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木材価格/Price of wood

 今朝のノラ・ヴェステルボッテン紙のトップ記事は「木」についての話でした。シェレフテオの主力産業の一つは木材関係ですので、木にまつわる記事が載ることも多いのですが、今日の記事は多くのスペースを割いていました。シェレフテオ近辺から出荷する木材の価格が記録的な高値になっていて、森林の価値が上がっているというのです。
 その辺のことについて、いつものように職場の人に聞いてみました。需給関係で価格が上下するのはもちろんなのですが、かつてよりも木材の利用方法が広がっていて、需要が増えているという理由があるらしいのです。当然に質の良い部分は材木として使われるのですが、間伐材や製材過程で出る端材やおがくずも、製紙・バイオエネルギー・エンジニアリングウッドの原料となるため、無駄になる部分が少ないのです。特に注目されているのは、バイオエネルギーとエンジニアリングウッドでしょう。バイオエネルギーとしての活用方法は、バイオマス施設で暖房用温水、発電、ペレット製造に使われています。余熱を利用して製造される「ペレット」のマーケットもヨーロッパで広がっています。従来重油を燃料としていたボイラーがペレットを燃料とするものに変わりつつあるようです。
 もうひとつに、端材やおがくずを利用したパネルなどの新たな素材が開発され、その需要も増えているようです。これらは、住宅建材や家具に使われます。シェレフテオにあるルレオ工科大学では、この分野で世界でも先端を行く研究がされていて、木とプラスチックを混合した素材など、化学やナノテクも使った新素材開発を積極的にやっています。この分野の産業は製紙業などと比べて収益性が高いようで、今後も発展が見込まれるそうです。
 それから、話題のバイオエタノールについても、トウモロコシなどの食料問題を引き起こさないよう、次の原料は木が有力視されています。これらの将来的な需要増を考えると、長期的には木材価格の上昇は避けられないのではとの見方でした。石油も高くなるし、木材も高くなると色々なところに影響が出るでしょうね。しかし、森林の価値が上がるのだけは間違いなさそうです。木が運び出せればの話なんですが。秩父には追い風かな?
 それにしてもいつも感心させられるのは、ここの人たちの思想ですね。いかに木がもつ価値を発揮させるか、その辺の研究熱心さには敬服させられます。

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コメント

朗報ですねぇ。素晴らしいニュースを見つけましたねぇ。
期待してますよ。ガンバレKintaさ~~~ん ^o^

投稿: あちゃ | 2007年8月31日 (金) 17時21分

あちゃさま
コメントありがとうございます。

秩父の林業もよい方向に向かうことを期待しています。本を読んでいたら、木の使い道や消費者の嗜好も変わりつつあるので、供給側も意識改革していかないとと書いてありました。確かにそういう一面もあるのかもしれないですね。

投稿: kinta | 2007年9月 1日 (土) 06時17分

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