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行政計画/Administrative plan

 今日はちょっと真面目に地方自治ネタを少し。日本の地方自治体においては、地方自治法に基づき基本構想と呼ばれる基本的な行政の運営ビジョン(10年程度)を定めることになっています。また中期・短期的な計画として基本計画(5年程度)や実施計画(3年程度)と呼ばれるものを策定している自治体が一般的です。また、年度ごとのより具体的な計画は、年間の予算という数値により自治体議会で可決されることが必要となっています。
 さて、スウェーデンではどのようになっているのでしょうか。以前にもご紹介させていただいた小原亞生様の翻訳したスウェーデン地方自治法を見てみました(→小原様のサイト)。日本の地方自治法ほど細かな規定は見当たりませんが(もしかすると下位の法令にあるのかもしれません)、第8章の財政計画という項目に財政計画と行政計画について若干の規定がありました。スウェーデンの自治体の会計年度は暦年(1月~12月)となっており、第8章の第5条にはこのような規定があります。

「予算には、その会計年度における事業および財政に関する計画が含まれるものとする。(中略)予算にはまた、3ヵ年の財政計画を盛り込まれるものとする。会計年度は、常にこの3ヵ年の第一年次となるものとする。」

 要するに、単年度の予算というよりも、3か年ローリングの財政計画と事業計画がセットになっているのです。ちなみに、予算書も企業会計的な会計方式で、損益計算書的なものと貸借貸借表(投資的経費)の2つに区別されています。公営企業の財政計画も同じ冊子の中に記載されています。それとセットで、市の将来ビジョンというのが書かれています。
 シェレフテオ市の将来像は、「住む人にも働く人にも魅力的な、未来に向かって発展するまちシェレフテオ」といった具合です(訳が正確でないかもしれませんがご勘弁を)。このビジョンについて職場の人に尋ねてみると、産業振興により雇用創出など経済的な基盤を確保するとともに、住民が住みやすい生活環境を整備することが趣旨だと話していました。私がいる部署はTillvaxtkontoretという産業振興を扱っている部門だけに、産業振興という思い入れが多分に入っていることと思いますが・・・。それにしても、経済発展だけでは不十分で、住民が住みやすい教育・福祉・住宅・インフラ・自然など広い意味での環境整備が必要だということを力説していましたので、この辺りの考え方は万国共通でしょう。もちろん、秩父市の将来像「環境重視・経済回生 自然と人のハーモニー 環境・観光文化都市ちちぶ」(→参照)というキャッチフレーズとも多分に重なる思いがしました。
 また、その将来像を実現するための5つの大きな基本政策があり、各部門が実際に行う施策とその5本柱との関連性、および事業費について個々に書かれています。細かい話はともかく、予算と計画との関連性が上手く表現されているなあと感心しました。実際に冊子を見ていただいた方がわかりやすいと思いますので、興味のある方は下のリンクからダウンロードしてご覧ください。

シェレフテオ市(コミューン)の2007年予算・計画書
(予算については10ページから、将来像については21ページに記載されています。)

予算の編成過程、コミューンの行政の範囲については話が長くなりますのでまた別の機会に。

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