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バイオガス施設/Bio-gas plant

 今日はシェレフテオに昨年完成したバイオガス・プラントを見る機会がありました。これは、家庭から出る生ごみをメタン発酵させ、そのガスを自動車燃料に利用しようというものです。バイオ・エタノールとともにスウェーデン国内で積極的に進められているプロジェクトの一つです。(→参照
 市街地から車で10分ほど行ったところにこのプラントはあります。プラントの敷地に入ると、バイオガスの補給所があり、実際に燃料を入れている車がありました。既に公用車の一部にボルボのV70バイ・フューエル(→参照)が導入されています。この車は、バイオガスとガソリンの2つのタンクがあり、優先的にはバイオガスで走るのですが、ガスがなくなると自動的にガソリン燃料に切り替わるというスグレモノです。給油口もガス用、ガソリン用の2つあります。2012年までには市の公用車の3割をバイオガス車にする計画だそうです。
 実際にプラントの内部に入ってみました。脱臭装置のおかげで建物の外では全く感じなかったのですが、内部では生ごみの臭気がすることは否めません。家庭からの生ごみは市指定のとうもろこしを原料とした袋に入れて出さなければならないことには以前に触れたところですが()、この袋に入れた生ごみがごみ収集車によってバイオガス施設に集められます。まずは収集車から出されたゴミが攪拌され、その後、発酵や精製などのいくつかの過程を経てメタンガスに精製されていきます。最終的にこのガスは200倍に圧縮され液化し、これを自動車に補給するようになります。ここで作られたバイオガスは、ガソリンと比較して20%低い価格で販売されているとのことでした。また、すべての過程を経て最後に残った残さ(かす)は、ペレットに加工されて肥料に利用されます。
 最も感心したのは、この施設の建設費用が約25億円程度かかったそうなのですが、ガスの売却収入でこの投資費用が10年で回収できてしまうそうです。燃やしてしまえばただのごみなのですが、ここでは生ゴミが価値のある燃料に生まれ変わり、投資コストまで回収できてしまうのです。その他にも、燃やすごみの量は減ること、ガソリンより安い燃料が供給できること、カーボンニュートラルで環境にやさしいなどのメリットがあります。
 やはりこのような施設を目の当たりにすると、スウェーデンの人々の環境に対する思想や真剣に取り組む姿勢を賞賛せずにはいられません。国内にはここを含め、バイオガスプラントが家庭ごみ用が17ヶ所、汚水処理用は100ヶ所以上もあるそうです。
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