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カルチャーショック/Culture shock

 今日はスウェーデン語クラス(SFI)のテストでした。ここ数週間は「病気と健康」のテーマでやっていたのですけど、覚える単語が多すぎてなかなか大変です。まずは、ここが痛いとかの表現。これは頭とか首とかお腹とか、ひたすら体の部分を覚えていくのでまだいいのですが、大変なのは病気の名前とか診療科目の名前ですね。頭痛とか歯痛はまだ易しいのですけど、肺炎とか整形外科とか産婦人科とか耳鼻咽喉科とか・・・なかなか覚えられなくて大変です。最近感じるのですけど、スウェーデン語を覚えれば覚えるほど、英語が出てこなくて、やっぱりキャパが足りないのかなーなんて思ってしまいます。1つスウェーデン語の単語を覚えると、1つ英単語を忘れる・・こんな感じです。それほど脳が若くないのでしょうけどね。
 スウェーデン語クラスでの話は何度も書いたのですけど、ここでの出来事はカルチャーショック的なことが多いので、ある意味では職場よりも興味深いです。日本とスウェーデンが違うと言っても、まだ想定の範囲内で「そうだよなぁ」と思うくらいで理解できたりするのですが、中東やアフリカの文化ってのは全然違うのですよね。「まじか~」と思うことがたくさんあります。
 例えば、イランでの話。中東の女性はスカーフを頭に巻いていますよね。イスラム教のいくつかの国での女性の権利はかなり制限されていて、髪や肌を出すのを禁じられているようで、スカーフを巻いていなかったり、スカーフから髪が出ていたりすると警察官に呼び止められて、警察に連行されたりとか、スカーフから出ている髪をその場でハサミで切られたりするのだそうです。あとは、女性は車を運転することもできないのだとか。男性でも外でTシャツでいたりすると、肌が出ている部分を警察官に絵の具(ペンキ)で黒く塗られたりするのだそうです。難民として中東からスウェーデンにやってきた小学生は、スウェーデンにいるのにもかかわらず、警察官を見ると急いでスカーフを頭に巻いたりとか、そんな光景も見られるようです。また、アフリカの話ですと、「割礼」とくに「女子割礼」の話ですかね。あまりに痛々しい話でここにはとても書けませんが、ソマリアなどでひどい状況のようで、人道的な問題にもなっているようです。このように、ショッキングな話が山ほどあります。
 一番やっかいなのが、それらの国々では宗教をベースに、法律も政治も生活も教育も、すべてが一緒になってしまっており、子どもの頃から学校でそのように教わっているので、当然のようになってしまっているのです。なので、彼らに言わせると、スウェーデンにはたくさん教会があるのに、なぜ学校で神について教えないのだと不思議がったりします。それらの国々から来た若者からは、「日本はデモクラシーがあっていいなぁ」とよく言われることも多いですが。こういう話を聞くと、やっぱり日本は平和でいい国なんだなぁとつくづく感じます。 

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コメント

kintaさん、おじゃまします。

宗教絡みの文化の違いなどには、『エーーーッ!!!』と思いますよね。

初めてドバイに行った時、既に観光地化されてはいたと思うんですが、
半袖Tシャツとジーンズで歩いていたら、現地の男性が自転車で近寄って来て、
私の逞しい二の腕を『ツンツン』と指で触って走り去ろうとしたんです。

そうしたら、他の男性数人がその自転車の男性を取り押さえ、大騒ぎに。
私は『ツンツン』された意味もわからず、ボーッと突っ立ったままでした。
やがて、おまわりさんが来て自転車の男性は警察に。
『あなた大変だったわね、気持ち悪かったでしょ?可哀想に…』
と事の一部始終を見ていたオバサンに、そう言われたけど、全く理解不能。
そうしたら、さっきのは『痴漢行為』だったのよと、そのオバサン。

えーーー???って感じでしたが、イスラム社会では表向き(なのかな?)には、女性は大切にし敬うべしと言う考えがあるとかで、他の国では当たり前のポルノ雑誌なども有り得ないらしく、まして同宗教の女性をその手の対象にすると、これは既にご存知かとは思いますが、重い刑罰が処されるんだそうですね。

