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木造集合住宅/Wooden building

(追記:2009.6.21のNHK環境特集番組「SAVE THE FUTURE」でこの建物が紹介されました。放送内容の詳細は→コチラ

 新聞広告に掲載したことが功を奏し、私の次のアパートが見つかりました。今度は市街地の中に住むことになりました。不動産屋に行っても結局条件に見合う物件は見当たらず、比較して選ぶ余地はないのがつらいところです。そこで、このような住宅難を解消するべく、民間企業や研究機関、行政がタッグを組んで、シェレフテオの市街地には大規模な集合住宅の建設プロジェクトが2箇所で始まっています。今日はその一つをご紹介します。
 市街地の東側のシェレフテオ川沿いのエルスバッカ(Älvsbacka)地区に3棟の木造高層集合住宅(6階建)の建設がまもなく始まります。スウェーデンではかつては、木造建築は2階建てまでという規制がありましたが、EU加入により建築法規もEUの規制に合わせることになり、木造の高層建築が可能になりました。スウェーデンではパネルを使った工法で高層の木造建築技術が開発され、いくつかの街で同様の木造高層建物の建築が行われているのですが、このプロジェクトのユニークな点は、このエリアのすべてを木を使った地区にするというコンセプトでしょう。たとえば、すぐ前にあるシェレフテオ川にもこの開発の一事業として全長160メートルの木橋を建設します。秩父公園橋風の吊橋です。敷地は市が提供し、建物は民間の建設会社が建築するとのことです。ヨーロッパでも、このような規模の木造による分譲住宅の開発事業はあまり例がないようです。
 地震が多い日本と比べてヨーロッパでの建築物に求められる構造的な強度は低いのかと思いきや、ほとんど日本と変わらないとのことなのです。スウェーデンでは新たな建材の開発や工法の開発を通じて、高度な木造建築を可能にしているのです。木造というと鉄骨造などに比べ弱いというイメージを抱きがちですが、専門家の方に聞くと木の軽さという特性を生かして、鉄骨と遜色ない強度のものができるのだそうです。私たちが「木造」と聞いたときに持つ先入観を変えないといけないのかもしれませんね。
 実際に完成予想図を見ていていただく方がわかりやすいと思いますので、下のリンク先のPDFファイルをご覧ください。

○プロジェクトの概要(→リンク) 初めのグラフはアパートの空室、2つ目のグラフはシェレフテオ市の人口動態です。

○分譲パンフレット(→リンク) この集合住宅は賃貸ではなく分譲だそうです。価格はというと、2千万円前後とのこと。宣伝文句は、目の前の川ではサーモン釣りができ、市街地へは歩いていける距離の自然と共生する住宅環境とのこと。

(追加)アパート完成後の写真を追加しました。(シェレフテオ在住の越後屋さんが撮影したものをいただきました。)
Skelleftea01Skelleftea02_2

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コメント

これから厳しい冬を迎えるので、アパートが見つかって良かったですね。日本では、昔から「衣・食・住」が基本中の基本です。

投稿: edamasama | 2007年9月18日 (火) 09時43分

edamasaさま

ありがとうございます。なんとか冬が越せそうです(笑)。

それと、おもしろいなあと思ったのが日本人は「衣・食・住」が生活に必要な基本要素じゃないですか、スウェーデンでは「住む・働く・余暇」と言われるらしいのですよ。余暇っていうのはこの国らしいですが、住居が大事なことは両国変わりないようです。

投稿: kinta | 2007年9月18日 (火) 14時15分

高見幸子です。
このブログから、ヒントを得たテレビ局から
リサーチの依頼があり、5月末に、Skellefteaに木造建築の取材に行くことになりました。私がコーデイネートしています。貴重な情報ありがとうございました。
新しいメールアドレスをお教えください。詳細の情報を提供いたします。

投稿: Sachiko Takami | 2009年5月12日 (火) 21時41分

高見さん

先日はありがとうございました。
某国営放送局ですかね?
アクセスログがありました。

もしシェレフテオに行かれたら、現在キャンパス・シェレフテオのビッグフレーム構法の工事現場も訪れてみてください。日本の住友林業の方がいますので。ヨーロッパ初の構法ですので、スウェーデン方式VS日本方式の取材ができるのじゃないでしょうか?

メルアドはこちらで結構です。
yukikane@gray.plala.or.jp

お仕事の方、頑張ってください。

投稿: kinta | 2009年5月13日 (水) 02時02分

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