかね。少し疑問なんですが、もしご存知の方がいたら教えてください。
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初雪/Snow comes!

 シェレフテオでは初雪が降り、街は雪化粧しました。人が足を踏み入れないところでは、5センチくらいは積もったでしょうか。気温は0度前後で、それほど低くありません。というよりも、これくらいの気温にはすっかり慣れてしまいましたね(笑)。
 トリエット(中央広場)、カナルガータン(Kanalgatan)というアパートの目の前の通り、シェレフテオ川沿いに行って写真を撮ってきました。通りはかなり解けていました。川沿いは、すっかり寒々しい雪景色に。これくらいの雪では、こちらの人で傘をさしてる人はいません。少しくらいの雨では、スウェーデンの人たちは雨でも傘をささないのですけど。いよいよ、来たなあという感じです。(Life in Skellefteaにも何枚か写真をアップしておきました。)
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世界最大のムース/The Worlds Largest Moose

 秩父市で検討している「日本一の階段」と「日本一の滑り台」を三峰山に作る構想。それと似たようなプロジェクトがシェレフテオでも進行しています。その名も、「世界最大のムース」建設プロジェクトです。以前に紹介した野生キャンプ(→リンク)を経営する会社の社長は、その独創的なキャラクターで地元では有名な方なのですが、彼の提案によりシェレフテオと隣町の境界にあるVithattenという標高511メートルの山頂(→地図)に、世界最大のムースの像を木造で建設しようというのです。この計画を初めて耳にしたのはかなり前なのですが、それを聞いたときは何とユニークでクレイジーな計画なんだろうと思いました。しかし、このプロジェクトは、シェレフテオ市やアルビッツヤール市という隣の自治体、地元の大きな製材会社などを巻き込んで着々と進行しています。
 既にこのプロジェクトのためにStorälgen AB(巨大ムース株式会社)という会社を設立し、スポンサーを募って資金を調達を始めているようです。この会社のホームページを見ると、高さ45m、長さ47mという大きさに驚かされます(→完成予想図)。しかも、このムース像はただの像ではありません。その脇には松の木の形をしたエレベーター塔が建設され(→写真)、ムース像の中にはレストランや展望台、会議施設も設けられるというクレイジーぶり。はるかに想像を超えています。これはシェレフテオの観光の目玉としても期待されていて、年間3万人以上の集客が見込まれています。このバーチャルリアリティの動画をご覧いただいて、このプロジェクトのユニークさを是非味わってください。

☆動画(→低速回線用
☆動画(→高速回線用

 実は今日、僕の職場にあるスウェーデン人の方が訪ねてきました。よく話を聞いてみると、彼はCM製作会社の方のようで、今度このプロジェクトのローカルテレビCMを製作するというのです。そのCMで外国人投資家の役を演じてもらえないかという申し入れでした。CMの中では日本語でこのプロジェクトのことを話してくれというのです。僕自身、演技は得意ではないですが、シェレフテオの役に少しでも立てるならと快諾した次第です。でも、どうなんだろうこのCM?どんな奇妙なCMに仕上がるのか乞うご期待!

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家族観(その2)/Family values vol.2

 また固い話ですみません。ちょっと間が空いてしまいましたが、スウェーデン的家族観の話を少し。
 日本人の家族観が変わりつつあるといっても、まだまだスウェーデン人のそれとは違うなあと感じます。というのは、日本人には伝統的な家の観念みたいのが残っていて、親孝行という美徳が色濃く残っているのかなあと思います。アジアとかヨーロッパでもカトリックの南欧などでは似たような価値観が残っていて、スウェーデンが極端なのかもしれませんが、だからこそスウェーデンでは介護の社会化が進んだのかなあと感じます。良い例が、日本では親の扶養義務が民法で規定されていますが、スウェーデンには扶養義務がありません。
 今のスウェーデンの福祉国家の考え方の基礎となったのは、1930年頃からの「国民の家(Folkhemmet)」という考え方なのだそうです。当時の社会民主党の首相ハンソン氏が提唱した考え方です。今の日本がそうであるように、その頃スウェーデンでは地方から都市への人口移動があり、核家族化が進んで家族介護が難しくなったそうです。それを解決するため「国民を大きな家族とみなし」て、政府が良き父として介護や保育など国民の面倒をみようという考え方を示したのです。それまでは日本のような家長父的な風潮がスウェーデンにもあり、介護も家庭内で行われていたのだそうです。この考え方が受け入れられたからこそ、高福祉と引き替えに税率を上げることが国民に受け入れられていったようです。1960年に4.2%で導入された売上税が80年には23%程度になったということで、約20年で5倍以上になっているのです。確かに「国民の家」という理念は、シンプルでわかりやすい考え方だけに、国民にも受け入れやすかったのかなと思いますね。日本で消費税を上げようと提唱しようとすれば、政治家も政治生命をかけるくらいの意気込みがないと口に出せないのでしょうし、どのように国民を説得するのかが難しいのしょう。そういうときに、将来に対する明確なビジョンを示すことが必要なのでしょう。そういう意味では、この理念は1つのヒントになりそうです。ただし、「国民の家」の考え方自体は古いせいもあり、今では疲弊しているとの指摘もあるようです。
 もう1つ、職場の人が言っていたのですが、スウェーデン社会の基礎は「他人を信用すること」なのだそうです。日本の場合は、親や家族は信用するけど、他人を信用する度合いは平均的に低い傾向にあるようです。「国民の家」が成功した背景には、平等志向、社会志向とか政府への信頼という、スウェーデン的な価値観も大いに影響してるんだろうなあと思います。日本人の政府への信頼って低いもんなあ。
 参考に少しデータを貼っておきました。初めのが、老親と同居しているかという質問、右上が親をどんなときにでも尊敬するかという質問、左下が他人を信頼するかという質問です。日瑞の意識の違いがわかります。
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