私は観光客の格好をしていたので『外国の女なら問題ないかも?』
と、その自転車の男性は思い私の太い腕を標的にしたのかなあ?
勿論、痴漢するのはダメですけど、あの騒ぎはちょっとビックリでした。

それと割礼ですが、数年前にBSか何かで見た時は凄くショックでした。
ユダヤ人の男子の割礼は大昔に聞いた事があったのですが、そんなもんじゃないです。
TVの画面の中でこれから手術(とは言えないでしょ)を受ける女の子のお母さんが、
『これは仕方がないのよ、貴女を女の子に産んでしまったお母さんを許して…』
と泣きながら自分の娘に話していたのが、まだ心に残っています。
このような酷い習慣は、まだ世界のアチコチに沢山あるようで非常に残念です。

長くなっちゃいましたね、では、おじゃましました。

投稿: にゃんこねん | 2007年11月16日 (金) 17時12分

にゃんこねんさん

いつも貴重な経験談をありがとう。

へぇ、色んな体験をしてるのですね。なかなか理解できない文化も多いですけど、違いがあるというのを知ってるのと知ってないのとでは、対応の仕方が違ってきますよね。やっぱり、違う文化を知るっていうのは大事なんだなぁと日々感じますよ。

割礼の話は聞いていると恐ろしかったです。麻酔なしで椅子に縛り付けたりしてやるらしいですから。よっぽど文化の中に根付いているか、その人たちがメリットがあると感じていないと、長い間続いてこなかったはずです。その国の人達が思い直さないと、外の人が言っただけで直る問題ではないのでしょうねぇ。

投稿: kinta | 2007年11月17日 (土) 01時15分

 カルチャーショックというと、同時代に異なる文化が接触して起こりますが、ひとたび自らの文化を振り返ると、まさに、エーーーーッ!!ものの、とんでもなく信じがたい風習や常識があったことに驚かされたりします。(これは何と呼ぶのでしょう、ヒストリカルチャーショック?)
 スウェーデン(ヨーロッパと言い換えることができるかと思います)では、イスラム教徒移民の風習に対して、摩擦が生じたり議論が高じたりして、たとえば女性のヴェール(髪を他人の男性に見せないための)を前近代性の象徴として批判したり、学校でヴェールを着けることを禁止しようとしたりする動きがありますが、スウェーデン(ヨーロッパ)も19世紀の初めまで、女性が外で髪や足(脛から上)を見せることはタブーだったそうで、確かに絵や写真に見る女性は、ネッカチーフを巻くか帽子をかぶり、長いスカートをはいていますね。わずか100年足らず前のことで、その後拡大する産業化の波にもまれ、二度の大戦を経て、女性が社会に出る機会が増え、少しずつ女性も一人の人間として認められるようになってきたということで、現在当たり前と思っていることが、自分の祖父母や親の時代には考えられないことだったという話はいくらでもあるようです。だからアラブ世界でもいつしか、「昔、女の人はみんなヴェール被ってたんだよね」と語られる日が来るのも、意外と遠いことではないのかもしれません。
 かくいう私の同世代の従姉などの中には、「女が勉強して何になる!」と親父に一喝されて大学進学を諦めた人が複数いますが、そういうことは、まさか今どきはもうないでしょうね。(もっとも私はそろそろ孫がいてぜんぜんおかしくない歳ではあります。)
 むごい習慣といえば、インドで結婚持参金が少ない妻(嫁)を殺害したり顔に大やけどを負わせたり、信じがたい犯罪が風習に支えられて今も起きていると聞きますが、現在急激に進んでいる経済発展が、直接的にはそういう前近代的で不公正な風習を取り除くよりは、消費欲を目覚めさせることで、持参金の重要性を高めてしまうという、不幸な経過を導く傾向もあったりするようです、うーん。

投稿: あおこさん改めちんさん | 2007年11月17日 (土) 01時27分

あおこさん改めちんさん

え、名前改めちゃたのですか?

それはさておき、そんな服装をした昔の写真は確かに見たことがあります。日本でも100年もかからず着物から洋服の時代に変わってしまったのですものね。イスラムの国の中でも、女性の服装が自由なところもあるようですけど、あれも変化の兆候なのでしょうかね。中東の国では言論の自由も制限されているところもあるようで、それはかなりの障害ですよね。本当は言い出したくても言えないという風潮になってしまうでしょうから。

そういえば、何年か前にシェレフテオで(中東系?)移民との結婚をしたいがために、前妻との間の子供を殺害してしまった事件があったというような話を先生がしていたのですが、よく聞き取れなくて・・・。その話聞いたことがありますか?

