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団塊の世代/Baby boomer

 団塊の世代の大量退職の問題、日本では「2007年問題」と呼ばれ社会問題とされていますよね。先日、とあるスウェーデン人と話をしていたときに、スウェーデンでも同様の問題があることを知りました。アメリカなどでもベビーブーマーと呼ばれて、第二次大戦後に生まれた人口が多いことは聞いたことがあるのですが、スウェーデンのように第二次大戦に参戦していない国にもこの現象があるとは知りませんでした。ちなみに、戦後のベビーブームは基本的には、北米やアジア、ヨーロッパ、オーストラリアに共通して見られる現象のようです。
 スウェーデンの場合には参戦しなかった代わりに、豊富な鉄鋼石の輸出などの戦争特需があり、その時期に好景気だったことが影響してるのかなあと想像しています。そういう意味では、日本のベビーブームとは若干色合いが違うのかもしれませんね。このことが気になっていて、シェレフテオと秩父の人口構成を比較してみました。これを見ると、ベビーブーム以外にも、けっこう面白い傾向が見られます。実はこれを次のプレゼンのネタの1つにしようと思っているのですが、もったいないけど事前にネタばらししちゃいますね(笑)。下のグラフを見てください。
 基本情報として、シェレフテオと秩父市は人口約72,000人でほぼ同じということを頭に入れて見てください。まず、気になるのが高齢化率。スウェーデンは高齢化社会だということは想像ができるのですが、高齢化率はシェレフテオ20.0%、秩父市24.7%と秩父市の方がかなり高いのです。これほど差があるとは意外でした。そして、大戦中の人口、これは明らかに歴史を反映してスウェーデンの方が多いのです。そしてその反動として、日本の団塊世代の突出した多さ。これはかなり特徴的ですね。しかし、スウェーデンでも終戦後15年くらいに渡って出生数が多い時期が続いているのです。これが上に書いたスウェーデンの好景気期に一致するのでしょうね。
 そして、このスウェーデンのベビーブーマーが、今後15年くらいの間に大量退職を迎えるのです。スウェーデンの定年退職年齢は通常65歳なので、まさにこれから10~15年間が山場なのです。シェレフテオでも特に問題なのが、医療・介護・保育職にある約4,700人のうちの約1,500人がこの間に退職年齢を迎えるそうなのです。割合にして30%以上です。おそらくこの年代は、1950年~60年代に女性の就業率が向上した時期に就職した女性が多いのではないかでしょうかね。この1,500人の穴を誰が埋めるのかが課題のようです。しかも、それに伴って高齢者は増えるわけですから、問題は深刻です。
 行政による公的な介護をフォーマル・ケア、親族・ご近所さんなどによる介護をインフォーマル・ケアと呼ぶらしいですが、スウェーデンは世界でもフォーマル・ケアが高度に進んだ国なので、特に問題ですね。近い将来、スウェーデンでもインフォーマル・ケアにも頼る時が来るのではないかと思います。秩父市の「助けあい温もりのまち」というフレーズは、まさにインフォーマル・ケアを指す言葉なのですが、これは世界の潮流のようです。これを上手く活用しているのは、実はスウェーデンではなくオランダとかドイツなのだとか。日本に限らず、先進国はどこも同じような問題に苦労しているようです。
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コメント

ベビーブーマーの一人として、この問題はとても気になっています。

毎日精力的に貼っていただき、楽しく拝読しています。
寒さに気をつけて、頑張ってください。

アッ そぅ そぅ ! 龍勢祭のときお嬢ちゃまとお話しましたよ。
「お父さんも、頑張ってるね」って ・・・ ^o^

投稿: あちゃ | 2007年10月31日 (水) 12時56分

あちゃさま

コメントありがとうございます。また、ラーメン屋以来、ごぶさたしております。最近はちょっとブログの方も少しさぼり気味なんですが。

スウェーデンのベビーブーマーの話は私も興味があって、引き続き調べてみようかなと思っています。

そうでしたか。龍勢祭りのアクシデントの話は娘から聞いていたのですが・・・。

それでは。

投稿: kinta | 2007年10月31日 (水) 16時32分

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