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環境教育(その1)/Environmental education vol.1

 色々な国際的な意識調査を見ていると、スウェーデンの環境意識の高さは世界トップレベルだなあと思うのですが、この環境意識はどのようにして培われていったのかといつも疑問に思っています。日本の価値観には「もったいない」精神があり、これは世界に誇るものとして大事にしていかなくてはならないのですが、その倹約意識とはまた別の意識がスウェーデンにはあるような気がするのです。そしてその意識が社会を持続可能な方向に進めつつあるんだろうなあと感じます。良い例が、ヨーロッパでは消費者が企業に対して不買運動を起こしたりして、環境に優しくない行動をとる企業は存続の危機にさらされることさえあります。企業側としても環境に配慮した経営を行っていかないと自らの存在さえ危ういので、自衛の意味でも環境に配慮した事業活動を行っていかないといけないのです。そういう意味でも、市民の意識というのは社会を動かす原動力になっているのです。そのヒントとしては環境教育があるのではないでしょうか。スウェーデン流の環境教育プログラムとして「森のムッレ教室」というのがあり、これは日本にもNPOによって取り入れられていて有名なのですが、このほかにも色々な環境団体によって環境教育の取り組みがおこなわれています。
 シェレフテオ市役所の組織の一つにナチュールスコーラン(自然学校)というのがあり、市庁舎の一室で3人の職員が仕事をしています。彼らは科学などの教師の経歴をもつ人たちで、市内の全て学校を回り、野外体験などの講座を専門に受け持っています。今回、この方達の仕事に同行して、環境教育の実際を見ることができました。
 まずは、彼らに一枚の図を見せられました。これは子供たちの発達段階によって環境教育の目標を書いた簡単なものなのですが、6つの階段(自然の階段というらしいです)が書いてありました。段階順に1)自然と親しむ、2)自然を体験し、観察する、3)自然を理解する、4)人間がどのように自然に影響を与えているかを学ぶ、5)環境保護に対する姿勢をとる、6)自ら行動をする、となっています。やはり、環境教育の最終段階は、頭の中で理解することにとどまらず、自然保護活動やデモに参加するなどして環境に配慮した行動をとれることのようです。日本の学習指導要領にも環境学習に関する項目もあるようですが、こうした一貫したバックボーンを基本に、継続的に環境教育が行われているのにはまだまだかなわないのでしょうね。
(つづく)

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