投稿: kinta | 2007年11月17日 (土) 02時13分

 Hej igen, kinta! さん、(どうも、またおじゃまします。)
 名前変えた訳じゃなくて、中国の青島はチンタオでしょ。
 いいえ、そのような話を聞いた覚えはありません。なんか変じゃないですか。前妻との間の子供ということは、その人は男性で、相手の中東系の移民というのがイスラム教徒を指すなら、イスラムは男性が複数の妻を持つことすら認めているのだから、前妻がいたって問題ないんでは・・・。
 しかし、イスラムに絡んでは、「家の名誉」にかけての殺害事件は後を絶たず、社会問題になっています。シェレフテオ(Kåge)に住んでいた移民の少年(たしか17歳)は、やはり移民のガールフレンドができたのだけれど、ムスリムの彼女の家はそれを認めず(彼女は親や親戚が決めた相手と結婚するはずで)、引き離され(彼女は引っ越してしまい)、それでも二人は諦めなかったようなのですが、結局彼は彼女の兄か叔父かに殺されてしまいました。それも、「二人の関係を認めるから、将来のことを話し合うために来てほしい」と彼をだまして、引っ越し先に訪ねていったところを刺し殺したのです。あんまりでしょ、でも、ムスリムの娘で、スウェーデン人と恋人同士になったために、兄弟や親類に殺されたり、殺されるからと逃げかくれて暮らしている女性はたくさんいるそうですし、命を脅されて親や親類に結婚を強要される娘も多いそうです。
 それから初めの話(再婚と前の結婚でできた子供)に戻りますが、スウェーデンでは生物学的な子がなくて養子を実子として育てるケースが珍しくありませんが、そうすると多くの場合国際養子となるようで、社会が貧困で、親が経済的に育てきれずに手放した子供である場合が多いようですが、その中でなぜか韓国出身の養子がかなり目につきました。韓国なら、20年位遡ってもそんなに貧しかったはずはないのにと不思議でしたが、特別な社会事情があって、離婚した女性が子供を連れて再婚することは不可能なため、やむなく養子に出すのだと説明されました。日本も少し(半世紀位?)前までは、そういう風潮があったと思います。知り合いにも、母親が再婚したため、お祖母さんに育てられたという人がいますが、その頃スウェーデンまで養子になっていった人がいたりしないか、少し気になったりします。

投稿: ちんさん | 2007年11月18日 (日) 09時54分

ちんさん

なるほど、中国語風の読みになったのですか。

シェレフテオであったという話、授業の中で先生が話してたのはその事件かもしれないです。話がごっちゃになってよく理解できなかったのですが。コーゲであった事件なのですか・・・。

養子の話、何度か思い当たる節があります。アジア系の顔立ちをした小さな子供連れの女性と、明らかにスウェーデン人と思われるおばあちゃんが、一緒に食事をしていた光景を見たのですけど、養子としてスウェーデンに来たのかなとなんとなく思いました。養子の話に限らず、スウェーデンの家族関係って多様ですよね。

それと、先日ラジオを聴いてたら、ストックホルムに住むイスラムの女子高生のインタビューをやってました。あなたはなぜスウェーデンでもスカーフをするのかと、インタビュワーが聞いていました。一人の女子高生がいうには、髪は女性の魅力そのものだと、公の場ではそれを目立たないようにしているのだと。もう一人は、スカーフをすることでインディペンデントになれるのだと。スウェーデン的な個人尊重の価値観からすると、タトゥーやボディーピアスをするのと同様で彼女たちなりのスタイルも尊重しなくちゃですよね。フランスの学校でのスカーフ禁止の法律ができたっていうのは、ちょっと微妙だなぁって思いますね。

でも、たいていの人は魅力的に見られるようにとか、自己表現のためな服装をするのでしょうが、自分の魅力を(特に男性にとって)目立たないようにするっていう考え方が興味深いですね。

では。

投稿: kinta | 2007年11月18日 (日) 19時59分

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